「この広いお庭、今、ミモロ達で貸切なんだよ~贅沢でしょ!」
そう、広い境内には、京都の「MKタクシーで行く、早朝貸切特別拝観ツアー」に参加しているミモロと、同行している他3名しかいないのです。
京都の北に位置する古刹を3寺巡るツアーで、朝、8時に訪れた臨済宗天龍寺派「等持院」。足利将軍家の菩提所で、歴代の将軍の木像がずらりと並ぶ「霊光堂」と「方丈」、その前の庭を拝見しました。
「では、お庭の中を歩きましょう…」とMKタクシーのドライバーさんの先導で庭を進みます。
「方丈」の北の小高い築山には、「清漣亭」という茶室があります。
いつできたのかは、明確ではありませんが、寛政11年(1799)に刊行さえた江戸時代のガイドブック「都林泉名勝図会」に、その姿が見られるそう。
現在は、築山の背後は、「立命館大学」になっていますが、江戸時代は、衣笠山が望め、その景色が背景になっていたのです。
「趣あるお茶室ですね~」と、茶道の先生をなさっているお友達のおひとり。
二畳台目の茶室は、上段の一畳を貴人床として、そこから前に広がる「芙蓉池」を望むことができるのです。
「きっとここでお茶頂いたら、最高だね~」とミモロ。
さて、「芙蓉池」を中心に広がる庭園は、夢窓国師の作と伝えられ、変化に富んだ石組と四季折々、草花が彩る美しいお庭です。
また、「方丈」北庭の東にある大きな「心字池」は、春は桜、夏は半夏生、秋は紅葉、冬は山茶花が彩るそう。
「この池を航空写真で見ると、本当に草書体の心の字を象っているのがわかります」と、スマホでそれを見せてくださいました。
木々が茂っているので、その輪郭はシャープではありませんが、なるほど何か文字のように見えます。
「ここに参拝しなくちゃ~」とミモロが熱心に拝むのは、「尊氏之墓所」。
「あの足利尊氏さんのお墓にしては、ちょっと控えめ…。もっとすごく大きいかと思ってた~」と、日本の歴史の重要局面を担った人物としては…という感じでしょうか。
でも、よく見ると、なかなか凝った造りと彫りで、室町時代らしい形をしているのだそう。
台座には、尊氏が没した延文3年(1358)4月の文字が彫られています。享年53歳。
葬儀は、ここからほど近い場所にある「真如寺」で行われました。墓所は、ここ「等持院」と、息子足利基氏が父の菩提を弔うために、遺髪を納め建立したと言われる鎌倉の「長寿寺」(長寿院)です。
「さぁ、方丈の方に戻りましょう」と言われ、ミモロたちは、「芙蓉池」に面した場所へ進みます。
「お茶をどうぞ~」と、ミモロの前にお抹茶とお菓子が運ばれました。
お菓子は、このお寺のオリジナルの「芙蓉の月」。「あ、小さなお月様が付いてるよ」とさすが細かいところに目が行くミモロです。
「朝のお茶タイム…嬉しいね~」と。そこにいるのは、ミモロたちだけ…。
お庭を拝見しながら頂くお茶…なんとも贅沢な時間です。
「朝、早起きして来てよかった~」と思うツアー参加者。一般参拝が始まる9時近くまで過ごしました。
「あ、怖いお顔のお坊さん…でも、怖くない…優しく微笑んでるみたい…ありがとうございました」というミモロ。
「また、ぜひいらしてくださいね~」とご住職。「はい、ありがとうございました。また伺います」と手を振ってお別れ。
ミモロたちの車が見えなくなるまで、見送ってくださるご住職に、ミモロも車の中から手を振り続けました。
「また、秋に来たいなぁ~きっと紅葉見事だと思う…」と、その景色を想像します。
ぜひ、訪れたいお寺です。
*「等持院」の詳しい情報はホームページからどうぞ
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