わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

素朴な疑問 53 型の作り方 1?

2014-12-29 23:05:07 | 素朴な疑問
同じ形の作品や文様の作品を数多く作る際、型が有れば効率良く作業が出来ます。

特に、タタラで作る場合は、型の威力を発揮します。勿論、轆轤成形後に型に押し付け、所定の

器形にしたりして、型に文様を施す事も出来ます。

又作業のし難い容器の内側に細工する場合でも、型の外側に細工を施せば、容易に細工が付け易い

です。その細工は作品に転写されます。

基本的には石膏型を使いますが、陶芸材料店でも各種の型を手に入れる事も可能です。

しかし、出来るだけ自作する事です。又、家庭にある物や、100円ショップなどで売られている、

プラスチック容器(ボール、トレー等)も型として利用できます。

1) 素焼きの型。

 本格的な型は、石膏で作りますが、石膏の粉末の取り扱いに慣れない方は、むしろ粘土を素焼き

 して型を作る事を薦めます。

 ① 型には「割り型」と言って、数個に分割した複雑な物もありますが、ここでは一個の型を

  取り上げます。尚、「割り型」は主に鋳込み成型の場合や、複雑な形状の際に多く使われます。

 ② 型には、内型と外型があります。即ち、型の外側を使う方法と、内側を使う方法です。

  一番簡単な使い方は、外側を使う事です。即ち、型に被せる事で作品に仕上げます。

  内側を使う型の場合、型に沿わせるのが意外と面倒です。(絞り加工となります。)

  ) 外側を使う時には、粘土の乾燥具合に注意が必要です。即ち、粘土が乾燥すると縮みます

    ので、放置して置くと、作品にひびが入ります。頃合を見て、型から抜く必要があります。

  ) 内側を使う場合には、上記の心配はありません。粘土が乾燥し縮む事で、型から離れる

    事に成るからです。 

2) 汎用性のある一般的型としては、皿型の物(角、丸)筒型の物、丼や大中小の鉢物などが

   あります。但し、背の高い筒物は、底の無い筒を利用した方が便利です。

3) 粘土を轆轤挽きして型を作る。

  ほぼ円形に近い綺麗な形の良い型を作るには、轆轤挽きして作ります。勿論、型は円形の物

  ばかりではありません。楕円形の型を作る際も、綺麗な円形を轆轤挽きした後、楕円形に変形

  して型を作ります。

  ① 円形の凸型の型を作る。

    粘土の塊を亀板に据え、中央が盛り上がった状態の円に轆轤挽きします。中空にする必要は

    ありません。

  ② 乾燥後に好みの形に加工します。

   ) 六角や八角形の皿の形にする。上記凸状の周囲を鋭利な刃物で切り取り、六角又は

     八角にします。当然、小さくなりますし、乾燥で更に小さので、大きく作る必要があり

     ます。勿論、加工せずそのまま使う事も多いです。

   ) 更に、面取り風にするには、なだらかな曲面を平面に削り取ります。

     表面を荒らした状態ならば、作品の表面は荒れた状態になり、綺麗に研磨した状態で

     あれば、作品の肌も綺麗に仕上がります。

   ) 型に文様を彫り込む。勿論、「ネガポジ」の関係になり、作品に出来る模様の凹凸は

     逆に成ります。それ故、作品に凹んだ文様を付けるには、粘土を型に盛る(くっ付ける)

     必要があります。但し、彫り込むよりも作業は格段に難しくなります。

  ③ 型の裏側に持ち手を付ける。

   )作品を型に押し当てる際、型離れを良くする為、蚊帳などの布を使う方法と、片栗粉を

    作品側と型にまぶしてから押し当てる方法があります。前者の方が型と作品の位置の微調整

    が出来る利点があります。

   )叩き板などを使い、型に強く作品を押さえ付けますので、型から離れ無い場合があります

    更に型と作品が同じ大きさに成りますので、型を持つ場所を作る必要があります。

    その為、型の裏側に持ち手を彫り込む必要があります。勿論凸状の物を付ける事も可能

    ですが、型を据えた時、その凸状の物が邪魔になる場合がありますので、なるべく凹状に

    した方が、使い易いです。

以下次回に続きます。
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