わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

陶芸家を目指す 21 (陶芸教室を開く6)

2010-12-06 22:06:57 | 陶芸家を目指す
前回に引き続き、陶芸教室を、開く方法(準備)について、お話致します。

 ③ 教室の「システム」について

  ) 月謝制、チケット制、材料費と授業(講習)料

    会員(生徒)から、講習の料金を、頂く方法に、「月謝制」と「チケット制」が有ります。

    いずれにしても、最初に、料金を設定する必要が有ります。

    その際、周辺の陶芸教室の、入会金や、授業料等の相場を、参考にします。近辺にない場合には、

    ネットなどで、教室を検索し、ホームページ等を参考にして、決めて下さい。

    (陶芸は他のお稽古事に比べ、高額なのが、普通です。)

   ・ 一度決めた料金を、値上げする事は、このご時勢では、中々困難ですので、慎重に決定します。

     (尚、私の所でも、16年の間で、値上げは1回のみです。)

   a) 月謝制は、月々の料金を、毎月頂くもので、その方法にも、幾つかのやり方があります。

    イ) 授業料、材料費、焼成代を含めた、全体の代金を、月謝に含ませる方法。

       この利点は、規定の量の粘土を、使えば、常に一定の料金しか、掛からない点です。

       予算が、最初から、決まっている方には、安心して、授業が受けられます。

       (但し、大きな作品を作るには、追加の土代や、焼き代が必要です。)

    ロ) 授業料と、材料費、焼き代を分け、授業料のみを、月謝とする方法。

       この場合、更に、材料費と、焼き代を分ける場合と、材料費と、焼き代を一緒にする方法が

       有ります。

      ・ 授業料は、本人が何回か欠席しても、同じ代金とします。

        (但し、その月を、全休した場合には、別途、規約を作り、それに従います。)

      ・ 材料費と焼き代の料金を、別にする場合には、粘土1kgで、幾らと決め、

        焼成代は、作品の大きさ(縦、横、高さ)によって、決めます。

        その際、規約(決め事)などで、作品が、生の状態の寸法か、焼成後の寸法かを、決て

        置く必要が、有ります。

      ・ 材料費と焼成代を一緒にする際には、粘土100gで、幾らと決めておきます。

      ・ 粘土は、使い放題で、焼成する作品のみの、支払いのやり方も、有ります。

        轆轤作業では、失敗が付き物です。その為、失敗作は壊し、新たな粘土で再挑戦します。

        気に入った作品のみ、大きさを測り、粘土代と焼成代を、支払います。

        但し、使う粘土は、皆さんが潰した粘土に成ります。その為、一種類の粘土か、色々
     
        種類が、交じり合った、粘土を使うことに成ります。

        (この様なシステムでは、大量に土を、再生させる為、土練機が必要に成るでしょう。)

      ・ 材料費と焼成代との関係は、以下の様に成ります。

        材料費は、どちらも大差ありませんが、焼成代に差が出ます。即ち、体積で計算するのか

        重量で計算するかの、違いと成ります。

        初心者の作品は、粘土の量の割に、小さく、重たくなり易いですし、上級者では、

        薄く軽く大きく、作れる様に成ります。

      ・ 経営上、どちらの方法が、得に成るかは、一概に言えませんが、面倒がないのは、重量制

        の方法です。(作品の大きさを、一々測る必要が、あるからです。)

      ・ 尚、月謝の納入方法に付いては、後日述べます。

   b) チケット制

     回数券の様に、予め回数の決まった、チケットを買い求め、1回毎に、チケットで支払う方法で

     有効期間が、設定されている事が、多いです。

     (一枚のチケットで、1回分が全て「OK]と言う場合が、多いですが、所によっては、数種類

     (又は、小額)のチケットを、取り揃え、手捻り用、電動轆轤用、施釉用などに分け、値段に

     差を付ける場合も有ります。但し「システム」は、出来るだけ単純の方が、やり易いです。)

     経営上からは、チケットを販売した段階で、確実に収入が生じます。

     又、購入者にとっては、前払いしていますので、その回数だけは、使い切るに、成ります。

  ) 現金か振込みか?
    
以下次回に続きます。

 月謝制、チケット制
コメント
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