わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

陶磁器と色彩 3 (色の好み1)

2010-12-17 21:34:09 | 陶磁器と色彩
色の好みは、男女差、年齢差、地域差、人類差、民族差などによって、違いが有るといわれています。

1) 男女差について

  ① 成人の男女については、世界的に同じ様な傾向が、見られます。

    一般的に、赤系統と青系統が、好まれています。

  ② 我が国では、赤、青の他に、白、黒の無彩色が加わります。

  ③ 女性は一般に、淡い明るい色を好み、男性は暗くて濃い色を好むのが、世界的に共通の様です。

    又、女性は、ピンク系の色に、魅せられます。

  ④ この好みの差は、人類の進化の過程で、作られたものと、言われています。

    即ち、男性が狩猟に従事し、女性が果実などの採取に従事した結果、赤く熟した果実に、敏感に

    反応する必要が生じ、女性に好まれる色と、成ったとの説です。

  ⑤ 現在では、「男らしさ」、「女らしさ」の男女差が、ほとんど無くなって来ています。

    その為、男女の好みも、接近し明確に、区別出来なく成っています。

2) 年齢差について

   年齢差による、色の好みの研究も、色々な国で行われ、その報告も有ります。

  ① 生後6ヵ月の乳児でも、色の好みがあると言う、報告も有ります。

    即ち、黄色(白)、ピンク、赤、橙(だいだい)の順で、好まれているそうです。

  ② 幼児(5~6歳児)では、純色を好む傾向に有ります。

    男児では、青又は緑、黒を好み、女児では、赤、赤紫を好み、黄、橙、ピンクは、男女共通して

    好まれています。成長と共に、男女差は、小さく成っていきます。

    尚、幼児の好む色の順位は、黄、白、ピンク、赤、橙、青、緑、菫(すみれ)と成ります。

  ③ 50歳以降の人は、純色よりも、淡い明るい色を、好む様に成ります。

    又、年配者は、渋い色(やや暗い色)を、好む様にも成ります。

    成人の、嗜好色の順位は、青、赤、緑、白、ピンク、菫、橙、黄との事です。

3) 地域差について

   我が国でも、関西と関東では、色の好みが違うと、言われています。

   特に、ファッション関係の色では、同じブランド品でも、色によって関東、関西では、売れる色の

   違いが、あるそうです。

以下次回に、続きます。

 参考文献: 「色彩心理がすべてわかる本」山脇恵子著 (株)ナツメ社発行

 色の好み 男女差 地域差 

   
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