徳利と「ぐい呑み」は、セットに成って、使われます。
・ 「ぐい呑み」の名称は、酒をぐいと、一口に飲める杯から、来ています。
大型の猪口(ちょこ)の事で、猪口よりは大きく、湯飲みよりは、小さい器を指します。
片手で持ち、肉厚のやや重い、「どっしりした」形の物も、あります。
・ 大きさや価格が、手ごろで、素材や形が、色々ある為、「コレクション」にする愛好者も多いです。
又、焼き物の、道楽の第一歩(入門)にも、適すしています。
・ 杯(さかずき)が、5客揃っているのに比べて、「ぐい呑み」は原則一個づつ、異なった器です。
茶懐石の席では、趣の異なった、各種の「ぐい呑み」を、客に自由に選ばせます。
・ 「ぐい呑み」自体が、鑑賞や話題となり、酒の肴になる器でもあります。
・ 小さな物ですが、抹茶々碗と同様に、形や大きさ、色彩など、工夫が凝らされている物が多く
それなりの、値段になる(高価)物も、多いです。
・ 徳利に入った酒(日本酒)は、一般に陶磁器製の「ぐい呑み」(石杯)で、頂きます。
焼き物以外では、木製、漆器、ガラス製などが有ります。
・ 「ぐい呑み」には、数物と一品物が有ります。
数物は、一式5客で、同じ大きさで、同じ紋様が施されています。
一品物は、一個一個に特徴があり、それぞれ違った形と、大きさで、更に、色も千差万別です。
・ 「ぐい呑み」の、入る量にも、決まりは有りません。
1) ぐい呑みの形と、大きさ
碗形、筒形、平形、四方形、六角形、分銅形、蕎麦猪口形、馬上杯などの、形があり、大きさも
色々あります。
・ 一般に径は、5~7cm、高さは、5.5~6.5cm程度が多く、この程度が、使い易い大きさ
だと思われます。 但し、馬上杯(後述)は、やや高めに、成ります。
2) 代表的な産地は、美濃焼き(志野、黄瀬戸、織部)、唐津焼き(絵、斑、皮鯨手)、備前焼き、
古九谷焼(鍋島焼)などです。
・ 無釉の焼き締めは、使うほど、酒が器に除々に、浸み込み、艶と色が変化して行きます。
① 黄瀬戸の「ぐい呑み」は、六角形が基本です。(丸い物も有りますが・・)
手捻り(タタラや玉作り)で造るか、轆轤挽き後、六角に変形させます。
② 唐津焼き。 桃山時代の「ぐい呑み」が、今でも多く存在しています。(特に、斑唐津)
それだけ、茶人に人気が有り、多く作られていた為と、思われます。
・ 慶長形式と呼ばれる物は、口縁を、意識的にやや強く、歪ませてあるのが、特徴で、皮鯨手の
技法を取っています。
・ 皮鯨手(かわくじらて)とは、唐津焼きの技法で、口縁に掛かった、釉の色が、鯨の皮に
似ている為に、付けられました。
実際には、素焼後に、口に弁柄などの、鉄を塗ってから、唐津釉で施釉した物です。
③ 鍋島焼は、江戸時代に、伊万里焼を、領有する鍋島藩が、伊万里焼の技術を使い、将軍家や、
各地の大名への献上品を、焼かせた物で、染付けや、色絵の磁器です。
(特にこれを、色鍋島と言います。)
デザインには、絵画調、幾何学文様、図案化された物などが、有ります。
④ 織部焼、備前焼の伝来品は、数が少ない様です。
備前の徳利が多いのに、「ぐい呑み」が少ないのには、少々驚きです。
以下次回に続来ます。
ぐい呑み
・ 「ぐい呑み」の名称は、酒をぐいと、一口に飲める杯から、来ています。
大型の猪口(ちょこ)の事で、猪口よりは大きく、湯飲みよりは、小さい器を指します。
片手で持ち、肉厚のやや重い、「どっしりした」形の物も、あります。
・ 大きさや価格が、手ごろで、素材や形が、色々ある為、「コレクション」にする愛好者も多いです。
又、焼き物の、道楽の第一歩(入門)にも、適すしています。
・ 杯(さかずき)が、5客揃っているのに比べて、「ぐい呑み」は原則一個づつ、異なった器です。
茶懐石の席では、趣の異なった、各種の「ぐい呑み」を、客に自由に選ばせます。
・ 「ぐい呑み」自体が、鑑賞や話題となり、酒の肴になる器でもあります。
・ 小さな物ですが、抹茶々碗と同様に、形や大きさ、色彩など、工夫が凝らされている物が多く
それなりの、値段になる(高価)物も、多いです。
・ 徳利に入った酒(日本酒)は、一般に陶磁器製の「ぐい呑み」(石杯)で、頂きます。
焼き物以外では、木製、漆器、ガラス製などが有ります。
・ 「ぐい呑み」には、数物と一品物が有ります。
数物は、一式5客で、同じ大きさで、同じ紋様が施されています。
一品物は、一個一個に特徴があり、それぞれ違った形と、大きさで、更に、色も千差万別です。
・ 「ぐい呑み」の、入る量にも、決まりは有りません。
1) ぐい呑みの形と、大きさ
碗形、筒形、平形、四方形、六角形、分銅形、蕎麦猪口形、馬上杯などの、形があり、大きさも
色々あります。
・ 一般に径は、5~7cm、高さは、5.5~6.5cm程度が多く、この程度が、使い易い大きさ
だと思われます。 但し、馬上杯(後述)は、やや高めに、成ります。
2) 代表的な産地は、美濃焼き(志野、黄瀬戸、織部)、唐津焼き(絵、斑、皮鯨手)、備前焼き、
古九谷焼(鍋島焼)などです。
・ 無釉の焼き締めは、使うほど、酒が器に除々に、浸み込み、艶と色が変化して行きます。
① 黄瀬戸の「ぐい呑み」は、六角形が基本です。(丸い物も有りますが・・)
手捻り(タタラや玉作り)で造るか、轆轤挽き後、六角に変形させます。
② 唐津焼き。 桃山時代の「ぐい呑み」が、今でも多く存在しています。(特に、斑唐津)
それだけ、茶人に人気が有り、多く作られていた為と、思われます。
・ 慶長形式と呼ばれる物は、口縁を、意識的にやや強く、歪ませてあるのが、特徴で、皮鯨手の
技法を取っています。
・ 皮鯨手(かわくじらて)とは、唐津焼きの技法で、口縁に掛かった、釉の色が、鯨の皮に
似ている為に、付けられました。
実際には、素焼後に、口に弁柄などの、鉄を塗ってから、唐津釉で施釉した物です。
③ 鍋島焼は、江戸時代に、伊万里焼を、領有する鍋島藩が、伊万里焼の技術を使い、将軍家や、
各地の大名への献上品を、焼かせた物で、染付けや、色絵の磁器です。
(特にこれを、色鍋島と言います。)
デザインには、絵画調、幾何学文様、図案化された物などが、有ります。
④ 織部焼、備前焼の伝来品は、数が少ない様です。
備前の徳利が多いのに、「ぐい呑み」が少ないのには、少々驚きです。
以下次回に続来ます。
ぐい呑み