愛知の史跡めぐり

愛知県の史跡を巡り、その記録を掲載します。

増山城(4) 富山県砺波市

2019年12月09日 06時33分01秒 | 富山県
無常曲輪からまた戻り、先ほどの石垣跡から東に進みますと、二の丸になります。二の丸がこの増山城の中心の曲輪だったそうです。

二の丸

この二の丸に鐘楼堂がありました。

二の丸鐘楼堂

二の丸の中では一段高くなっていました。鐘楼というと、お寺の鐘を思い出してしまうのですが、お城の鐘楼とはどんなものだったのでしょう?まさか、「敵が来たぞ、ゴーン」ではないと思いますが。

さて二の丸から隣の曲輪「安室(あぢち)との間の堀切(横堀)がありました。そして、「安室屋敷」には梯子を登っていくようで、その梯子が見えました。

「安室屋敷」への梯子

安室(あぢち)とは、現地案内板によれば「家督を嫡子に譲って隠居した人の住居」を意味するそうです。なお、金沢弁では、「分家」という意味があるそうです。ただし、漢字は分かりません。


「安室屋敷」の土塁


「安室屋敷」東側の高まり ここに屋敷に入る検問みたいなものがあったのでしょうか。ここから木がなければ、三の丸、馬洗池が見え、二の丸への侵入者を見張ることができます。


馬洗池
今でいう駐車場でしょうか。たぶん安室屋敷の横の空堀を通って二の丸に上がったのではないでしょうか。

馬洗池まで来ると一通り増山城の中心部は見たことになると思い、次の亀山城をめざすことにしました。馬洗池からすぐ、三の丸と安室屋敷の間の堀底を通りますが、その切岸の高さに感動しました。

安室屋敷東側切岸

増山城 続く