おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

からくりの謎解き

2012年03月12日 | 日記・エッセイ・コラム
「ケータイの番号教えてくれ!」
 
ことの発端は、この一言だった
 
先週の土曜日
“初午当”と言って、地元神社の神事の一つが
公民館で厳かに執り行われた
 
一通りの神事が終わり
これまた“直会”と呼ばれる「懇親会」が始まった
 
僕達はどちらかと言えばお客様扱いで、
入れ替わり立ち代りお酌を受ける
そのピッチは、全盛期の高橋尚子の走法を
彷彿とさせるほどの快足で、
見る見る泥酔状態に突入した
 
会もお開きに近づき、三々五々帰路に着く出席者たち
そんな中、ひとりの先輩が近づいてきて
冒頭の台詞を叫んだ
 
なんでもこのあと、飲みに行く“かも”知れないんで、
その時には呼んでやる!と
少々理解に苦しむ回りくどいお誘いに
一瞬、たじろいで見せたが、
まぁ番号ぐらいは!って事で
自分のケータイ番号を教えた
 
マナーモードに設定しておいたケータイが震える
 
焦点が合わない視線で、
着信履歴に残った電話番号を登録した
 
小腹を満たすためにコンビニへ買出しに出かけたが、
泥酔状態の千鳥足
理不尽にも他の客に憤慨し、何も買わずに家へと辿りついた
 
そして不意にケータイを取り出して
着信履歴を見ると、見知らぬ番号が・・・・・
 
番号が表示されているってことは
すなわち、登録されていない番号ってことだ
あわてて先輩の名前を探すと、
そこに登録されている
 

 
誰だ?
 
しばらく考えたが、酒の回った回路では
あまり深く記憶を呼び起こすことも出来ず、
リダイヤルしてみたところで
 
(もしかして・・・・)
 
二人ほど、飲み屋の女の子が脳裏をかすめ、
やめとこ!で、電話切る
着信履歴からも、発信履歴からもその番号を消し、
そしてなぜか、登録したての先輩の名前も
電話帳から削除して寝た
 
疑問がわき上がったのは翌日
 
削除してしまったとはいえ、
それは登録してあったからこそ削除できたってことで、
なら、先輩から掛かってきた番号は
一度は電話帳に登録したはず
 
しかし、その後にもまだ着信画面には見知らぬ番号が!
だからそれも消した
 
しかし、翌日見てみると、着信履歴から削除したのは
1件のみ
  
はて?
 
どういうからくりになっているのか?
 
どこまでが夢で
どこからが夢なのかわからない
 
謎だけが残った難事件だった
 
まぁ、一番の謎は
なぜ、登録した先輩の名前を
削除したのか?ってことだけど・・・
 



コメント
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