愛知の史跡めぐり

愛知県の史跡を巡り、その記録を掲載します。

美濃金山城(2) 岐阜県可児市

2019年08月20日 08時23分43秒 | 岐阜県

金山城案内図(現地案内板、「古城山払い下げ記念碑」の説明版の図に曲輪や虎口を書き加えました。図の「現在地」は「古城山払い下げ記念碑」の場所を示しています)

出丸駐車場も遺構になっています。

出丸駐車場の石垣 野面積みで組まれています。


出丸南東の石垣

この出丸の石垣は、2004年に積み直されているそうです。(洋泉社「山城を歩く」)角の石垣も立派に組み直されていました。

出丸からの眺望も抜群でした。出丸だけでも十分見ごたえのある城で、来た甲斐があったと思いました。

出丸からの眺望

出丸から三の丸に入るとすぐに二の丸下の石垣が見えました。そして、その石垣に「破城」の説明がありました。破城するときは、石垣の天端(一番上)と角を破壊するそうです。そのことで、天端からの建物を造れなくするようにし、また他の人にもこの城は破城されているということを示すそうです。

破城の痕跡を示す石垣

そこから左を見ますと、自然の岩石で造ったという虎口が見えました。

自然の岩石を使った虎口


二の丸

二の丸には、二の丸門、侍屋敷、物見櫓などの諸施設があったそうです。物見櫓の跡は、わかりました。

物見櫓跡

少し盛り上がっていて、礎石っぽい石が並んでいます。物見櫓も礎石を使って建てたのでしょうか。すごいです。次に枡形虎口(ますがたこぐち)が見えてきました。


本丸下の枡形虎口 向かって左から撮影

さらに、本丸の南西隅石がみえました。算木積みだそうです。破城したときに角の石は壊したので、残っていないと思うのですが、後で積み直したのでしょうか?


本丸南西隅石

美濃金山城 つづく
コメント
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