善人閑居

鎌倉の風物詩と全国の温泉の旅を写真で報告します。

鎌倉身辺雑記・常楽寺の文殊祭 2020

2020年01月30日 | 鎌倉
今年も文殊祭の日が来ました。
異常気象の続きなのか、晴れの日と雨の日が日替わりの状態だったりしますが、暖冬気味の毎日です。
大船の常楽寺の文殊祭は1月25日でこの日は午後から青空も出た好天気でした。

常楽寺の参道は一般道で、住宅が建ち並んでいます。
高い登り旗が立てられ、小袋谷囃子の音も聞こえるのどかな世界です。

(常楽寺山門)

文殊祭に参加する近隣の建長寺派寺院の僧侶たちも次々に到着し庫裡に消えました。

文殊祭は常楽寺境内の茅葺き屋根の小さなお堂(文殊堂)で行われるので、先ず仏殿にお参りし、次に文殊堂にお参りし、その後、境内の途中にある甘酒接待に戻って甘酒をいただくことにしました。
これは祭りの行事が始まる前の参列者と見物人の行動様式です。

(常楽寺仏殿)


(阿弥陀三尊)

次は隣の文殊堂のお参りです。

(文殊堂)

山門の方に戻って甘酒をいただきます。

(甘酒のご接待1)


(甘酒のご接待2)

甘酒をいただいていると、時間が来たのか、近隣の建長寺派の寺院のご住職たちが庫裡を出て文殊堂に向かってゆきます。
もう、開始の時刻なのでしょう。

(文殊堂に向かう僧侶)


(文殊堂に向かうご住職)

(こりゃ大変)
甘酒もそこそこに、筆者も文殊堂に向かいました。

文殊堂は小さなお堂です。
この日お迎えした臨済宗建長寺派の僧侶は十数人で近隣のお寺のご住職が多い多いようでした。
このお堂の中で、正面奥の大聖文殊菩薩像を挟んで左右に5人~6人ずつ向かい合って並び、入りきれない僧侶は縁側に出て座りました。

一同がそろうと、太鼓の音と共に仏事の始まりです。

いくつかのお経と般若心経が唱えられ、その後、文殊堂内の僧侶と縁側に陣取った僧侶も声を合わせて「大般若波羅蜜多経」転読法要の始まりです。

それぞれの僧侶は持っているお経帳を両手でパラパラと開閉して大音声でお経を読みます。
何とも言えない迫力があります。

そして、堂外に集まった信徒と見物人にとってのクライマックスは、文殊堂の縁側に出たご住職の「大般若波羅蜜多経」転読でした。


(住職の「大般若波羅蜜多経」転読)


(縁側の僧侶の「大般若波羅蜜多経」転読)


動画を作りました
「大般若波羅蜜多経」転読法要の一分を Youtube  にアップしリンクを張りました。
雰囲気をよく知りたい方はご覧下さい。


(Youtube の動画は約1分で終わります)



30分以上の「大般若波羅蜜多経」転読法要が終わりました。

僧侶の退出です。


(僧侶の退出)


僧侶の皆さんは境内を通って庫裡に戻りました。


このような次第で、2020年の常楽寺文殊祭は無事終わりました。

家人と私は孫たちに文殊の知恵が授かるよう秘かに祈っていました。






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