ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

琵琶湖の東の菜の花畑「守山市 第1なぎさ公園」。平成7年から始まった、菜の花とひまわり畑

2021-01-31 | 国内旅行

「わ~きれいに咲いてる…なんかもう春って感じ~」と、お友達からの情報で訪れたのは、滋賀県の琵琶湖東岸に位置する「守山市 第1なぎさ公園」の菜の花畑です。


京都から車で、大津を経て、琵琶湖の東側の湖岸道路を近江八幡方向に北上。大きなショッピングモールの「MORIYAMA PIERI]を過ぎて、ちょっと…という場所。京都からは、琵琶湖の景色を眺めながら、約1時間という感じです。


「ここが入口…え~と入場料は…?」とミモロは、駐車場から菜の花畑の入口へ

「あの~入場料は、おいくらですか?」と受付のプレハブにいる方に伺います。「ここは無料です~。どうぞゆっくり楽しんでください~」と。

「え~タダ!?」でも、そばに支援箱があったので、ミモロは、お小遣いから100円寄付しました。

さて、この菜の花畑は、「守山市シルバー人材センター」の有志十数名により、平成7年から約4000平方メートルの土地を、春から夏は、ひまわり。そして秋から冬は菜の花を植えています。
 
「あの~なんのために菜の花を植えてるんですか?食べるのそれとも?油取るの?」とミモロ。
「食べませんよ~市民のみなさんに楽しんでいただきたくて~」とのことでした。

ミモロは、さっそく畑へと進みます。


「うわ~一面、菜の花だ~」

目の前に広がる黄色い絨毯…そしてその向こうには、琵琶湖超しに山々が連なっています。

「わ~ここはもう春なんだ~」と菜の花を近くで見ては、嬉しそう…。

「まだ、モンシロチョウなんか蝶々はいないけど…」そう、この菜の花は、カンザキハナナという早咲きのもの。

約1万2000本と言われるその菜の花。畑を耕し、肥料をまいて、植える準備を整え、そして種をまいて、育ったら草取りや虫の駆除など、美しい花のためにお世話が欠かせません。

「キレイなお花は、本当にみなさんの努力の賜物なんだね~」とミモロ。

畑の西側に広がる琵琶湖。遠くにかすむ山々の頂には、うっすら雪が…

「あっち、寒そう~きっと雪が降ってるのかも…」

湖面を渡る風は冷たく、まだまた冬が続くことを知らせています。「マスクしてるから、温かい~」と、コロナ予防のマスクはここでは防寒対策。


2月中は、まだ楽しめる菜の花です。





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「襲名30年 五世 島田耕園 御所人形展」へ。2月2日まで京都高島屋にて開催

2021-01-30 | イベント

京都高島屋の6階、美術画廊で2月2日まで開催中の「襲名30年 五世 島田耕園 御所人形展」に伺ったミモロ。


「このフロアって、すごく特別感あるんだよね~」と。広い展示フロアは、さすがに密にならず、ゆっくり作品が鑑賞できます。


さて、御所人形というのは、江戸時代に京都で創作された美術的な人形で、幼い男の子のふくよかで愛らしい姿を表現した白い胡粉の肌をもつ粘土製の人形です。

「御所人形」と呼ばれるのは、御所に参内した諸大名などへの返礼品として、この人形を下賜したことによると言われます。大きな頭と滑らかな肌、そしてふくよかな体形、小さな目鼻立ち…幼い男の子の姿ながら、そこに気品が漂うのは、さすが御所に深いかかわりのある人形だからでしょう。
子供の成長を願う人形とも言われる縁起のよい人形でもあります。

「あ、ミモロちゃん、見に来てくれたんだ~」と、笑顔で迎えてくださった島田耕園さん。いつもながらダンディーな雰囲気。

安政6年(1859)創業の工房の5代目であり、なんと五世を襲名なさって30年。代々受け継ぐ伝統の技法による作品と共に、ルイ・ヴィトンやスターバックスとのコラボなど、時代の流れを意識した作品づくりなども積極的に手掛けていらっしゃいます。

「今回の作品展には、御所人形に昔から人々が込めた、佳きことへの希望も感じていただければ…」と。
吉祥を願う人形と共に…

コロナ禍の今、厄病退散の牛頭天王をイメージした人形なども並びます。


今回の作品展のテーマには「他力ひとがたとともに」という言葉が…それを象徴する人形と設えが会場の中央部に…

そもそも人形は、昔から人の思いや願いを纏うとともに…また厄を人の代りに身につけ祓う役割も担ってきました。
「これらは、人形の原型の姿なんですよ~」と島田さん。

「へえ~そうなんだ~」とじっと見つめるミモロです。その姿を見て…「記念にそばへどうぞ~」とミモロを持ち上げて人形の横へ、特別においてくださいました。

「なんか親近感おぼえちゃう…」とミモロ。確かに体型は似ていますが…。

裸の男の子が多い御所人形ですが、衣装をまとった作品もいろいろ。例えば、お雛様。

「なんか三人官女のお顔可愛い~」と、ミモロは、三人官女がお気に入り。


そして、愛らしい姿の犬も…「これ招き犬かな?」

まるでお手をしているような犬…「可愛い~」と思わず…。

「ここにも犬さんがいる~」とミモロが見つめる先には、桃太郎のお伴の小さな犬がミモロとにらめっこ?


今回、60点余りの作品が揃っています。

「本当は、東京からこの作品展を楽しみになさってくださった方も多いんですが、残念ながら緊急事態宣言でいらっしゃれないくて…」とのこと。

「この小鳥さんもいいなぁ~。島田さんのお人形って、みんなすごく温かい感じ…」とミモロ。
作品は、それを作る人にどこか似ているもの。島田さんの遊び心とやさしさが人形たちから伝わってくるようです。

「京都高島屋」で2月2日まで開催です。もし、四条河原町付近にご用事がある方は、愛らしい人形たちに癒されてはいかがでしょ。

ミモロも町中に出るのは、久しぶり…。午前中など、人出の少ない時にぜひ~


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「大江能楽堂能楽体験」で、ミモロ、ついに舞台に…謡曲や歩き方の体験も…

2021-01-29 | 体験

大江能楽堂での能楽体験鑑賞講座に参加しているミモロ。舞台の上がる体験も…

なかなか様になっている姿…

さて、その前に、今回の「まいまい京都」主宰の「大江能楽堂能楽体験講座」で、能楽をわかりやすく解説してくださった大江能楽堂の理事長の大江信行さんに、能楽の音楽および語りとなる謡曲の基本を教わります。

能楽の謡は、五七調の言葉に曲が付いているのだとか…
「ヨ~ホ~ホ~」と声を出し、手を叩いてリズムを学びます。「なんか鼓みたい~」と、かつて鼓も体験したことがあるミモロ。
それから、「高砂」を練習します。

「高砂や~この浦舟に帆をあげて~」と。時々、声を上下させて…ミモロも大江さんの声に耳をピクピクさせながら音の変化を覚えます。
「この歌知ってる、よく時代劇の結婚式の時に出てくるよね~」とミモロ。今も、結婚式の披露宴に歌う年配の方をお見受けすることも…。

そして、いよいよ舞台へ。参加者は、舞台の上で、歩き方を教わります。

「このように足を動かしてください~そして、下を見ないで…お面をつけてると、足元は見えませんから~」と。

ミモロも舞台に上がりました。

あまりの小ささに大江さんも苦笑い…。

「こうやって、足をゆっくり動かして…前を向いて…」と、真剣に歩き方に挑みます。


後ろ姿が、不思議に様になっているミモロ。手の位置なども見事です。


講座の最後には、大江さんが高砂を舞ってくださいました。

「カッコいい~」とその姿に憧れの眼差しを向けるミモロでした。


「本当に、いろいろ能楽のこと、わかりやすく教えてくださりありがとうございました」とお礼に伺ったミモロ。

そして、参加者からの質問コーナーでは、ミモロもお尋ねしました。
「あの~能楽を鑑賞した時、どこで拍手したらいいんですか?」と質問しました。実は、この質問は多くの方が抱くよう…。
一般の演劇やコンサートのように幕が下りることもなく、また舞台で演者がお辞儀することもない能楽。
気づいたら、演者は舞台から、橋がかりを進み、あっという間に姿を消してしまいます。「橋がかりの時に拍手すればいいのかな?」とミモロ。
大江さんによると「関西では、橋がかりの時に拍手する人がいますが、関東では、拍手なしということも多いです。まぁ、拍手はしてもしなくてもいいんです。別に決まりはありませんから…」とのこと。「う~どうしよう~京都にいるから、橋がかりの時に拍手しよう~」と思ったミモロでした。

大江能楽堂では、定期的に能楽を鑑賞できる「大江定期能」が行われています。次回は、2月11日13時開演で、前売りは3000円。詳しくはホームページでご覧ください。

「これからも、どうぞ能楽を楽しんでくださいね~」と大江さん。「はい、あんまりよくわからないけど、なんか別世界にいるみたいな気持ちになります…」と、やはりミモロも日本のネコ。時代を超えた日本人の心がなんとなくわかるよう…。

年を重ねると、若い時にわからなかった謡の言葉が前より理解できるようになりました。ヒヤリング能力が高まったというより、言葉の意味がわかるようになったのかも…。これも年の功…。

以前、オーストラリアの観光客と隣り合わせて、いっしょに薪能を見たことがあります。旅行で日本に来て、たまたま薪能という日本の伝統文化が見られるというので、来たのだと…。真剣に舞台を見た彼女は、「ビューティフル!」と言いながらも、なにをやっているのか、よくわからなかったよう。まぁ、日本人でも理解するのはむずかしい部分がある能楽。外国人には、動きが派手な歌舞伎の方がわかりやすいのは確かです。

でも、能楽特有のリズムや間…静寂の中に刻まれた音と、5m40㎝四方の舞台で能面の微かな動き、手のしぐさ、足の運びで表現される大きな世界観…不思議に引き込まれてしまいます。

講座が終了し、参加者が少なくなった時、ミモロは、再度、舞台の上に…
「高砂や~」と習ったばかりの謡をうたいながら、歩きます。

なかなかミモロのように、真っすぐ前を見て、歩くことができません。すごい…

尚、ミモロの正絹の色無地の袷と袴、および足袋は、ミニ着物の作家さんの赤塚先生に作って頂いたものです。

「大江能楽堂」の詳しい情報はホームページで



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ミモロの能楽体験リポート。「大江能楽堂」で教わる能楽の魅力。衣装と能面など

2021-01-28 | 自然

京都の魅力を体験できるツアーが人気の「まいまい京都」で、「大江能楽堂能楽体験講座」に参加しているミモロ。
大江能楽堂理事長の大江信行さんの解説により、すっかり能楽の世界に引き込まれています。


能舞台のお話などに続いて、能衣装や能面のお話を伺います。
 
絢爛豪華な能装束…それはまさに西陣など京都の織物の技術の粋。「あれ、織物なんだ~刺繍かと思ってた~」とじっと見つめるミモロ。
なんと製作には、1年以上かかるとも言われる能装束。その値段は、高級車1台分くらいに相当するそう。

「重そうだよね~」と以前から思っていたミモロ。「重いから、きっと男の人の演者が多いし、舞台でもあんまり動かないんだ~」と勝手に思っていたのです。
確かに、多くの糸を使う織物で、そのままでは男の演者でも大変なそうですが、実は、裏側の糸を少なくするために、糸を切り、それが抜けないように止める技が施され、軽量化が行われているのだとか…。「これも素晴らしい技術なんですよ~」と。
舞台での演者の動きが少ないのは、装束が重いからではなく、少ない動きに込められた感情表現こそ、能楽の魅力のひとつなのです。

演目によって纏う異なる装束…そのいずれもがまさに芸術品…。
 

「さて、衣装はどれくらいもつと思いますか?」と大江さん。「う~江戸時代の装束もあるのかな?」とミモロ。

「装束は、絹で作られているので、経年劣化が進みやすく、せいぜい100年と言われます。もちろん、いろいろ修繕しながら使い続けますが、それにも限度があるんです」と。
さらに装束は、昔のものだと、今の演者は体が大きいので、サイズが合わないそう。
「特に、私は背が高いので、昔の衣装はサイズが小さくて、直さないと着れません」と、190センチはありそうな大江さん。
「大きくても、いろいろ大変なんだね~」と、小さなミモロはポツリ…。

次は、能面のお話…

能楽の特徴のひとつに、能面を付けることがあります。これにより、人とは別次元の者に変身することができるのです。

「おじさんが、娘さんにもなるよね~」とミモロ。う~そういうことだけじゃなくて…。
能には、男、女の他に、神、狂、鬼が主人公になった作品があるのだそう。その物語に合った面で、その世界を表現します。

男でも、平家の武将は白い面、源氏という東の武士は、日焼けした面だそう。

「う~なんで関東だと日焼けしちゃうの!太平洋の陽ざしのせい?」とミモロ。まぁ、雅な雰囲気の平家の武将より、やはり東(あずま)武士は京の都人には、野暮に映ったのかも…。

また、目の部分および顔に金色が使われていると、この世の者ではないということ。
 
「これは神さまのお面と般若という女性の鬼のお面です~」と。

般若は、「葵上」や「道成寺」に使われる面で、愛を失った女性の悲しさが、納まり切れず、鬼となって表れたもの。
「え~そうなるのは、男の人が悪いんじゃない!女性を般若にするなんて、ひどいよね~般若になった女性がかわいそう…」と思うミモロです。
きっと、これは男の人への戒めでもあるのでは…女性の立場が弱かった昔、多くの女性がDVなど蔑ろにされるケースも多かったはず。そんな女性の思いを表現したのでは…とも思われます。時代を超えて、多くの人の心に響くのは、そういう状況が共感できるものだからでは…。
「女性をないがしろにすると、般若になっちゃうよ~だから大切にしましょう」とミモロ。どうぞお気をつけて…。

さて、能面は無表情に見えるもの。

でも、顔の角度をわずかに変えるだけで、喜怒哀楽が伝わるのが不思議…。

「え~そう?」とミモロ。「ほらね~これお腹が空いて、泣いてるところ」

「これは、お腹がいっぱいで嬉しいところ…」

確かに、ミモロも能面に通じるところがあるのでした。

そして、鬘(かつら)も見せていただきました。

「これはなんの毛でしょうか?」と大江さん。「馬のしっぽだ~」とミモロ。「はい、正解!これは馬です。人毛を使うこともありますが、とてもまとわりつくんで、馬の毛の方が扱いやすいんです」とのこと。

本当にいろいろなことを教えていただきました。さて、最後にいよいよ舞台にあがります。

*「大江能楽堂」の詳しい情報はホームページで



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「大江能楽堂」での「能楽体験鑑賞講座」。「まいまい京都」の体験ツアーに参加したミモロ

2021-01-27 | 体験

1月24日の日曜日、ミモロは昨年申し込んだ「まいまい京都」の「能楽体験ツアー能楽」に参加するため、御池通の北側、押小路通沿いにある「大江能楽堂」に向かいました。


緊急事態宣言が発令されていますが、密にならないように、またお話しないように注意し、コロナ対策を心掛けた講座開催になりました。

「あの~ミモロと申します」と、講座への参加料4000円を係の方に納め、館内へ。まずは、アルコール消毒と検温を行います。


「今日はよろしくお願いします」とご挨拶。講座の資料を頂戴します。「あの~講座にあうように袴姿で来ました~」とミモロ。

「バッチリですね~完璧です」と、能楽師の方に褒められて、「よかった~着てきて~」とホッとした様子。
「はい、最後の申し込みの方到着しました~」との声。「え?ミモロ最後だったんだ~」遅刻ではありませんが、スタート時間ギリギリでした。
急いで客席に廊下を進みます。


客席には、参加者が距離を空けて座っていました。ミモロは、なんと空いていた一番前の席に…。着席すると、すぐに講座がスタートです。


この「大江能楽堂能楽体験鑑賞講座」は、修学旅行生をはじめ、一般の人でも申し込めるものだそう。能楽についていろいろ教えてくださるのは、大江能楽堂理事長の大江信行さん。観世流大江家の八世でもある能楽師です。


最初に、能楽堂のお話…「この建物は、明治41年に創建し、大正8年に現在の規模に改築しました。戦時中に御池通の拡張のため、強制疎開で楽屋と住居部分が取り壊されました。いよいよ舞台が取り壊される日…その日は作業が午後に遅れ、なんとそのお昼に終戦となり、ギリギリ幸運にも取り壊されることを免れたのです。ですから、この舞台はできた時の姿ですが、さすがに老朽化が進み、平成13年に基礎部分の大改修を行い、また1階の一部を椅子席などにもしました」とのお話。軽妙でわかりやすい大江さんの語りに、引き込まれるミモロです。


舞台のお話もいろいろ…
「ここの舞台は、黒っぽい色をしています。舞台自体は、松材で、橋がかりという役者が登場する部分は、ヒノキ材でできています。なんでも当時、ヒノキ材がすごく高くて、松を使ったとか…それで色が違うので、上には漆をかけて同じようにしています。でも、舞台中央は、演者が一番動く場所なので、漆がしだいに剥げて白っぽくなってしまいました」

「ホントだ~色が違う…みんな熱心に演じるから削られちゃったんだね~」とミモロ。

また、ミモロが興味を抱いたお話は、舞台の傾斜のこと…
「能舞台は、一番客席に近い目付柱に向かって微妙に傾斜しています。玉を転がすと、目付柱の方向に動きますよ。それは、演者の足もとが客席からよく見えるようにという工夫です」と。「え~知らなかった~」とミモロは目を丸くします。


「また、橋がかりも、舞台から揚幕に向かって、幾分低くなっています。さらにそばに置かれた松も、舞台近くの松から奥に行くごとに、高さが低くなっています。これは、遠近法の利用で、いっそう奥行きと距離を演出する工夫ですね~」と。さらに知らないことが…

他にもいろいろ興味深いお話が続きます。ここでは書ききれないので、興味のある方は、ぜひ体験講座に参加しましょう。

さて、しばらく座っていた参加者は、「では、館内のご案内をします。どうぞ2階へ」との大江さんの声で、2階に移動します。


「わ~舞台がよく見える~」と身を乗り出すミモロ。

大江能楽堂の収容人数は400名。今は椅子席もありますが、昔は全部、お相撲のように桟敷席でした。そこで、やはりお相撲のように飲み食いをしながら、能を楽しんだそう。「昔の人って、能楽の言葉、全部わかってたのかな?」と思うミモロの疑問にも、「今の人以上に、よくわからなかったと思います。でもそれでも楽しみなことだったんですよ」と大江さん。

そもそも能楽は、今はちょっと敷居が高い古典芸能というイメージですが、能が観阿弥・世阿弥親子によって大成した室町時代以降、多くの人々に愛され続けたのは、時代を超えた人間の本質に迫る物語や日常を忘れる世界観があったからでは…。

その昔は、能楽は屋外で行われたもの。やはり国技館などで開催される相撲と同じく、建物の中でも屋根があるのはその名残り。ともにかつては屋外で行われたものですから…。能舞台の背景の松も、自然を表しているのだそう。歌舞伎のように舞台転換はなく、能楽は舞台背景はいつも松です。
そこでも物語でシーンの変化を想像できるのが、能楽の奥深さ…。

2階から次は、普通は見られない舞台裏へ。
舞台に進む橋ががりの手前の揚幕の奥には、鏡の間があります。「ここで、舞台に上がる前に演者が心を整えたり、最終チェックする場所だね~」とミモロも鏡の前に座りました。


そして、舞台の状況を御簾のかげから確認し、いよいよ揚幕を上げて、舞台へと進むことになるのです。


「ドキドキしちゃう~」と、すっかり演者になった心境に…揚幕の隙間から舞台を覗くミモロです。


「はい、次は舞台の反対側に移動します~」と、そこから舞台裏の楽屋の廊下を通り、舞台の反対側の「切戸口」へ。
ここは、囃子方などが出入りする場所。茶席の躙り口のように小さな出入口で、舞台に敬意を表し、頭を下げて入るのだそう。

ミモロは、小さいので、そのままで舞台に上げれますが…。「ここから見る舞台と客席って、なんか緊張するね~」と。すっかり舞台の雰囲気に引き込まれています。

初めて見学した能舞台の舞台裏…。ますます能楽への興味を抱くミモロです。

「では、次は能衣装などのお話をします。みなさん、もとの席に戻ってください~」と大江さんの声に、ミモロは、ハッと我に返り、急いで客席に戻りました。

*「大江能楽堂」の詳しい情報はホームページで


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