前回に続き、「徳利を造る」の話を、続けます。
重たい徳利は、余り感心しません。徳利を持った場合、酒の残量が、予想できれば、最高です。
その為には、一杯に入っている時と、空の時では、重みに差が有る必要が、有ります。
・ 径を大きくすると、肉厚が薄くなると、心配する人がいますが、実際には、ほとんど肉厚は、変化
しません。但し高さは、確実に低く成ります。
② 徳利の轆轤挽きの注意点の、続き
i) 形を作っている際の、見ている所は、外側の指先近辺です。
形を見ながら、内側の力を調整します。
近くで、見ていると、全体の形が、判りません。それ故、轆轤作業に慣れない人は、轆轤から
離れ、やや遠くから、見ると全体の、形が判ります。
・ 轆轤作業は、腰を痛め易い、姿勢ですので、時々作業を中断し、腰を伸ばす利点も有ります。
j) 肩を張らせる場合には、やや強く、柄コテを持つ手を捻り、内側から、すくい上げる様に
します。但し、肩を強く張ると、首から上の重みを、支えきれず、内側に落ち込む恐れも
あります。
それ故、首の付け根の径を、やや太くし、若干乾燥後に、絞めて、細くする方法を、とります。
k) 首を作る。 首の長さと、径を決めます。
首の部分を持って、徳利を持ち運んだり、小さな徳利では、ここを持って、お酌をする場合が
有ります。それ故、デザイン上の良し悪しと、使い易い形を、両立させる必要が有ります。
l) 土は、径を細めると、肉が厚く成ります。どんどん細く締めると、撚れが出てきます。
細くしたら、両手で薄く引き上げ、再度細くするを、繰り返します。
・ それ故、内側に、指1本以上入る様にします。尚、高さは、どんどん高く成ります。
・ 薄く成り過ぎた土は、径を細くするのは、困難です。細くするには、適度の肉の厚みが、
必要です。更に径の細い轆轤作業は、回転速度を、早くし、指先を濡らして、手が滑る様にし、
弱い力で、締め付ける、必要が有ります。
m) 首から上の土の量が多いと、細くした為に、上部が不安定に、なり易いです。
量が多いと思ったら、速めに、弓などで、切り取ると、安定します。
n) 口を作る。一般には、端反りの形が多いです。
中指または、人差し指を、内側に入れ、指を倒す様にして、口を開きます。
・ 玉縁の場合には、 口を一度水平にし、外側を親指で押さえ、人差し指と、摘む様にして、
外側に、丸め込みます。空気を閉じ込めない様に、注意して下さい。
玉縁の太さは、土の量と、土の肉厚によって、左右されます。
最後に、皮で縁を拭き、締めます。
・ 注ぎ口を設ける場合には、右利きの人は、左手の親指と人差し指を、口の外側に当て、
掌を自分の方に、向けます。右手、人差し指を、口の内側に当てて、右手の人差し指を、
手前に、やや回転気味に、引き出します。
大きく引き出すには、各々の指の位置を、下の方に置きます。
・ 土は乾燥すると、元に戻ろうとする、性質が有りますので、やや強めに形を、作ります。
o) 内側の底の水は、必ず、柄の付いたスポンジで、吸い取って下さい。
内部に水が残ると、必ず、底割れが生じます。
p) 糸で切り離し、乾燥後、底を削ります。口が小さいので、「シッタ」を使います。
q)胴の部分を、変形させる場合には、表面の「ベトツキ」が、無くなったら、作業します。
以上で、「徳利を造る」の話を、終わります。
次回は、「ぐい呑み」に付いて、述べます。
重たい徳利は、余り感心しません。徳利を持った場合、酒の残量が、予想できれば、最高です。
その為には、一杯に入っている時と、空の時では、重みに差が有る必要が、有ります。
・ 径を大きくすると、肉厚が薄くなると、心配する人がいますが、実際には、ほとんど肉厚は、変化
しません。但し高さは、確実に低く成ります。
② 徳利の轆轤挽きの注意点の、続き
i) 形を作っている際の、見ている所は、外側の指先近辺です。
形を見ながら、内側の力を調整します。
近くで、見ていると、全体の形が、判りません。それ故、轆轤作業に慣れない人は、轆轤から
離れ、やや遠くから、見ると全体の、形が判ります。
・ 轆轤作業は、腰を痛め易い、姿勢ですので、時々作業を中断し、腰を伸ばす利点も有ります。
j) 肩を張らせる場合には、やや強く、柄コテを持つ手を捻り、内側から、すくい上げる様に
します。但し、肩を強く張ると、首から上の重みを、支えきれず、内側に落ち込む恐れも
あります。
それ故、首の付け根の径を、やや太くし、若干乾燥後に、絞めて、細くする方法を、とります。
k) 首を作る。 首の長さと、径を決めます。
首の部分を持って、徳利を持ち運んだり、小さな徳利では、ここを持って、お酌をする場合が
有ります。それ故、デザイン上の良し悪しと、使い易い形を、両立させる必要が有ります。
l) 土は、径を細めると、肉が厚く成ります。どんどん細く締めると、撚れが出てきます。
細くしたら、両手で薄く引き上げ、再度細くするを、繰り返します。
・ それ故、内側に、指1本以上入る様にします。尚、高さは、どんどん高く成ります。
・ 薄く成り過ぎた土は、径を細くするのは、困難です。細くするには、適度の肉の厚みが、
必要です。更に径の細い轆轤作業は、回転速度を、早くし、指先を濡らして、手が滑る様にし、
弱い力で、締め付ける、必要が有ります。
m) 首から上の土の量が多いと、細くした為に、上部が不安定に、なり易いです。
量が多いと思ったら、速めに、弓などで、切り取ると、安定します。
n) 口を作る。一般には、端反りの形が多いです。
中指または、人差し指を、内側に入れ、指を倒す様にして、口を開きます。
・ 玉縁の場合には、 口を一度水平にし、外側を親指で押さえ、人差し指と、摘む様にして、
外側に、丸め込みます。空気を閉じ込めない様に、注意して下さい。
玉縁の太さは、土の量と、土の肉厚によって、左右されます。
最後に、皮で縁を拭き、締めます。
・ 注ぎ口を設ける場合には、右利きの人は、左手の親指と人差し指を、口の外側に当て、
掌を自分の方に、向けます。右手、人差し指を、口の内側に当てて、右手の人差し指を、
手前に、やや回転気味に、引き出します。
大きく引き出すには、各々の指の位置を、下の方に置きます。
・ 土は乾燥すると、元に戻ろうとする、性質が有りますので、やや強めに形を、作ります。
o) 内側の底の水は、必ず、柄の付いたスポンジで、吸い取って下さい。
内部に水が残ると、必ず、底割れが生じます。
p) 糸で切り離し、乾燥後、底を削ります。口が小さいので、「シッタ」を使います。
q)胴の部分を、変形させる場合には、表面の「ベトツキ」が、無くなったら、作業します。
以上で、「徳利を造る」の話を、終わります。
次回は、「ぐい呑み」に付いて、述べます。