ここで言う指痕(跡)とは、作品の表面に残る指痕の事で、主に施釉の際に起こります。
勿論、指痕を景色の一部として認めている作品(特に茶道具など)も多いですが、一般には、見苦し
く消したい処です。消す(残さない)方法は、最初から指痕を付かない様に施釉する方法と、付けて
しまった指痕を、消す方法があります。
1) 指痕を付けない施釉の方法。
① 施釉用の道具(用具)を使う方法。
) 施釉用の鋏(はさみ)を使う。鋏は陶芸材料店で市販されています。
作品を両側から掴み、釉の入った容器に浸します。引き上げると、直ぐに(30秒~1分程度)
表面が乾燥しますので、手に持つ事が出来ます。但し、鋏で掴んだ部分は、点状に跡が残り
ますので、筆や指で補修します。
) 金網と針を使う方法。
金網に作品を上向きに置き、作品の一部を針で押さえ、転倒しない様に釉の容器に沈める
方法で施釉します。作品の内側に溜まった釉の残りは、針で押さえ作品を斜めにして外に
捨てます。塗り残し部分は針で押さえた部分と、底の金網の当たった部分ですが、ほとんど
問題に成らない程度の痕跡となります。
② スプレー掛けによる方法。
作品にコンプレサーや霧吹きで霧状の釉を吹き掛ける方法です。回転台の上で行えば、一様に
施釉する事が出来、指痕も付きません。但し、屋外の作業になり、設備も必要ですので、
一般的方法とは言えません。
③ 作品の持つ位置を考慮する。
) 高台が持てる程の大きさと高さがあれば、高台を持って漬け掛けや流し掛けで、施釉する
のが一般的な方法です。普通3本の指で持ちますが、その際持った場所に指痕が付きます。
指痕をなるべく付けない為には、持つ指を予め施釉に漬けて汚しておく事です。
) 板皿の様な四角い作品で、高台の無い作品は、対角線上の角二点を持ち漬け掛けします。
即ち、なるたけ目立たない場所に指痕を残す事です。尚、高台がある場合は、)の方法で
施釉します。
④ 作品の半分づつ掛ける。
) 作品全体を一度に施釉する利点は、施釉が一様に成る事です。半分づつ掛けるとなると、
指痕は付きませんが、どうしても二重に施釉する部分が出る為、一部斑(まだら)になり
ます。
) 背の高い作品ならば、上下で二分し一方を施釉し、乾燥後に他の一方を施釉します。
鉢類などの作品は左右半分づつ施釉する方法もあります。いずれにしても、指痕は付きま
せん。
)碁笥底高台の場合、持つ処に困ります。この様な場合に、半分づつ掛ける事は有力な
方法です。
尚、二分する場合、なるべく目立たない場所にしたり、一方は持てる程度の空間を空けて施釉し、
他方を多く施釉すると、良い結果が得られる事も多いです。
⑤ 付いた指痕を消す。
) 指痕の部分は、周囲が厚く施釉され指の当たった部分は、素地が露出した状態です。
指痕は筆などを使い、濃い目の釉薬を塗ります。(一般に筆で塗った処の釉は薄めになり
易いです。)
) このままでは、焼成後に指の痕がハッキリ現れます。そこで、厚く施釉された部分を
剣先やカンナ等で削り取り、滑らかにし最後に指で軽く撫ぜ釉の凹凸を消します。
⑥ 施釉後の注意点。
釉を掛けた作品は、濡れた手で持つ事は厳禁です。釉は単に作品の表面に載っているだけです
ので、簡単に剥がれ落ちます。特に濡れた手や汗をかいた手で触れると、指の方に釉が移動し、
釉が剥がれ、指痕となって残ります。又、釉によっては、乾いた手で触れただけでも、釉が
薄くなり、本焼きした時に色が禿た状態に成りますので、窯詰めの際作品を持つ位置に注意する
必要があります。
勿論、指痕を景色の一部として認めている作品(特に茶道具など)も多いですが、一般には、見苦し
く消したい処です。消す(残さない)方法は、最初から指痕を付かない様に施釉する方法と、付けて
しまった指痕を、消す方法があります。
1) 指痕を付けない施釉の方法。
① 施釉用の道具(用具)を使う方法。
) 施釉用の鋏(はさみ)を使う。鋏は陶芸材料店で市販されています。
作品を両側から掴み、釉の入った容器に浸します。引き上げると、直ぐに(30秒~1分程度)
表面が乾燥しますので、手に持つ事が出来ます。但し、鋏で掴んだ部分は、点状に跡が残り
ますので、筆や指で補修します。
) 金網と針を使う方法。
金網に作品を上向きに置き、作品の一部を針で押さえ、転倒しない様に釉の容器に沈める
方法で施釉します。作品の内側に溜まった釉の残りは、針で押さえ作品を斜めにして外に
捨てます。塗り残し部分は針で押さえた部分と、底の金網の当たった部分ですが、ほとんど
問題に成らない程度の痕跡となります。
② スプレー掛けによる方法。
作品にコンプレサーや霧吹きで霧状の釉を吹き掛ける方法です。回転台の上で行えば、一様に
施釉する事が出来、指痕も付きません。但し、屋外の作業になり、設備も必要ですので、
一般的方法とは言えません。
③ 作品の持つ位置を考慮する。
) 高台が持てる程の大きさと高さがあれば、高台を持って漬け掛けや流し掛けで、施釉する
のが一般的な方法です。普通3本の指で持ちますが、その際持った場所に指痕が付きます。
指痕をなるべく付けない為には、持つ指を予め施釉に漬けて汚しておく事です。
) 板皿の様な四角い作品で、高台の無い作品は、対角線上の角二点を持ち漬け掛けします。
即ち、なるたけ目立たない場所に指痕を残す事です。尚、高台がある場合は、)の方法で
施釉します。
④ 作品の半分づつ掛ける。
) 作品全体を一度に施釉する利点は、施釉が一様に成る事です。半分づつ掛けるとなると、
指痕は付きませんが、どうしても二重に施釉する部分が出る為、一部斑(まだら)になり
ます。
) 背の高い作品ならば、上下で二分し一方を施釉し、乾燥後に他の一方を施釉します。
鉢類などの作品は左右半分づつ施釉する方法もあります。いずれにしても、指痕は付きま
せん。
)碁笥底高台の場合、持つ処に困ります。この様な場合に、半分づつ掛ける事は有力な
方法です。
尚、二分する場合、なるべく目立たない場所にしたり、一方は持てる程度の空間を空けて施釉し、
他方を多く施釉すると、良い結果が得られる事も多いです。
⑤ 付いた指痕を消す。
) 指痕の部分は、周囲が厚く施釉され指の当たった部分は、素地が露出した状態です。
指痕は筆などを使い、濃い目の釉薬を塗ります。(一般に筆で塗った処の釉は薄めになり
易いです。)
) このままでは、焼成後に指の痕がハッキリ現れます。そこで、厚く施釉された部分を
剣先やカンナ等で削り取り、滑らかにし最後に指で軽く撫ぜ釉の凹凸を消します。
⑥ 施釉後の注意点。
釉を掛けた作品は、濡れた手で持つ事は厳禁です。釉は単に作品の表面に載っているだけです
ので、簡単に剥がれ落ちます。特に濡れた手や汗をかいた手で触れると、指の方に釉が移動し、
釉が剥がれ、指痕となって残ります。又、釉によっては、乾いた手で触れただけでも、釉が
薄くなり、本焼きした時に色が禿た状態に成りますので、窯詰めの際作品を持つ位置に注意する
必要があります。