「電動ろくろ」については、何度も説明して来ましたが、もう一度取上げたいと思います。
過去の記述と、重複する部分も多いと思いますが、ご了承下さい。
陶芸は、「電動ろくろ」を使って、作る物と思い込んでいる人さえ居ます。
(勿論、「ろくろ」が無くても、陶芸は可能ですが・・)
「ろくろ」には、電動ろくろ以外に、鉄製の「手回しろくろ」、木製の「蹴りろくろ」(蹴ろくろ)等が
有ります。
「手回しろくろ」は、主に手捻りの場合に使い、「蹴りろくろは」、特別こだわりを持つ人や、
(茶道具を作る人など)、或る焼き物産地で、使われていて、一般的ではありません。
1) 「電動ろくろ」について、
電動と言う以上、モーターで回転させる、「ろくろ」で、左右どちらにも、回転可能です。
「ろくろ」は、電気の無い時代から、存在し使われていました。
電気の無い時代の「ろくろ」は、自分の手や足を使い、回転させていました。
即ち、我が国では、腰掛けると言う習慣は、一般的ではなく、座敷に座る様に、足を折って(畳む)
座ります。(男性は胡坐が多い)
それ故、足が使えず、手で回転させていました。
又、大きな作品は、立った状態で、手を使い回転させました。
① 日本では、右回転(時計方向回転)が、一般的な理由
手で回転させる場合、ろくろの作業面(上面、鏡と言う)の、外周に複数(一般に4個)の穴が
空いていて、そこに右手で持つ棒を差込み、回転させました。
右手で回転させると、時計回転方向が、自然な動きとなります。
② 西洋などの場合は、左回転が一般的です。
西洋では、腰掛ける習慣があり、足が自由に使えます。その為足で回転し、手は造る事に、
専念させました。
足を使う場合は、「蹴りろくろ」と成ります。ろくろの下部に、蹴る為の円盤があり、
右足で蹴る事に成ります。すると回転は、左回転と成ります。
(勿論、左足で蹴ったり、右足を引いて使う場合には、右回転に成ります)
③ 以上の事情は、左右の回転が可能な電動の今でも、伝統が、引き継がれています。
あくまでも、習慣ですので、良し悪しはありませんし、右利き、左利きとは、関係ありません。
そして、必ずしも両方の回転を、憶える必要も有りません。
(熟練した人は、逆回転で、土の撚れを、修正する場合もあります。)
但し、最初に、「ろくろ」を指導してもらった先生で、決まって仕舞うのが普通です。
④ 回転が逆の場合では、左右の手の使い方が、逆に成ります。
詳細については、次回以降に、述べます。
「ろくろ」の回転方向 右回転 左回転
過去の記述と、重複する部分も多いと思いますが、ご了承下さい。
陶芸は、「電動ろくろ」を使って、作る物と思い込んでいる人さえ居ます。
(勿論、「ろくろ」が無くても、陶芸は可能ですが・・)
「ろくろ」には、電動ろくろ以外に、鉄製の「手回しろくろ」、木製の「蹴りろくろ」(蹴ろくろ)等が
有ります。
「手回しろくろ」は、主に手捻りの場合に使い、「蹴りろくろは」、特別こだわりを持つ人や、
(茶道具を作る人など)、或る焼き物産地で、使われていて、一般的ではありません。
1) 「電動ろくろ」について、
電動と言う以上、モーターで回転させる、「ろくろ」で、左右どちらにも、回転可能です。
「ろくろ」は、電気の無い時代から、存在し使われていました。
電気の無い時代の「ろくろ」は、自分の手や足を使い、回転させていました。
即ち、我が国では、腰掛けると言う習慣は、一般的ではなく、座敷に座る様に、足を折って(畳む)
座ります。(男性は胡坐が多い)
それ故、足が使えず、手で回転させていました。
又、大きな作品は、立った状態で、手を使い回転させました。
① 日本では、右回転(時計方向回転)が、一般的な理由
手で回転させる場合、ろくろの作業面(上面、鏡と言う)の、外周に複数(一般に4個)の穴が
空いていて、そこに右手で持つ棒を差込み、回転させました。
右手で回転させると、時計回転方向が、自然な動きとなります。
② 西洋などの場合は、左回転が一般的です。
西洋では、腰掛ける習慣があり、足が自由に使えます。その為足で回転し、手は造る事に、
専念させました。
足を使う場合は、「蹴りろくろ」と成ります。ろくろの下部に、蹴る為の円盤があり、
右足で蹴る事に成ります。すると回転は、左回転と成ります。
(勿論、左足で蹴ったり、右足を引いて使う場合には、右回転に成ります)
③ 以上の事情は、左右の回転が可能な電動の今でも、伝統が、引き継がれています。
あくまでも、習慣ですので、良し悪しはありませんし、右利き、左利きとは、関係ありません。
そして、必ずしも両方の回転を、憶える必要も有りません。
(熟練した人は、逆回転で、土の撚れを、修正する場合もあります。)
但し、最初に、「ろくろ」を指導してもらった先生で、決まって仕舞うのが普通です。
④ 回転が逆の場合では、左右の手の使い方が、逆に成ります。
詳細については、次回以降に、述べます。
「ろくろ」の回転方向 右回転 左回転