8) 紫のイメージ
・ 我が国の紫は、紫草(むらさき科の多年草)の根を、乾燥させた染料です。
染色された紫は、青みを帯びています。
・ 西洋の染色は、貝紫の分泌液を使っています。(紀元前1500年頃には、使われていました。)
尚、西洋では、「パープル」は赤み掛かった色で、青みが強い紫を「バイオレット」と呼び区別
しています。
・ 洋の東西を問わず、優雅で品が良く、高貴のイメージが有ります。
・ 紫色は、好き嫌いの出易い色です。それ故、使い方に注意する必要があると、言われています。
① 「高貴」「高級」「正式」「神秘的」「不思議」「妖艶」「女性的」「大人」のイメージですが、
「古典的」「不吉」「死」「病気」「派手」「低俗」「悪趣味」などの、否定的なイメージでも有ります。
② 自然界にある紫色は、肉の変化した色として、認識されます。即ち、人や動物の打ち身や死に伴う、
紫斑(死斑)として、存在していました。それ故、「不吉」のイメージと成り、魔女の衣装も、
黒の他、紫や緑が配色されています。
③ 古来より、身分の高い者の色とされ、紫の衣装が使われています。
我が国でも、冠位十二階(603年に制定された、冠位制度)の第一番目に、大徳として、濃い
紫色が、指定されています。(ちなみに第二位は、小徳と言い、薄めの紫色です。)
④ 紫草には、胃腸病や皮膚病、腫れ物の薬として、使用されていました。その為、歌舞伎などでは、
頭に紫の鉢巻をして、病気を治療している事を、表しているとの事です。
⑤ 紫色の釉を、作る際には、以下の金属類を使用します。
クロム(赤紫)、マンガン(青紫、紫、赤紫灰)、コバルト(青紫、赤紫)、ニッケル(紫、赤紫)
銅(紫)、金(赤紫)などです。
9) 白のイメージ
白は昼間の色として、夜の黒と対比して意識されます。
太陽の下、人は最も活動的な、状態に成ります。朝夕では太陽は、赤や橙の様に、暖かい感じの
色をしていますが、真昼では白い光として、認識されます。
・ 太陽の透明な光は、反射すると、人の目には、白く見えます。それ故、白は太陽の色とも表現
されます。
① 「純粋」「潔白」「無垢」「神聖」「清潔」「平和」「自由」などで、否定的なイメージは、
「冷たい」「平凡」など、数は少ないです。
② 白は宗教とも、強く関っています。
我が国の神道でも、穢れの無い白は、神官の衣装や神具、神棚などの白木など、白で統一されて
います。 エジプトやインドに於いても、司祭者階級の衣装は、白です。
③ 白粉(おしろい)は、肌の色に関らず、白を基本としています。
これは、素(す)の状態から、理想な状態を作りたいと言う、考えから来ているとの事です。
④ 釉としては、藁(わら)白、糠(ぬか)白、鵜の斑(うのふ)、白萩、乳濁釉、などの白い乳濁釉
の他、カイラ釉(ちぢれた乳白色)、白マット(艶消しの白)などの、名前の釉が有ります。
10) 黒のイメージ
以下次回に続きます。
・ 我が国の紫は、紫草(むらさき科の多年草)の根を、乾燥させた染料です。
染色された紫は、青みを帯びています。
・ 西洋の染色は、貝紫の分泌液を使っています。(紀元前1500年頃には、使われていました。)
尚、西洋では、「パープル」は赤み掛かった色で、青みが強い紫を「バイオレット」と呼び区別
しています。
・ 洋の東西を問わず、優雅で品が良く、高貴のイメージが有ります。
・ 紫色は、好き嫌いの出易い色です。それ故、使い方に注意する必要があると、言われています。
① 「高貴」「高級」「正式」「神秘的」「不思議」「妖艶」「女性的」「大人」のイメージですが、
「古典的」「不吉」「死」「病気」「派手」「低俗」「悪趣味」などの、否定的なイメージでも有ります。
② 自然界にある紫色は、肉の変化した色として、認識されます。即ち、人や動物の打ち身や死に伴う、
紫斑(死斑)として、存在していました。それ故、「不吉」のイメージと成り、魔女の衣装も、
黒の他、紫や緑が配色されています。
③ 古来より、身分の高い者の色とされ、紫の衣装が使われています。
我が国でも、冠位十二階(603年に制定された、冠位制度)の第一番目に、大徳として、濃い
紫色が、指定されています。(ちなみに第二位は、小徳と言い、薄めの紫色です。)
④ 紫草には、胃腸病や皮膚病、腫れ物の薬として、使用されていました。その為、歌舞伎などでは、
頭に紫の鉢巻をして、病気を治療している事を、表しているとの事です。
⑤ 紫色の釉を、作る際には、以下の金属類を使用します。
クロム(赤紫)、マンガン(青紫、紫、赤紫灰)、コバルト(青紫、赤紫)、ニッケル(紫、赤紫)
銅(紫)、金(赤紫)などです。
9) 白のイメージ
白は昼間の色として、夜の黒と対比して意識されます。
太陽の下、人は最も活動的な、状態に成ります。朝夕では太陽は、赤や橙の様に、暖かい感じの
色をしていますが、真昼では白い光として、認識されます。
・ 太陽の透明な光は、反射すると、人の目には、白く見えます。それ故、白は太陽の色とも表現
されます。
① 「純粋」「潔白」「無垢」「神聖」「清潔」「平和」「自由」などで、否定的なイメージは、
「冷たい」「平凡」など、数は少ないです。
② 白は宗教とも、強く関っています。
我が国の神道でも、穢れの無い白は、神官の衣装や神具、神棚などの白木など、白で統一されて
います。 エジプトやインドに於いても、司祭者階級の衣装は、白です。
③ 白粉(おしろい)は、肌の色に関らず、白を基本としています。
これは、素(す)の状態から、理想な状態を作りたいと言う、考えから来ているとの事です。
④ 釉としては、藁(わら)白、糠(ぬか)白、鵜の斑(うのふ)、白萩、乳濁釉、などの白い乳濁釉
の他、カイラ釉(ちぢれた乳白色)、白マット(艶消しの白)などの、名前の釉が有ります。
10) 黒のイメージ
以下次回に続きます。