電動轆轤をある程度経験された多くの方は、自前の轆轤を持ちたいと思うのは、最もな事です。
・ 自分専用の轆轤を得る事で、何時でも好きなだけ轆轤作業が出来、轆轤技術が格段に上達すると
期待するからです。しかし、現実には期待通りに行かないものです。
・ 良く聞く事ですが、写真に興味を持ち写真に「のめり込んで行く」に従い、高価な良いカメラが
欲しくなります。高価なカメラで傑作の写真が取りたいと思い、高価なカメラで傑作が撮れると
思い込んで購入した場合でも、折角手に入れたカメラを十分に使いこなす事なく、お蔵入りさせ
てしまったりう事も稀ではありません。
・ 同様に、釣りに興味を持ち、高価な釣竿を手に入れれば、大きな魚が釣れる錯覚に陥り(おち
いり)易いです。しかし、良い釣竿であるから、大きな魚や大漁に成る訳ではありませんので、
次第に釣りの興味が薄れてしまい、宝の持ち腐れ状態となる場合も珍しく無いそうです。
・ 人によっては、道具を揃える事で満足し、そこで終わってしまう人もいる様です。
・ 同様な事が電動轆轤に付いても言えます。小生の経験から言うと、電動轆轤を自前で持った場合
十分使いこなす事が出来ない事もありますが、何時でも出来ると言う判断から、逆に陶芸から
遠のく人も沢山見てきています。
前置きが長くなりましたが、ここから本題です。
1) 各メーカーによって電動轆轤にも色々な種類がありますが、一般的には馬力の強い物を選ぶ
事です。
① 「ターンテーブル」も30cm程度は欲しいです。馬力の無い電動轆轤では、大物を
轆轤挽きする事はできません。弱い馬力の轆轤では、土殺しの際、轆轤がストップしてしま
います。亀板を使えば「ターンテーブル」も30cm程大きくしなくても良いのですが、大きい
物は作業がし易いです。
② 無段変速付きの轆轤を選びます。作品の直径の変化に合わせて、回転速度を変化させる為に
どうしても必要な機能です。
2) 電動轆轤を購入すると、当然作業場が必要に成ります。
上で述べた、カメラや釣り竿と違い、轆轤作業の出来る環境を整える必要があります。
① 手捻り陶芸であれば、居間やキッチン等の場所で作陶が可能ですが、電動轆轤の場合は、
最低一坪(畳2枚)程のスペースが必要です。
② 更に、水を大量に使いますので、轆轤の周囲は確実に泥で汚れます。それ故、居間と言う
訳には行きません。泥の他に、削りカスも発生し微粒子として空中を舞う事にもなりますので
換気扇なども必要に成るかも知れません。又、掃除のし易い様に整理整頓の出来る場所である
必要もあります。
③ 電動轆轤に付随する、道具類も手元に置く必要がありますので、そのスペースも必要になり
ます。土を練る台は必須条件で必要になります。勿論他の場所で練り、持ち込む事も可能ですが
面倒で厄介な事に成ります。尚、施釉や焼成は外部に委託する事も可能ですので、釉や窯の置き
場所等は、当面持つ必要が無いかも知れません。
④ 轆轤作業では、手や道具類は泥だらけになりますので、洗う必要があり、洗い場も近くに
用意したいですが、やや離れた場所でも、厄介ですが問題ありません。
⑤ 更に、作品を保管して置くスペースが必要になります。
轆轤挽きした作品は、底削りの為に半日程度は自然乾燥させたいです。削り終えた作品は窯入れ
まで、保管して置く必要があります。作品の数が増えるに従い、作業場所はいよいよ狭くなり
ます。
⑥ 電動轆轤は数十キロの重さがありますので、床が丈夫でなければなりません。更に一度設置
すると、移動させる事が困難になります。
以上の様な色々な条件を「クリア」して電動轆轤を持っても、次なる試練が待っています。
以下次回に続きます。
・ 自分専用の轆轤を得る事で、何時でも好きなだけ轆轤作業が出来、轆轤技術が格段に上達すると
期待するからです。しかし、現実には期待通りに行かないものです。
・ 良く聞く事ですが、写真に興味を持ち写真に「のめり込んで行く」に従い、高価な良いカメラが
欲しくなります。高価なカメラで傑作の写真が取りたいと思い、高価なカメラで傑作が撮れると
思い込んで購入した場合でも、折角手に入れたカメラを十分に使いこなす事なく、お蔵入りさせ
てしまったりう事も稀ではありません。
・ 同様に、釣りに興味を持ち、高価な釣竿を手に入れれば、大きな魚が釣れる錯覚に陥り(おち
いり)易いです。しかし、良い釣竿であるから、大きな魚や大漁に成る訳ではありませんので、
次第に釣りの興味が薄れてしまい、宝の持ち腐れ状態となる場合も珍しく無いそうです。
・ 人によっては、道具を揃える事で満足し、そこで終わってしまう人もいる様です。
・ 同様な事が電動轆轤に付いても言えます。小生の経験から言うと、電動轆轤を自前で持った場合
十分使いこなす事が出来ない事もありますが、何時でも出来ると言う判断から、逆に陶芸から
遠のく人も沢山見てきています。
前置きが長くなりましたが、ここから本題です。
1) 各メーカーによって電動轆轤にも色々な種類がありますが、一般的には馬力の強い物を選ぶ
事です。
① 「ターンテーブル」も30cm程度は欲しいです。馬力の無い電動轆轤では、大物を
轆轤挽きする事はできません。弱い馬力の轆轤では、土殺しの際、轆轤がストップしてしま
います。亀板を使えば「ターンテーブル」も30cm程大きくしなくても良いのですが、大きい
物は作業がし易いです。
② 無段変速付きの轆轤を選びます。作品の直径の変化に合わせて、回転速度を変化させる為に
どうしても必要な機能です。
2) 電動轆轤を購入すると、当然作業場が必要に成ります。
上で述べた、カメラや釣り竿と違い、轆轤作業の出来る環境を整える必要があります。
① 手捻り陶芸であれば、居間やキッチン等の場所で作陶が可能ですが、電動轆轤の場合は、
最低一坪(畳2枚)程のスペースが必要です。
② 更に、水を大量に使いますので、轆轤の周囲は確実に泥で汚れます。それ故、居間と言う
訳には行きません。泥の他に、削りカスも発生し微粒子として空中を舞う事にもなりますので
換気扇なども必要に成るかも知れません。又、掃除のし易い様に整理整頓の出来る場所である
必要もあります。
③ 電動轆轤に付随する、道具類も手元に置く必要がありますので、そのスペースも必要になり
ます。土を練る台は必須条件で必要になります。勿論他の場所で練り、持ち込む事も可能ですが
面倒で厄介な事に成ります。尚、施釉や焼成は外部に委託する事も可能ですので、釉や窯の置き
場所等は、当面持つ必要が無いかも知れません。
④ 轆轤作業では、手や道具類は泥だらけになりますので、洗う必要があり、洗い場も近くに
用意したいですが、やや離れた場所でも、厄介ですが問題ありません。
⑤ 更に、作品を保管して置くスペースが必要になります。
轆轤挽きした作品は、底削りの為に半日程度は自然乾燥させたいです。削り終えた作品は窯入れ
まで、保管して置く必要があります。作品の数が増えるに従い、作業場所はいよいよ狭くなり
ます。
⑥ 電動轆轤は数十キロの重さがありますので、床が丈夫でなければなりません。更に一度設置
すると、移動させる事が困難になります。
以上の様な色々な条件を「クリア」して電動轆轤を持っても、次なる試練が待っています。
以下次回に続きます。