26日にお餅つきのお手伝いをした大津の「石山寺」で餅飾りが行われる30日に、ミモロは、「実際にどんな風に飾られているか見てみたいー」というので、朝、京都を出発して大津へ向かうことに…。「うわー寒い~」お正月を控えた京都は、連日、厳しい寒さ…。
車の上にも白く霜が降りています。「去年は、これほど寒くなかった気がするーブルブル…」底冷えと言われる京都の寒さが、今年はいっそう厳しく感じられます。
さて、ミモロの住む京都、岡崎エリアから大津までは、一般道路の国道1号線を進んでも30分ほど。電車なら京都駅から石山駅まで新快速で13分。そこから京阪電車に乗り換えて「石山寺駅」へ。およそ30分で到着できます。
入口に構える、源頼朝の寄進と言われる東大門には、大きな日の丸の旗と松飾。お正月の初詣の準備も着々と進んでいます。
ウラジロなど正月飾りは、新しくしめなおされてご神木など注連縄に使われます。
ミモロは、境内の参道を通り、滋賀県最古の木造建築物とされる本堂へ。 山の斜面に建つ懸崖造りの建物は、内陣は、平安時代の建築が残り、外陣は、淀殿の寄進により増築された慶長7年(1602)のもの。建物全体が国宝です。
30日は、さすがに人影はまばら…「こんな静かな石山寺初めてかも…」
さて、本堂の内陣には、先日ミモロが丸めたお餅など使い、餅飾りがされていました。
本堂の中は、撮影禁止。でも、ミモロは、特別ご許可をいただき、撮影、その写真をお見せします。
石山寺の餅飾りは、特別なスタイル。大きな鏡餅ではなく、小さな平たい餅とミカンを積み重ねてつくります。写真は、御本尊の如意輪観音半跏像の前に供えるもので、25枚の餅が使われ、仏舎利塔 ストゥーパを象っています。
「これは、石山寺独特のものなんですよ」と、鷲尾座主さま。ミモロが丸めたお餅も、ひょっとして中に使われているかも…。また奥のピンク色の飾りは、「ハリブック」という、これも古くからのお供物。和菓子の干菓子のようなもので作られたおめでたい吉祥の品々が、金色の台座に貼られています。「ハリブックって、英語?」と首を傾げるミモロ。漢字では「貼仏供」と書きます。「なるほどー貼られたお供物、そのままなんだー」と納得のミモロ。
さて、広い石山寺、餅飾りを行う場所は、なんと118か所に及びます。30日、座主さまは、次々に餅を供えに回ります。
ところで、秘仏の御本尊、如意輪観音さまは、平安時代の作で、重要文化財。さらに日本唯一の勅封の仏様です。この勅封というのは、秘仏とされる仏像の中でも、扉が、天皇の自署の紙で封じられているもの。ご開扉を行うには、天皇の勅使が、その紙を切るのだそう。かつて、勅封の仏様は、いくつかあったものの、明治の廃仏毀釈で、唯一ここだけが現在に…。33年に1度行われるご開扉、次は2016年です。
奈良時代、御本尊は、石山寺の硅灰石という、石灰岩が高温のマグマで熱変成した岩盤の上にいらした塑像だったそう。平安時代に木造にかえられ、本堂に。
「ホント、この岩、パワー感じる…」
マグマの力を感じさせる荒々しい岩。この岩ゆえに、石山寺と言われます。この岩、そのパワーもものすごく、パワースポットとしても有名!「お詣りりしたから、新しい年へのパワーもいっぱい!」とミモロ。何度訪れても、地球のパワーを感じされる岩は、感激します。
石山寺の除夜の鐘は、鎌倉時代の建造物(重文)の鐘楼で。元旦の午前2時から、先着108名がつくことができます。撞く鐘は、なんと平安時代のもの(重文)。「撞き方も他とは違うんですよ」と石山寺の広報の方。鐘の向こう側の撞木を引っ張って撞くのだそう。「えー想像できないー」とミモロ。2階の鐘から垂らされた綱を1階で引っ張ります。
ミモロ、2時に来る?「うー起きてられない…」と、小さなミモロには、無理なよう…。「でも、平安時代の鐘が撞けて、その音が聞こえるんだ~いいかもーでも、やっぱり眠くなっちゃうー」と。
京都のお寺でも、一般参拝者が除夜の鐘を撞けるお寺もいろいろ 受付で整理券などが配布されます。
今から間に合うのは…
・高台寺 31日22時頃から受付開始
・金戒光明寺 23時頃から受付開始
・真如堂 23時45分頃から先着順
・永観堂 0時頃から一般(人数制限なし、ただし1時終了)
・誓願寺 23時頃受付開始
・壬生寺 23時40分頃から先着順
・東福寺 23時頃から受付開始
・天龍寺 23時30分頃から受付開始
・大覚寺 23時50分頃から先着順
・延暦寺 東塔 21時30分ごろ受付開始、ほか
すでに受付が終了したところは、清水寺、醍醐寺、南禅寺など
煩悩を祓いに、除夜の鐘を撞きにぜひ…。かなり冷え込むと共に、待ち時間もあるので、十分温かい服装で…
「わーあれ雪、それとも霜?」石山寺の建物の屋根には、白いものが残っています。
でも、山茶花の花も…「お花見ると、温かい気持ちになれるー」とミモロ。
「今日、石山寺に参拝に来てよかったかも…だって、こんなに静かだもの…」
心静かに、神様や仏様に、1年の無事を感謝するなら、冬至から年末も…
「今年も、無事に過ごせて、ありがとうございまーす」と、そっと感謝するミモロでした。
*「石山寺」の詳しい情報は、ホームページで
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