前回に続き、色の好みについて、お話します。
3) 地域差について
我が国でも、関西と関東では、色の好みが違うと、言われています。
特に、ファッション関係の色では、同じブランド品でも、色によって関東、関西では、売れる色の
違いが、あるそうです。
① 東京では、青系の色が好まれ、大阪では、赤系の色が、好まれると、昔より言われています。
② この差の原因に、気候や、日照時間が関係しているとも、言われています。
特に、太陽の影響が強く、光の強さ、日照時間、空気の透明度、気温、湿度、気圧が大きく関係して
います。
③ 各地の太陽光を比較してみると、関東(東京)地方では、青領域の波長(短波長)の量が多く、
関西(大阪)では、特に夏場で、強い光と共に、長波長(赤の領域)の量が、多く注がれるとの
事です。その為、それぞれの波長に合った、色が綺麗に見えるので、関東では、ブルーを含む
寒色系を、関西では、赤やオレンジを含む、暖色系を、好む傾向が有ると、言われています。
注) 寒色、暖色についてが、後日お話致します。
④ 関東と関西の色の好みの差を、武士階級が好む色と、宮廷貴族が好む色との対比で、説明する人も
います。 東の武家文化は、「剛直さ」を好む気風で、明快な色調を、好む傾向があり 青、緑、紺
といった、男性的な色合いが多いです。
一方、西の貴族文化は、優雅で繊細に洗練された、「雅(みやび)」を好む、傾向にあります。
それ故、華やかな色調の他、微妙な配色が、好まれている様です。
4)人種差について
地球上では、住む地域によって、肌や髪の毛の色、瞳の色などは、人種によって、大きく変わります。
又、宗教と色との関係や、気候風土も、異なります。
気候も強い日光が降り注ぐ、熱帯地方から、日光が乏しい、寒冷地帯まで、幅広く変化があります。
砂漠の様に、雨のや湿度の少ない地域や、逆に熱帯雨林の様に、常に大量の雨や、湿度を含む地域が
有ります。 これらの環境風土によっても、色に対する感覚が、違う事は多いに、理解できる事です。
① 日差しの強い地域
東南アジアや、赤道直下の地域に住む人は、派手な色(原色に近い、鮮明な色)の暖色系の色を、
好みます。又、ラテン系の民族では、性格も刺激的なものや、興奮を引き起こす色(例えば赤)を
好みます。強い光の下では、派手な色が引き立つからです。
② 日差しの弱い地域
ヨーロッパや北欧では、日差しも弱く、日照時間も短く成ります。
この様な地域の方は、落ち着いた、寒色系を好み、内向的に成ります。
地域の差は、配色のみならず、文化芸術にも、多くの影響を与えるものです。
③ 日本人の色の好み
我が国は、温帯に属し、熱帯と寒帯の、両方の要素を、受けていると、思われます。
日本人は天然の素材を生かし、その素材の持つ美しさを、引き出そうとして来ました。
天然の石を、粉末化して、顔料にしたり、植物からは、多様な染料を、生み出しています。
それ故、特有の色彩文化を、作り上げたとも言えます。
・ 但し、顔料の色の種類は、染料に比べて、非常に少ないそうです。
(岩絵の具、泥絵の具と呼ばれる色で、群青、緑青、朱、弁柄、黄土、胡粉の類、墨、金、銀
程度の、色数です。)
注: 胡粉とは、貝を焼いて作った、白い粉で、炭酸カルシウムが主成分です。
・ 日本人は、色に対して、繊細であり微妙で、暖色系や、鈍い色の色数が多いのが、特徴に
成っています。
・ 日本人の好みの色の、ベスト3は、一位が「白」、二位が「鮮やかな青」、三位が「明るい青」と
成っています。
次回は、「色が与える印象について」お話致します。
3) 地域差について
我が国でも、関西と関東では、色の好みが違うと、言われています。
特に、ファッション関係の色では、同じブランド品でも、色によって関東、関西では、売れる色の
違いが、あるそうです。
① 東京では、青系の色が好まれ、大阪では、赤系の色が、好まれると、昔より言われています。
② この差の原因に、気候や、日照時間が関係しているとも、言われています。
特に、太陽の影響が強く、光の強さ、日照時間、空気の透明度、気温、湿度、気圧が大きく関係して
います。
③ 各地の太陽光を比較してみると、関東(東京)地方では、青領域の波長(短波長)の量が多く、
関西(大阪)では、特に夏場で、強い光と共に、長波長(赤の領域)の量が、多く注がれるとの
事です。その為、それぞれの波長に合った、色が綺麗に見えるので、関東では、ブルーを含む
寒色系を、関西では、赤やオレンジを含む、暖色系を、好む傾向が有ると、言われています。
注) 寒色、暖色についてが、後日お話致します。
④ 関東と関西の色の好みの差を、武士階級が好む色と、宮廷貴族が好む色との対比で、説明する人も
います。 東の武家文化は、「剛直さ」を好む気風で、明快な色調を、好む傾向があり 青、緑、紺
といった、男性的な色合いが多いです。
一方、西の貴族文化は、優雅で繊細に洗練された、「雅(みやび)」を好む、傾向にあります。
それ故、華やかな色調の他、微妙な配色が、好まれている様です。
4)人種差について
地球上では、住む地域によって、肌や髪の毛の色、瞳の色などは、人種によって、大きく変わります。
又、宗教と色との関係や、気候風土も、異なります。
気候も強い日光が降り注ぐ、熱帯地方から、日光が乏しい、寒冷地帯まで、幅広く変化があります。
砂漠の様に、雨のや湿度の少ない地域や、逆に熱帯雨林の様に、常に大量の雨や、湿度を含む地域が
有ります。 これらの環境風土によっても、色に対する感覚が、違う事は多いに、理解できる事です。
① 日差しの強い地域
東南アジアや、赤道直下の地域に住む人は、派手な色(原色に近い、鮮明な色)の暖色系の色を、
好みます。又、ラテン系の民族では、性格も刺激的なものや、興奮を引き起こす色(例えば赤)を
好みます。強い光の下では、派手な色が引き立つからです。
② 日差しの弱い地域
ヨーロッパや北欧では、日差しも弱く、日照時間も短く成ります。
この様な地域の方は、落ち着いた、寒色系を好み、内向的に成ります。
地域の差は、配色のみならず、文化芸術にも、多くの影響を与えるものです。
③ 日本人の色の好み
我が国は、温帯に属し、熱帯と寒帯の、両方の要素を、受けていると、思われます。
日本人は天然の素材を生かし、その素材の持つ美しさを、引き出そうとして来ました。
天然の石を、粉末化して、顔料にしたり、植物からは、多様な染料を、生み出しています。
それ故、特有の色彩文化を、作り上げたとも言えます。
・ 但し、顔料の色の種類は、染料に比べて、非常に少ないそうです。
(岩絵の具、泥絵の具と呼ばれる色で、群青、緑青、朱、弁柄、黄土、胡粉の類、墨、金、銀
程度の、色数です。)
注: 胡粉とは、貝を焼いて作った、白い粉で、炭酸カルシウムが主成分です。
・ 日本人は、色に対して、繊細であり微妙で、暖色系や、鈍い色の色数が多いのが、特徴に
成っています。
・ 日本人の好みの色の、ベスト3は、一位が「白」、二位が「鮮やかな青」、三位が「明るい青」と
成っています。
次回は、「色が与える印象について」お話致します。