2月のある日、ミモロは、京都のまちあるきツアーを企画する「まいまい京都」が行う「ものづくり工房見学」ツアーに参加。今回は、京都伏見区の竹田にある和ろうそくの「中村ローソク」の工房を訪ねます。
ミモロにとって、工房見学はワクワクする体験が待っているツアー。「わ~赤い和ろうそくだ~」と興味津々です。
近鉄・地下鉄烏丸線「竹田駅」から徒歩5分にある「中村ローソク」。
京都西洞院二条に創業した和蝋燭の「中村商店」から明治10年に分家し、その後、現在の場所に移転し、すでに4代目となります。
現在の御店主の田川さんに、和蝋燭のお話などを伺いながら、その制作現場を見学します。
「今日は、ようこそ~和蝋燭って、本当に素晴らしいものなんですよ」と。
奈良時代、大陸から入ってきた蝋燭…我が国にとって、画期的な灯りの登場です。ミツバチの蜜からできた「蜜蝋」で、朝廷や寺院などごく限られた場所でしか使われない超高級品。
日本で現在のような蝋燭が作られたのは、室町時代から…材料は櫨(はぜ)の実から採取した蝋。江戸時代になって、急速に普及、明治時代に洋ろうそくが登場するまで、蝋燭といえば「和蠟燭」だったのです。
さっそくまずは、和蠟燭作りを学びます。
熟練の職人さんが、製作の工程を教えてくださいました。
「みなさん~和蠟燭の芯は、何かしってますか?これが、芯です」
串に巻かれたフワフワのスポンジのようなもの。
「何だろ?」とミモロは首をかしげます。
それは、なんとイグサの内側の部分。
「え~あの畳のイグサ?」とキョトンとするミモロ。そう、畳表の材料のイグサの外側の皮をはぐと、内側は、フワフワのスポンジ状の組織になっているのです。
「畳に弾力を感じるのは、実は、この組織があるからなんだ~」と初めて知ったミモロです。
「キャ~軽い~」と驚くほど軽く、フワフワというよりスポンジのような感触で、芯に巻けるほどの強さも備えているのです。
串に和紙を巻き、その上からイグサの髄を巻き付け、蝋燭の芯(灯芯)になるそう。
次は、蝋燭の材料などを見せて頂きます。
和蝋燭の原料は、植物性。ここでは、櫨蝋、そして米ぬか、パームヤシの蝋をブレンドしたものの2タイプを用途に合わせて使っています。「以前は、すべて櫨蝋だったんですが、雲仙普賢岳の噴火で、産地だった場所の多くの櫨が絶滅して、米ぬかとパームヤシを使うようになったんです」と。
「え~あの噴火が、和蝋燭に影響してたなんて知らなかった~」と驚くミモロ。
そもそも仏事に使われる灯りの蝋燭。石油系や動物や魚の脂は使用せず、さらに虫が寄ってくる蜜蝋も避けられるのだそう。
(今は、経費の関係上、多くの神社仏閣は洋ろうそくを使用していますが・・・)
櫨などの蝋の実を細かく潰し、加熱して含まれる蝋を抽出します。
蝋燭づくりは、温度管理がポイント。それは職人さんたちの長年培った経験も大きな役割を担っています。
「こっちは、冷えた蝋…硬い!」とミモロが触っても手が濡れることはありません。
和蝋燭の作り方には、蝋を直接、灯芯に手で流しながら作るものと、型に入れて作る「型流し」があります。ここでは、「型流し」の作業を見学します。
*「中村ローソク」の詳しい情報はホームページで
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