前回の餅つきの紹介は、裏方の仕事を紹介しないで、楽しげにお餅を搗き、丸めて、絡み餅にする方々の姿を掲げましたが、実は裏方はたいそう準備をしているらしく、また様々な工夫がこの十年間に生かされてきたようです。
餅米の蒸し上げは、客殿の裏側で行われていました。
せいろを何段も重ねて、丸形の鉄製の釜で薪を焚いていました。
昔は、ドラム缶を転用していたのだと記憶していますがいつのまにか正式の釜になり、せいろも角形から円形のしゃれたせいろになっていました。
(裏方1-餅米を蒸す)
(裏方2-餅米を蒸す)
けんちん汁も食材の提供者が増え、前日から野菜を切ったり下ごしらえをしたりしていたようです。
手だけの出演でごめんなさい。
(裏方3-けんちん汁)
供え餅や絡み餅の加工は皆さんの人気の的のようで、多くの人がタッチしていました。
(裏方4-お餅の加工)
(裏方5-お餅の加工)
(裏方6-お餅の加工)
(裏方7)
(裏方8-お餅の加工)
(裏方9-お供え餅の管理)
(裏方10-お供え餅の管理)
客殿の恒例は呈茶です。
表千家の先生が一家総出で皆さんをもてなしてくれます。
型にこだわらないように、初心者にも気後れしないような気遣いがうれしく、いつもお茶を頂くのも龍隠庵の餅つき会の楽しみの一つです。
(裏方11-呈茶)
(裏方12-呈茶)
今回初めてお茶を挽く石臼が登場しました。
(裏方13-呈茶)
なお、皆さんがお茶を頂いている茶碗は、住職とおつきあいの長い作陶家の廣前心齋さんがご自分の志戸呂心齋釜(静岡市古津)で焼き上げた茶碗で、心齋氏は真夏に龍隠庵で手ひねりの会を催し、作陶のおもしろさを皆さまに伝える会を開催しています。
(作陶家廣前心齋さん作の茶碗)
まだまだ全部は語り尽くせないので、また次号にします。
以下次号(to be continued)