化粧掛けには、色々な問題が発生し易いです。その解決方法を、記したいと思います。
1) 作品が壊れる(特に粉引きの場合)
2) 亀裂が入る。化粧掛けした土が、素地から、剥がれる。
3) 「ぶく」と「ピンホール」が出る。
4) 貫入が入り易い。
以下順に説明して行きます。
1) 作品が溶けて壊れる。
粉引きで、不用意に「漬け掛け」すると、作品が壊れてしまう事が、多いです。
なぜ素焼をするのか? 素焼なしで、釉は掛けられ無いのか?、その理由を、考えて下さい。
素焼しないで、釉を掛ける事を、「生掛け」と言いますが、(生掛け)では、作品が壊れます。
(但し、「生掛け」可能な土も、存在しますが、ほとんどの土は、不可です。)
その原因は、釉薬の水分が、素地の側へ移るからです。
同じ事は、白化粧にも言えます。解決策として、前回お話した、素焼後の「南蛮掛け」も、
一つの方法ですが、「粉引き」の場合は、「生掛け」の方が、作品は綺麗に出来ます。
尚、「南蛮掛け」の場合には、一度水に通してから、「粉引き」の作業をします。
では、その解決方法を、述べます。
(1) 水分の少ない化粧土を作る。
即ち、解コウ剤を添加した化粧土を使う。
解コウ剤: 炭酸ソーダや、珪酸ソーダ(水ガラス)など
泥しょう中の原料を、分散させる物で、少量の水で、粘性の少ない、流動性の有る、
化粧土を作る事が出来ます。
作り方は、
① 化粧土に、「べたつく」程度の、少量の水を入れます。
② 少量の、「水ガラス」等を、添加する。
添加する量は、化粧土の組成によって、変わりますが、少量です。
添加量が多過ぎると、「ぼてぼて」した状態に成ります。
③ 出来上がった化粧土は、極端に水分が少なく、「刷毛塗り」も、し易いです。
「刷毛塗り」では、水分が少ないので、一度の塗りで、厚く掛ける事が出来ます。
(2) 化粧土の水分が、素地へ移りにくくする。
即ち、化粧土の保水力を、高める為、化学糊「CMC」を、化粧土にかなり多く、添加します。
1)、2)の方法を述べましたが、1)の方が、断然効果が大きいです。
3) その他
① 粉引き」をする場合、素地の乾燥具合も、大きな要素です。
素地が乾燥しているほど、壊れる危険性が、大きいですが、乾燥不十分ですと、化粧土の
厚みが、薄くなりがちです。色々なタイミングで、試行錯誤して下さい。
② 「粉引き」の作業終了後、10~15分程で、作品が壊れてくる事が多いです。
水分が、作品の中に入り込まない内に、表面を乾燥させれば、壊れるのを防ぐ事が出来ます。
即ち、 「ドライヤー」で3分程度、強制的に、均一に(回転させながら)乾燥させたり、
場合によっては、電子レンジで、間欠的に通電し、乾燥させる方法も、有ります。
又、作業後直ぐに、天日干しし、乾燥させる技法も有ります。
以下次回に続きます。
粉引き
1) 作品が壊れる(特に粉引きの場合)
2) 亀裂が入る。化粧掛けした土が、素地から、剥がれる。
3) 「ぶく」と「ピンホール」が出る。
4) 貫入が入り易い。
以下順に説明して行きます。
1) 作品が溶けて壊れる。
粉引きで、不用意に「漬け掛け」すると、作品が壊れてしまう事が、多いです。
なぜ素焼をするのか? 素焼なしで、釉は掛けられ無いのか?、その理由を、考えて下さい。
素焼しないで、釉を掛ける事を、「生掛け」と言いますが、(生掛け)では、作品が壊れます。
(但し、「生掛け」可能な土も、存在しますが、ほとんどの土は、不可です。)
その原因は、釉薬の水分が、素地の側へ移るからです。
同じ事は、白化粧にも言えます。解決策として、前回お話した、素焼後の「南蛮掛け」も、
一つの方法ですが、「粉引き」の場合は、「生掛け」の方が、作品は綺麗に出来ます。
尚、「南蛮掛け」の場合には、一度水に通してから、「粉引き」の作業をします。
では、その解決方法を、述べます。
(1) 水分の少ない化粧土を作る。
即ち、解コウ剤を添加した化粧土を使う。
解コウ剤: 炭酸ソーダや、珪酸ソーダ(水ガラス)など
泥しょう中の原料を、分散させる物で、少量の水で、粘性の少ない、流動性の有る、
化粧土を作る事が出来ます。
作り方は、
① 化粧土に、「べたつく」程度の、少量の水を入れます。
② 少量の、「水ガラス」等を、添加する。
添加する量は、化粧土の組成によって、変わりますが、少量です。
添加量が多過ぎると、「ぼてぼて」した状態に成ります。
③ 出来上がった化粧土は、極端に水分が少なく、「刷毛塗り」も、し易いです。
「刷毛塗り」では、水分が少ないので、一度の塗りで、厚く掛ける事が出来ます。
(2) 化粧土の水分が、素地へ移りにくくする。
即ち、化粧土の保水力を、高める為、化学糊「CMC」を、化粧土にかなり多く、添加します。
1)、2)の方法を述べましたが、1)の方が、断然効果が大きいです。
3) その他
① 粉引き」をする場合、素地の乾燥具合も、大きな要素です。
素地が乾燥しているほど、壊れる危険性が、大きいですが、乾燥不十分ですと、化粧土の
厚みが、薄くなりがちです。色々なタイミングで、試行錯誤して下さい。
② 「粉引き」の作業終了後、10~15分程で、作品が壊れてくる事が多いです。
水分が、作品の中に入り込まない内に、表面を乾燥させれば、壊れるのを防ぐ事が出来ます。
即ち、 「ドライヤー」で3分程度、強制的に、均一に(回転させながら)乾燥させたり、
場合によっては、電子レンジで、間欠的に通電し、乾燥させる方法も、有ります。
又、作業後直ぐに、天日干しし、乾燥させる技法も有ります。
以下次回に続きます。
粉引き
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