茶の湯の、懐石道具の、焼物鉢について、述べます。
焼物鉢は、向付や、煮物碗と共に、一汁三菜の内、三彩を入れる器と、成ります。
・焼物は、大きめの鉢に盛った料理(焼魚など)を、取り回します。
取り箸は、青竹か白竹製で、中節の取り箸を用います。
客は鉢から、銘々の食べる分を、取り箸で取り分け、向付か煮物碗の蓋に取ります。
形や、様式などで、分類すると、以下の様に成ります。
1) 焼き魚を入れる器で、蓋が付き、料理が冷めるのを、防ぐ様に出来ています。
2) 蓋が無く、取っ手が付いた、いわゆる、手鉢も有ります。
3) 板皿の形の物、
4) 古染付け、古九谷、金襴手など
以下順番に、述べていきます。
1) 蓋付きの焼物鉢(織部焼き)
代表的な、蓋付きの焼物鉢に、織部焼きが有ります。
① タタラ作りで、型を用いて作る方法が、多いです。
平底で、四隅に、半月型の脚が、付いています。
② 形は、扇面(せんめん)、四方(よほう)、四方入隅(いりすみ)、木瓜(もっこう)型などが、
代表的な物です。
注:四方入隅とは、正方形又は、長方形の四隅が、内側に凹んだ形です。
又、轆轤挽き後に、四隅を凹ませて、形作る事も、有ります。
木瓜型とは、楕円形の四隅が、内側に窪んでいる形で、四葉のクローバーの様な、
形をしています。
③ 大きさは、縦横とも20~25cm程度で、高さが10~12cm程度です。(蓋の取っ手を含む)
④ 織部の魅力は、
) 緑(青織部釉)と、白地に塗り分け、白地に鬼板(鉄絵)で、模様が描かれています。
) 器の側面、蓋の上面に、模様が描かれ、蓋の「つまみ」の形にも、工夫が凝らされています。
) 蓋を取ると、器の内側や、蓋の裏側にも、模様が描かれ、外側と内側では、全く異なる意匠に
成っています。外から見た面白さと、蓋を取った時の、内側の意匠の意外さが、蓋付き織部の
魅力に成っています。
) 絵柄も意表をつく物も、多いです。
幾何学文様や、亀甲紋様、蔓草(つるくさ)紋様などの、定番の他、蟷螂(かまきり)、法螺貝、
扇、間道(かんどう)、石畳など、変化に富んでいます。
2) 織部手鉢について
① 四大手鉢と呼ばれる、手鉢には、古染付け、高取、備前、そして織部があります。
② 把手(取っ手)が付いているので、使い易い形に、見えますが、実際は、この部分は、かなり
脆弱で、破損し易い、形状に成っています。
それ故、取り扱いは、把手を持たず、両手で器を、受ける様にします。
③ 把手は、正方形や長方形の、対角線上や、向かい合わせの、辺に取り付けます。
把手までの高さは、約15~18cm程度です。
④ 把手の形も変化に富んでいます。
透かし彫や、印花紋、変形型などが、有ります。
⑤ 織部模様が、器の内側と、側面に描かれています。食事と共に、料理が減少していくに従い、
絵柄が、表れると言う、嗜好に成っています。
以下次回に続きます。
焼物鉢は、向付や、煮物碗と共に、一汁三菜の内、三彩を入れる器と、成ります。
・焼物は、大きめの鉢に盛った料理(焼魚など)を、取り回します。
取り箸は、青竹か白竹製で、中節の取り箸を用います。
客は鉢から、銘々の食べる分を、取り箸で取り分け、向付か煮物碗の蓋に取ります。
形や、様式などで、分類すると、以下の様に成ります。
1) 焼き魚を入れる器で、蓋が付き、料理が冷めるのを、防ぐ様に出来ています。
2) 蓋が無く、取っ手が付いた、いわゆる、手鉢も有ります。
3) 板皿の形の物、
4) 古染付け、古九谷、金襴手など
以下順番に、述べていきます。
1) 蓋付きの焼物鉢(織部焼き)
代表的な、蓋付きの焼物鉢に、織部焼きが有ります。
① タタラ作りで、型を用いて作る方法が、多いです。
平底で、四隅に、半月型の脚が、付いています。
② 形は、扇面(せんめん)、四方(よほう)、四方入隅(いりすみ)、木瓜(もっこう)型などが、
代表的な物です。
注:四方入隅とは、正方形又は、長方形の四隅が、内側に凹んだ形です。
又、轆轤挽き後に、四隅を凹ませて、形作る事も、有ります。
木瓜型とは、楕円形の四隅が、内側に窪んでいる形で、四葉のクローバーの様な、
形をしています。
③ 大きさは、縦横とも20~25cm程度で、高さが10~12cm程度です。(蓋の取っ手を含む)
④ 織部の魅力は、
) 緑(青織部釉)と、白地に塗り分け、白地に鬼板(鉄絵)で、模様が描かれています。
) 器の側面、蓋の上面に、模様が描かれ、蓋の「つまみ」の形にも、工夫が凝らされています。
) 蓋を取ると、器の内側や、蓋の裏側にも、模様が描かれ、外側と内側では、全く異なる意匠に
成っています。外から見た面白さと、蓋を取った時の、内側の意匠の意外さが、蓋付き織部の
魅力に成っています。
) 絵柄も意表をつく物も、多いです。
幾何学文様や、亀甲紋様、蔓草(つるくさ)紋様などの、定番の他、蟷螂(かまきり)、法螺貝、
扇、間道(かんどう)、石畳など、変化に富んでいます。
2) 織部手鉢について
① 四大手鉢と呼ばれる、手鉢には、古染付け、高取、備前、そして織部があります。
② 把手(取っ手)が付いているので、使い易い形に、見えますが、実際は、この部分は、かなり
脆弱で、破損し易い、形状に成っています。
それ故、取り扱いは、把手を持たず、両手で器を、受ける様にします。
③ 把手は、正方形や長方形の、対角線上や、向かい合わせの、辺に取り付けます。
把手までの高さは、約15~18cm程度です。
④ 把手の形も変化に富んでいます。
透かし彫や、印花紋、変形型などが、有ります。
⑤ 織部模様が、器の内側と、側面に描かれています。食事と共に、料理が減少していくに従い、
絵柄が、表れると言う、嗜好に成っています。
以下次回に続きます。