ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

急がなくちゃ!「京の冬の旅」3月18日まで。初公開の「建仁寺」の塔頭「西来院」へ。

2025-03-10 | 寺社仏閣
「うわ~すごい!迫力ある~でも、なんか優しさも感じる~白龍だね~」と、ミモロ。

この天井画があるのは、京都、祇園の「建仁寺」の塔頭「西来院」です。

いよいよ残す期間も短くなった「京の冬の旅」。3月18日まで開催の非公開文化財の特別公開です。


この日、ミモロは、小雨の中、祇園の「建仁寺」へ。何度も、訪れているお寺ですが、「西来院」は、初めて…。


ここは、鎌倉時代中期に、中国の禅僧 蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)が、創建。庭園や天井画など見どころもいろいろ。
受付を済ませ、奥に進むと、近年、全面改修した「九華青蓮(きゅうかしょうれん)」という名のお庭が広がっています。

お庭を拝見するベストポイントには、椅子も…。そこからしばし庭園を眺めるひとときを…。

また、そのそばには、菓子の老舗「とらや」が寄進した獅子をモチーフにした金色の屏風が、訪れる人を迎えます。

「獅子って虎のこと?」と。ライオンではないと思うけど…動きがある獅子に対面…。

さらに進み本堂前の枯山水庭園「峨眉乗雲(がびじょううん)」という巨石を配したお庭を拝見。

その石は、蘭渓道隆禅師が修行した中国の峨眉山の石だそう。

そしていよいよ本堂へ。

正面にお姿を拝むのは、「蘭渓道隆禅師坐像」で、江戸時代の仏師、康乗(こうじょう)作。像の内部には、木製の蘭渓道隆禅師の頭部が納められていると、解説が…

「すごくリアルな頭部だね~」と、ちょっと怯むミモロです。

広い本堂には、初公開された大きな「涅槃図」が置かれています。

これは、画家、木村英輝氏と俳人、黛まどか氏の合作。「京の冬の旅」に合わせて奉納された作品です。

本堂の中でゆっくり過ごしていたミモロ…「う!何やら視線を感じる~」と。

足を止めて、静かにゆっくり上に視線を移すと…「わ~大きな龍が睨んでる~」と一瞬ビックリ。

本堂の天井一面に、大きな2頭の龍が、ミモロを見つめていたのです。


この「白龍図」の天井画は、中国のビジュアルアーティストの陳漫(チェン マン)氏の作。

「え~この素敵な女性が描いたの~」とビックリ。そのパワーあふれる白龍の姿は、見る者を魅了します。

本堂には、他にもいろいろなアート作品が展示され、心豊かになる時間がそこに…。
 

奥には、お抹茶を頂ける場所も用意されています。
 

「どうぞ、どこでも撮影してください~」とおっしゃる係の方。なかなか撮影ができない場合が多い「京の冬の旅」で、ありがたいこと。

御朱印の他に、本尊の地蔵菩薩をイメージした像も授与されます。
 

「天気良くなかったからかな?」と、まだ肌寒さを感じる祇園には、観光客も姿も少な目。

「ゆっくり拝見できてよかった~」と思いながら、久しぶりに訪れた祇園の町を歩きます。

*「西来院」の詳しい情報はホームページから

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「京の冬の旅」文化財特別公開で訪れた「地蔵院(椿寺)」。大きな螺髪の阿弥陀さまと十一面観音菩薩を参拝。

2025-02-08 | 寺社仏閣
「ここ、京の冬の旅の初公開なんだって~」と、ミモロが訪れたのは、「地蔵院」通称「椿寺」です。


嵐電の「北野白梅町駅」の近くにある「知恩院」の末寺で、浄土宗のお寺です。
 
「五色八重散椿」と「天野屋利兵衛の墓」があることでも知られます。

さっそく中へ進みます。


受付に行くと…「ミモロちゃん~お久しぶりです~」と係の方。

3年ほど前にやはり「京の冬の旅」で「龍安寺」でお目にかかったことがあるそう。ミモロのことを覚えていてくださいました。
「ミモロちゃん、変わらないですね~」「はい、永遠の子ネコなんで~」と笑顔で答えるミモロです。

まずは、本堂ではなく、境内の南に位置する「地蔵堂」へ


神亀3年(726)に行基が聖武天皇の勅願によって、自ら彫ったと伝えられる地蔵菩薩像を本尊として摂津国に建立したのが、このお寺のルーツ。平安時代に、衣笠山の南に移転したものの、その後の戦いに巻き込まれ、焼失。足利義満の時代になり、金閣造営の余材で、仮堂を建て、焼失を免れた本尊を祀ります。それからさらに時を経て、天正年間に現在の場所へ。

かつての本尊の地蔵菩薩は、現在、本堂ではなく、ここ「地蔵堂」に祀られています。

身の丈は6尺。約180センチで、乾漆の立像で、俗に鍬形地蔵とも言われ、以前は、お顔に鍬の切り傷があったとか。安産守護の霊験あらたかなお地蔵さま。

そのそばにあるのが、本堂から続く「観音堂」で、ここには通常秘仏である、平安時代の円仁作と伝えられる木製の「十一面観音菩薩」がいらっしゃいます。


そのお堂の前には、「びんずるさん」の像があり、体調の悪い部分を摩ると、改善されると…。

ミモロは、「たくさん食べても、お腹をこわしませんように…」とお腹を摩りました。

さぁ、本堂に行きましょう。

ここは、撮影不可なので、お話だけで…

創建当初は、八宗兼学という奈良時代から平安時代に盛んであった南都六宗と密教系二宗(天台宗・真言宗)という幅広い宗派だったのですが、江戸時代になり、「知恩院」の末寺となり浄土宗に。本尊も「五劫思惟阿弥陀如来」に。頭部に大きな螺髪を持つ髪形とふっくらとしたお顔立ちが特徴。
「なんか可愛い感じ…」と親しみを覚えるミモロです。

このご本尊は、唐から渡っていらした像で、善導大師作とのこと。

また、本堂には、天野屋利兵衛の像も。「大阪の豪商で、赤穂浪士を支援した人だよね~」とミモロ。今回、愛用のそろばんも展示されています。

「すごく説明わかりやすいね~」と真剣に聞き入るミモロ。ここで案内をしてくれるのは、「京都学生ガイド協会」のみなさん。

いろいろな研修を経て、ガイドとしての経験を積んでゆきます。京都の四年制大学の学生さんで、「京の冬の旅」の公開寺院を担当するほか、修学旅行のガイドなども担っています。「とてもよくわかりました~」と、お寺を訪れた方々の感想も多数。

その歴史は、なんと昭和37年から。学生のみで運営する団体で、バスガイドができるのは、ここだけだとか。
いろいろな大学の方がメンバーで、その交流も楽しそう。また、史跡の多い京都ならではのお仕事です。

ミモロの時は、京大のお兄さんが担当。「ちゃんと全部暗記してる~スラスラ語る口調もいい感じだね~」とミモロ。イケメンに弱いんだから…もう…。

もちろん他の方々もとても感じのいい、優秀なガイドさんでした。

本堂をあとにしたミモロは、墓地へ。

そこには、晩年、ここで剃髪して義士の冥福を祈ったという天野屋利兵衛の墓があるのです。

「立派なお墓~」

「天野屋利兵衛は、男でござる~」と言いながら参拝。赤穂浪士の吉良邸への討ち入りができたのは、彼の支援があったからこそ。
今回は「京の冬の旅」でその木像が公開されていますが、通常は、12月14日の赤穂浪士討ち入りの日のみ公開されます。

「もっと春になったら、また来よう~」とミモロが眺めるのは、境内の椿の木。

さぞやキレイなことでしょう。さらに桜もあり、併せて見ることもできるそう。

「残念…もう「京の冬の旅」は終わってるね~」

「あ、雪~」

ミモロがお寺を出た時から、雪がちらつき始めました。春までは、もう少し…。

*「京の冬の旅」は、3月18日まで。各所10:00~16:00が受付時間。拝観料は、各800円。
「地蔵院」京都市北区大将軍川端町2


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日本最古の縁結びの神社「幸神社」から、「京都御苑」を経て、「梨木神社」へ初詣

2025-01-07 | 寺社仏閣
京都市内の神社には、連日、大勢の初詣の参拝者が訪れています。元旦、ミモロが向かったのは…

「京都御苑」の北東、出町柳の「桝形商店街」からほど近い場所にある「幸神社」です。

「名前からして幸せがいっぱい頂けそうな神社だよね~」というミモロですが、「さちじんじゃ」ではなく、「さいのかみのやしろ」と呼びます。

ご祭神は、猿田彦大神と天鈿女命(あめのうずめのみこと)の夫婦の神様で、日本最古の縁結びの神様と言われているのです。

「いいご縁に恵まれますように~」と祈るミモロ。

え?お婿さん探してるの?「ううん~それだけじゃなくて~いろいろないいご縁に恵まれるんだよ~」と。

境内の奥の北東の位置には、「石神さん」と呼ばれる石が祀られています。なんでも平安時代からここに祀られているのだとか。

ミモロは、そこにも参拝。「凄く縁結びのパワーあるんだって~。でも触ると祟りがあるそうだよ」と。

さて、ここで見逃せないのは、本殿の北東の天井の下にいる「猿」。

有名な彫刻士、左甚五郎作といわれる猿で、御幣を担いだ姿です。「この猿、どこかで見たことあるかも…」とミモロ。
確かに、似たような姿の猿は、どこかに祀られているのですが、思い出させません。「その内、思い出せるかも…」と。

北東は、鬼門と言われ、邪気を防ぐ大切な場所。この神社は、そもそも「京都御所」を守るために、平安時代に鬼門(北東)に創建されたのです。
さらにこの場所は、都に入る出雲路の道祖神信仰とも習合し崇められています。

社務所には、猿のおみくじも…


境内には、この神社を知る地元の人の姿が…。

「静かな場所で、ゆっくり参拝できたね~」とミモロ。神社規模は小さいけれど、そのパワーは、とても大きなもの。
縁結びを求める方は、ぜひ参拝を…。

*「幸神社」京都市上京区寺町通今出川上ル西入ル幸神町303

「京都御苑まで歩こう~」と言い出したミモロ。実は、この神社の前の道は、そのまま「京都御苑」の北東角に至ります。
「すごく空いてる~人がいない…」と、元旦は、観光客も他に行っているのでしょう。


ミモロが行ったのは、北東角の塀が一部へこんでいる場所。

ここは、「猿が辻」と呼ばれる鬼門で、そこを封じるために、築地塀の一部を削った形にしています。
「お猿いないね~」と、屋根の下を見上げますが、ここには猿の像はありません。

そこからミモロは東方向に進みます。
訪れたのは「梨木神社」です。

秋の萩の花で有名な神社で、すでに何度も訪れているので、詳しいことはホームページからからどうぞ…

三條實萬公と實美公をご祭神に、明治18年に創建された神社で、京都では新しい神社です。

本殿に進み参拝。
 

ともかく神社仏閣に参内した時は、まずは、参拝から…授与品などを求めるのは、それからです。

ミモロが参拝していると、「カ~ン、コ~ン」という軽い音が響きます。
「あ、羽根つきだ~」そう、境内では、羽根つきができるように、羽子板と羽が用意されて、自由に楽しむことができます。

「やりた~い!」というミモロですが…。

お友達といっしょの時にね~ミモロと二人では、無理なので…。

境内には、「染井」という京都三名水の一つがあり、その水を使ったコーヒーが頂けるカフェも一角に…。
 

「あ、へびさんの土鈴だ~」


「どこの神社にもヘビさんいるね~」神仏習合の時代が長い日本ですから、お寺にも干支の授与品が…。
いずれも愛らしい表情…「日本人って、愛らしいものが好きだよね~」と。だからこそミモロも可愛がってもらえるのでは…。

大きな規模の神社だけでなく、初詣で訪れたい神社がいっぱいの京都です。

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梅の枝と瓢箪の授与品「思いのまま」。書初めの後は、長五郎餅でひと休み。この時期人気の合格祈願の品々。

2025-01-05 | 寺社仏閣
「この梅の枝の授与品は、この時期だけなんだよ~」

邪気払い、災難厄除けの御利益で知られる梅の枝の授与品。「北野天満宮」の境内で育つ梅の枝から、一つ一つ丁寧に作られたもので、厄除けの玄米が入った瓢箪も下がる、ここならではの授与品です。毎年、1万本作られ、1月には無くなってしまいます。
「これお水を入れた花瓶にさして置いたら、なんと3つ梅の花が咲いたのよ~」というお友達。「へぇ~生きてる枝なんだね~春告げの枝で、なんか嬉しいかも…」というミモロです。(初穂料1枝1000円)

さて、「北野天満宮」の絵馬堂でおこなわれた書初め「天満書」に初参加したミモロ。

真剣に筆を動かしました。「う~集中して疲れちゃった~」と。


書き終え、出品したミモロとお友達は、「お腹空いちゃった~」というミモロ言葉で、境内のお休み処「長五郎餅」へ。

「ミモロちゃん、頑張ったもんね~」とお友達。「うん、集中したから、甘いモノが食べたいの~」と。

天保年間創業の茶店で頂く「長五郎餅」は、「北野天満宮」の名物。本店は一の鳥居から続く中立売通沿いに。境内の茶店は、週末や祭事の時の営業です。

お餅2個と煎茶のセット500円を注文。

店の中の火鉢のそばで、冷えた体を温めます。

やがて運ばれた長五郎餅と煎茶。

さすが「食欲旺盛」の文字を書初めにしただけあって、ミモロは、あっという間にパクリ。
「落ち着いた~」というミモロは、お友達と別れて、境内の中を歩くことに。

「牛さん、あけましておめでとう~」と、境内に置かれた牛に挨拶。

境内には、数頭の牛の石像が置かれています。

1月は、受験シーズンの追い込みの時期。
学問の神様である「北野天満宮」には、受験生の初詣も多く、さまざまな授与品が飛ぶように、参拝者の手に…。
境内の梅で作った梅干しは、ここならではのもの。

「受験の時のお弁当に入れていくと、御利益あるかも…」と思うミモロ。

また、紅白の丸いロウソクは、合格祈願と合格感謝に奉納するもの。

「お願いしたからには、成就したらお礼参りに来ないとね~」

もちろん干支の巳の授与品も多数揃っていました。

「あ、梅の枝が少し赤くなってる…蕾の芽が出てるよ~」と。

まだまだ小さな花の芽ですが、じっと春を待っているよう…。

「北野天満宮」には、もちろんたくさんの梅の木があります。

「ここも、春になると、梅の花が彩るだよね~」

境内の「梅苑」は、今年は、1月25日から3月16日まで公開されます。


「梅花祭」は、2月25日10時から。

まだまだ寒さが続く京都ですが、春を待つ心はすでに…。


京都の冬は、初詣だけでなく、えびす祭、節分など、梅が咲く前にもいろいろ。
「結構、冬って忙しいんだよね~」と、毎年、寒さにめげず走り回るミモロです。

冬の京都にも、ぜひ…

*「北野天満宮」の詳しい情報はホームページから

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初詣は、氏神様の「下鴨神社」へ。参拝者の長蛇の列…ミモロは摂社の開運厄除けの「比良木社」で参拝

2025-01-02 | 寺社仏閣
2025年元旦、ミモロは、下鴨エリアの氏神様の「下鴨神社」に初詣に出かけることに。


その前に、お正月のお雑煮を頂きました。

ミモロは、東京生まれなので、お雑煮は、すまし汁タイプ。はたけ菜と鶏肉、柚子のシンプルなもの。「ここにたくさん鰹節かけるんだ~」とネコの好物の鰹節は欠かせません。

さて、初詣に向かったご近所の「下鴨神社」。いつもは静かな「糺の森」には、飲食関係のテントが軒を連ね大勢の参拝者で身動きができないほどの賑わい。また、周囲の道路は、駐車場に入るために車が列を作り、渋滞しています。

本殿に参拝しようとする人の列は、楼門まで延々と続いて、参拝するまでに30分以上はかかりそう。

「みんな辛抱強いね~お願いすることたくさんあるのかな???」と思うミモロです。

いつも本殿には、お散歩の折に参拝しているので、ミモロは、その列には並ばずに、楼門の脇から中へ入ることに。


舞殿の向かい側には、干支の巳の大きな絵が。

ここは、記念撮影スポット。ミモロも「ハイ、ポーズ!」

本殿への参拝は、中門を入りますが、さすがに中には入れず「また、来ま~す。他の社に参拝しよう~」と。


ミモロが向かったのは、楼門中に西側にある「比良木社」です。

開運厄除けのご神徳があり、ご祭神は、タテハヤスサノオノミコト。別称で素戔嗚尊です。
ミモロは、下鴨神社に来ると、必ずここにも参拝。「今日も空いてる…」

「いつもお守り下さり、、ありがとうございます~」と感謝を込めて参拝。

「あれ?鏡餅お供えしてる…」


お正月の授与品の破魔矢などを求める人で、社務所もいっぱい。


余りに多い参拝者に圧倒されたミモロは、「もっと静かな場所で参拝しよう~」と神社をあとにしました。


実は、すでに冬至の日に奈良の「大神神社」で冬至詣りをし、さらに大晦日には、大祓いの神事を「平安神宮」で受けているミモロ。「もう、穢れ清められてるから、氏神様には新年のご挨拶に来たんだ~ミモロ来てますよ~」と遠くから参拝。神様だから、きっとわかってくださっていると思われます。

参拝者の様子を見ると、和服姿の人はほとんどいないのが現状。またよく見かける外国人観光客の着物姿も、着付けをするショップが元旦は営業していないのか見受けられませんでした。
「え~ママだって、ダウンのコート姿じゃない!着物着てるのミモロだけだよ~」と。耳の痛い言葉…

今年は、「年賀状しまい」を告げる年賀状も数枚届きました。ますます昔ながらのお正月が変化をしていく時期なのかもしれません。

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