ろくろ(轆轤)作業前の準備
1) 作る物(作品)を考える。
全ての事に言える事ですが、簡単な物から作り始め、順次、技術的に、高度な物へと、
作る作品を、選んでいくのが、轆轤上達の、王道です。
但し、上記の事は、本格的に、陶芸を基礎から習いたい方の、方法です。
体験で、電動轆轤をやって見たい方は、必ずしも、上記の原則に囚われなくても、良いですが、
いくら希望しても、最初から、難しい作品は、無理で、避けた方が良いです。
① 湯呑みが基本
電動轆轤で、最初に作る作品は、湯呑みが一般的です。
(湯呑みにも、色々な形、大きさが有りますので、作業に取り掛かる前に、決めておく、
必要が有ります。)
湯呑みを作り上げる為には、必要な、電動轆轤作業の、ほぼ全てが、含まれて居ます。
即ち、土練り(菊練)、土殺し、土取り、延ばし、形作り、乾燥、底削り(中心に置く)と、
作業を進めて、始めて、湯呑みが出来上がります。
② 最初の作品(湯呑み3個)には、4~5時間掛かる。
全く電動轆轤の経験の無い、初心者が、湯呑み3個を、作るのに、かなりの時間を要します。
(それ故、一度に、時間が取れない、教室などでは、2度に分けて、作業します。)
2) 粘土の用意と土練り
① ごく一般的には、信楽の「並漉し」と呼ばれる、土を使います。
(焼き上がりが、白っぽく、作り易い土です。「並」とは、肌理の細かさを表し、良い土悪い土の
等級ではありません。)
1回に使用する土の量は、1Kgの場合が多いです。
② 土練り(菊練)
土練りは、手捻りでも必要な事ですが、電動轆轤の場合は、それ以上に大事な事です。
土練りには、荒練と、菊練が有ります。大量の土(4~5Kg以上)を使う場合には、
荒練も必要ですが、1~3Kg程度では、その必要性も、ほとんど有りません。
菊練りは、練った後が、菊の花びらの様な、模様に成る事から、付けられた名前です。
) 菊練りの目的
電動轆轤で、土練りが不十分の事が、重大な失敗を、招きます。
最初から(菊練りから)、全てやり直す事も、多いですので、充分練習を積むか、
指導者(先生)に見てもらって(確認して貰う)下さい。
菊練りの技術は、陶芸にとって、絶対必要な事です。
時間が掛かりますが(早い人でも、1ヵ月必要)、誰にでも出来るものです。
a) 空気を抜く
粘土中に空気(気泡)が無いように、空気を逃がします。
空気が有ると、その部分の土が均等に伸びず、「コツコツ」と手に当り、直ぐにわかります。
まるで石粒が、入った様な感じがします。
・ 気泡の量が多いと、焼成中(特に素焼中)に、作品が爆発する、恐れが多いです。
b) 土の硬さを均一にする。
硬い土と、軟らかい土が、混入していると、軟らかい部分は、肉厚が薄くなり易く、
硬い所は、中々肉厚も薄くならず、土も伸びません、それ故、高さ厚味とも凸凹し、
轆轤作業が、スムーズに行きません。菊練りで、手を抜くと、後々苦労します。
c) 複数の土を混ぜる
違った種類の土や、色違いの土を、混ぜ合わせる。
完全に混ぜ合わせる場合と、マーブル模様を出す為に、適当に(少なく)練る方法が有ります。
マーブル模様を出したい時は、予め、混ぜる粘土を、別々菊練りして置いてから、
適当に、混ぜ合わせて、菊練をします。菊練前の、混ぜ合わせ方によって、マーブルの
模様も変わりますので、ある程度意図的に、模様を出す事も可能です。
(模様が粗い場合には、4~6回、細かい場合でも10回以下、練ります)
以下次回に続きます。
菊練
1) 作る物(作品)を考える。
全ての事に言える事ですが、簡単な物から作り始め、順次、技術的に、高度な物へと、
作る作品を、選んでいくのが、轆轤上達の、王道です。
但し、上記の事は、本格的に、陶芸を基礎から習いたい方の、方法です。
体験で、電動轆轤をやって見たい方は、必ずしも、上記の原則に囚われなくても、良いですが、
いくら希望しても、最初から、難しい作品は、無理で、避けた方が良いです。
① 湯呑みが基本
電動轆轤で、最初に作る作品は、湯呑みが一般的です。
(湯呑みにも、色々な形、大きさが有りますので、作業に取り掛かる前に、決めておく、
必要が有ります。)
湯呑みを作り上げる為には、必要な、電動轆轤作業の、ほぼ全てが、含まれて居ます。
即ち、土練り(菊練)、土殺し、土取り、延ばし、形作り、乾燥、底削り(中心に置く)と、
作業を進めて、始めて、湯呑みが出来上がります。
② 最初の作品(湯呑み3個)には、4~5時間掛かる。
全く電動轆轤の経験の無い、初心者が、湯呑み3個を、作るのに、かなりの時間を要します。
(それ故、一度に、時間が取れない、教室などでは、2度に分けて、作業します。)
2) 粘土の用意と土練り
① ごく一般的には、信楽の「並漉し」と呼ばれる、土を使います。
(焼き上がりが、白っぽく、作り易い土です。「並」とは、肌理の細かさを表し、良い土悪い土の
等級ではありません。)
1回に使用する土の量は、1Kgの場合が多いです。
② 土練り(菊練)
土練りは、手捻りでも必要な事ですが、電動轆轤の場合は、それ以上に大事な事です。
土練りには、荒練と、菊練が有ります。大量の土(4~5Kg以上)を使う場合には、
荒練も必要ですが、1~3Kg程度では、その必要性も、ほとんど有りません。
菊練りは、練った後が、菊の花びらの様な、模様に成る事から、付けられた名前です。
) 菊練りの目的
電動轆轤で、土練りが不十分の事が、重大な失敗を、招きます。
最初から(菊練りから)、全てやり直す事も、多いですので、充分練習を積むか、
指導者(先生)に見てもらって(確認して貰う)下さい。
菊練りの技術は、陶芸にとって、絶対必要な事です。
時間が掛かりますが(早い人でも、1ヵ月必要)、誰にでも出来るものです。
a) 空気を抜く
粘土中に空気(気泡)が無いように、空気を逃がします。
空気が有ると、その部分の土が均等に伸びず、「コツコツ」と手に当り、直ぐにわかります。
まるで石粒が、入った様な感じがします。
・ 気泡の量が多いと、焼成中(特に素焼中)に、作品が爆発する、恐れが多いです。
b) 土の硬さを均一にする。
硬い土と、軟らかい土が、混入していると、軟らかい部分は、肉厚が薄くなり易く、
硬い所は、中々肉厚も薄くならず、土も伸びません、それ故、高さ厚味とも凸凹し、
轆轤作業が、スムーズに行きません。菊練りで、手を抜くと、後々苦労します。
c) 複数の土を混ぜる
違った種類の土や、色違いの土を、混ぜ合わせる。
完全に混ぜ合わせる場合と、マーブル模様を出す為に、適当に(少なく)練る方法が有ります。
マーブル模様を出したい時は、予め、混ぜる粘土を、別々菊練りして置いてから、
適当に、混ぜ合わせて、菊練をします。菊練前の、混ぜ合わせ方によって、マーブルの
模様も変わりますので、ある程度意図的に、模様を出す事も可能です。
(模様が粗い場合には、4~6回、細かい場合でも10回以下、練ります)
以下次回に続きます。
菊練