ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ミモロ、初体験の京都の大晦日。実は、ちょっと早めに年越しそばを「河道屋養老」で。

2011-12-31 | グルメ
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今日は、いよいよ2011年最後の日。「うーん、いろんなことがあったけど…」とミモロも、感慨深げです。

さて、大晦日と言えば、「年越しそば」。美味しいお蕎麦が食べたいとミモロは、大晦日の前に、ちゃっかり年越しそばを食べに行っていたのです。向かったのは、平安神宮の北側、聖護院のそばにある和風情緒あふれる建物の「河道屋養老」。

築130年という木造の建物は、白川の農家を移築したもの。日本情緒あふれるなかで、ゆっくりとお蕎麦が味わえるお店です。

お座敷に通されたミモロ。
「わー落ち着いた雰囲気が素敵ー!」

さっそくお品書きを見て、年越しそばを選びます。

鴨南蛮、天そば、山かけそば、ざるそば、にしんそばなど、美味しそうな品々がずらり。
「わー迷っちゃうー」と、いつものミモロが始まりました。

ふと隣りの席を見ると…。2
2人連れの旅行者が、何やら美味しそうに食べています。
「あれは、もしかして、名物の『養老鍋』?」
生麩、生湯葉、京野菜、飛龍頭、地鶏、エビなど、京の食材が、ふんだんに味わえ、〆には、蕎麦ときしめんが楽しめるお鍋です。

「どうしよう…お鍋も食べたいけど、今日はひとりで来ちゃったしー」
と、ちょっと残念そうなミモロですが、「京都と言えば、にしんそば…今年の締めくくりは、これにしよう!」と、にしんそばを注文します。
しばらくして、ミモロの前に運ばれたお蕎麦。「どうぞ、ごゆっくり…」


「あれ?なんにものってないー。どうしたんだろ?にしん忘れちゃったのかな?」と、何ものっていないお蕎麦を見つめ、ちょっぴり心配そう。


実は、お蕎麦の下に大きなにしんが隠れていました。

「ふーよかったー」とミモロが食べ始めようとしたとき、「ちょっといいですか?」と、隣りの観光客の方が、ミモロにカメラを…。
「かわいいので、ちょっと1枚…」と。

さて、たっぷりとした身のにしんをほぐしながら、お蕎麦を頂きます。
「お汁の味が、すごく美味しい!にしんもいいお味…お蕎麦との素晴らしいハーモニー」とミモロは、お汁を飲み干すほど、気に入ったよう。

ちなみに「にしんそば」は900円。

食べ終わったミモロは、お庭を拝見。
楓の紅葉が、秋は、素晴らしいお庭です。

年末早々に年越しそばを食べたミモロ。「わーもう1年終わっちゃったー」とすっかり年越し気分に。

「河道屋養老」では、12月30日、31日は、年越しそばの販売のみ。お食事はできません。あしからず…

*「河道屋養老」京都市左京区聖護院御殿西門前 電話075-771-7531 11:00~19:00(入店)火曜休 予約をおすすめ。名物「養老鍋」3500円~。ほかいろいろ。交通/京阪神宮丸太町駅徒歩3分



さて、初詣は、ミモロの住む岡崎エリアでは、交通規制が引かれます。
「えーおうちから出られなくなっちゃうの?」と心配そうなミモロ。
3日まで、車の通行が規制されます。

八坂神社では、「おけら参り」が大晦日に行われるため、境内の参拝経路も決められています。


「わー今夜は、どんなことが起きるんだろ?」京都での初めてのお正月に、ワクワクするミモロです。



「みなさま、今年は、お世話になりました。いつもミモロを見守ってくださり、本当にうれしいです。どうもありがとうございます。新年が、みなさまにとって佳き年でありますように…これからも、ミモロをよろしく…会えて、本当にうれしいでーす!」ミモロ

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京都のお正月、白みそ雑煮。美味しいお味噌を買いに「本田味噌本店」へ。京雑煮の作り方も。

2011-12-30 | グルメ
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「もういーくつ寝るとお正月ー」と、口ずさむミモロ。お正月が、とても楽しみな様子です。
「京都のお正月は、白みそ仕立てのお雑煮を食べるんでしょ?だったら、美味しい白みそを買いに行かなくちゃ!」と、トコトコとお買い物に出かけます。

向かったのは、地下鉄烏丸線今出川駅から、徒歩5分ほど、室町通にある「本田味噌本店」です。

古い趣の商家の構え、江戸の店舗年間の往時を忍ばせる佇まいです。お店の前には、りっぱな門松が。
「ここだよー」とミモロは、暖簾から手招きします。

老舗の風格漂う店の中を覗きながら、大きな「丹」の文字が染め抜かれた暖簾をくぐるミモロです。

そもそも「本田味噌本店」の創業は、200年ほど前のこと。初代の丹波屋茂助が、そばの京都御所の御用命を受け、宮中の料理用として味噌を献上したのが始まり。だから暖簾の文字は「丹」なんです。お店の一角には、歴史を物語る品々が展示されています。

味噌は、いろいろな地方で作られ、それぞれ気候風土にあったものに。京都で生まれた味噌も、やはり京都の風土と食材にあったまろやかで風味豊かな味わいが特徴です。京料理に欠かせない西京味噌を、家庭でも味わえるよう、さまざまな種類の製品がお店に並んでいます。


さて、店内に入ったミモロ。「いらっしゃいませ、何をさし上げましょうか?」と、声を掛けてくださった、やさしいそうなお店の方に、
「あのー京都のお雑煮が作りたいんですけど…どのお味噌を選べばいいですか?」と尋ねます。

「京都のお雑煮は、白みそ仕立てなので、こちらの『西京白味噌』がおすすめです」と。
西京白みそは、米麹を大豆の2倍使い、塩分も約5%控え、米麹のほんのりとした甘味を活かしたまろやかな味わいが特徴です。

では、ここで「本田味噌本店」で頂いたレシピから「京雑煮」の作り方をご紹介します。
「京雑煮」(4人分):
材料:西京味噌 140g、 水 400㏄、頭いも(八つ頭) 4個、こいも(里芋)4個、ねずみ大根 1本、丸餅 4個、花かつお 適量
作り方:
1)頭いもとこいも、輪切りにしたねずみ大根を下ゆでして、火を通す。
2)丸餅は、焼かないで茹でる。
3)水に西京白みそをとかし、軽く煮たてる。
4)3)と具材を合わせ、お椀に盛り、花かつおを掛ける。


「ねぇーねずみ大根ってなあに?ねずみさんの大根?」と、ネコのミモロは不思議そう。
ねずみ大根とは、辛味大根の一種ですが、手に入りにくいものなので、大根で代用しましょう。その場合、約5mmほどの厚さの銀杏切りか、六角形の亀甲型に切るといっそうおめでたい感じに。

「お芋を入れるんだねー」と、東京生まれのミモロは、関東風の雑煮との違いにビックリ。
「えーお餅も丸いんだー。それに焼かないの?」白みそ仕立ての場合、餅の焼きこげが、白い汁に散るのを避けるため、茹でるそう。
「あれ、お出汁もいれないの?」白みその旨みを活かすために、あえてだしは取りません。
最後にかける花かつおが、味噌の味わいを引き出します。
「わーどんなお味なんだろ?元旦が楽しみー」とミモロ。ぜひ、作ってみてください。

「あ、ここにも白みそがある…でも完売だってー」
ミモロが見つけたのは、「大吟醸 西京白味噌」という毎年1樽しか作らない数量限定の品。予約だけで売り切れてしまう評判の逸品です。「売り切れだと、どんなお味が気になるー」とミモロ。その気持ちわかります。

「ねぇ、『西京』ってなあに?」と、ミモロ。
明治維新に、江戸は、東の京都の『東京都』に。それに対して、もともとの京都は、西の京と呼ばれたことから『西京』。つまり京都という意味。「なるほどーでも、よく考えると『東京都』って、変な感じ…。江戸府になってもよかったのに…」まぁ、その話は、またいつか・・・。


さて、お店の中を見て回るミモロが、お友達へプレゼントする年始の品に選んだのが、「一わんみそ汁」というお湯を注ぐだけで、本格的な味が楽しめるインスタントのお味噌汁。
「これね、簡単で、ちょっとお味噌汁が飲みたい時に、すごく便利で美味しい!だから結構、いろんな人に喜ばれるんだよー」と。特に年配の方の贈り物におすすめの品です。

ほかにも柚みそ、ごま味噌、酢みそなど、料理を引き立てるお味噌をはじめ、いろいろ種類の品々が。


「白みそは、買うとして、ほかにもいろいろあって迷っちゃうー」

「通信販売もやってますから、ゆっくりご自宅で、選ぶこともできますよ」と営業部の尾崎正明部長。「はい、おうちでも検討しまーす」と、パンフレットをもらいます。

「これで、元旦のお雑煮の準備はーあと、八百屋さんに行って、それから、お餅も買わなくちゃ…。わーギリギリになっちゃったー急がなきゃ!」と、お味噌を買ったミモロは、トットトと急ぎ足で、お雑煮の材料を買いに錦市場へと向かいました。

*「本田味噌本店」の詳しい情報、通信販売などは、ホームページをご覧ください。
京都市上京区室町通一条558 電話075-441-1131 営業時間:10:00~18:00 日曜休


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石山寺のお餅つき。ミモロもお餅をまるめるお手伝い・・・。

2011-12-29 | イベント
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12月26日、京都には、朝から小雪がチラつきます。この日、ミモロは、お友達のいる石山寺へ、お餅つきに誘われました。

大津にある石山寺は、京都から、車や電車で30分ほどで到着できます。

石山寺については、紅葉の時期にブログで詳しくお伝えしました。(ぜひそちらも見てください)

門前には、すでに大きな門松の飾りが。お正月を迎える準備が着々と進んでいます。

石山寺に到着したミモロは、まずは、座主の鷲尾遍隆さんにご挨拶。
「ミモロさん、どうぞお餅つきを楽しんでくださいね」とのお言葉に。「あのーお手伝いさせてください」とお願いするミモロは、三角布とエプロン姿で、やる気満々。

石山寺では、毎年、この時期にお餅つきを行います。敷地内の本堂をはじめ、いろいろな場所にお供えするお餅で、今年は、もち米、120キロで、43臼の餅つきを行うそう。

餅つきのもち米は、2日間にわたり、水に浸け、十分水分を含み、すっかり白っぽくなっています。

そのもち米をせいろで蒸上げます。なんか由緒と歴史を感じさせるお釜です。

「うわー高ーい!」4段重ねの丸いせいろに、ミモロはビックリ。「四角いせいろで蒸すのかと思ったー。ここのせいろは、丸いんだー」

しばらくして、もち米が蒸しあがると、それを、大きい石臼の中で、よくつぶします。

石臼は、大小2つあり、大きな臼であらかたついたお餅は、次に仕上げのため、小さな臼に移されます。
そこで、ほどよい軟らかさまで、ペッタンペッタン。男衆が、次々に交代しながら、休みなく、お餅をついてゆきます。

「わーもうすぐお餅が完成するみたい、やわらかくなってるー」

つきあがったお餅は、鏡餅や小餅に丸める女衆が待つ場所へと運ばれ、ミモロは、ここでお手伝いを。
まずは、お餅を、丸める大きさに分けて行きます。

次に、表面が滑らかになるように、そして形よく丸く整えます。
「こうするのよ」とミモロは、丸め方を教えてもらいました。
「フムフム、表面がきれいになるように、まわりを後ろ側にのばしてゆくんだね。つきたてのお餅って、温かくて、フワフワしてるー」と。

毎年、お餅つきをお手伝いするという、地元の皆さんの手際のよさに圧倒されるミモロです。
「わーみんな速い!」次々に丸くまとめられお餅。とてもみんなのスピードには付いてゆけません。

それでも、ミモロは、一生懸命、お手伝い…。がんばれ!ミモロ!


朝8時頃から始まったお餅つきも、昼前には、すべて無事に終了。
お座敷には、みんなでついたお餅が、並びます。大きな鏡餅…
小さなお餅もたくさんできました。




これらのお餅は、30日に、本堂の観音様をはじめ、いろいろな場所にお供えされます。

本堂の本尊如意輪観音には、お餅とみかんを組わせ、5段に重ね、トップに5枚の鏡餅を盛りつけます。
観音様の脇の仏様たちには、3段重ね、トップに鏡餅3枚を盛りつけ、それぞれに干し柿の串を1本添えるのが、石山寺のしきたりです。



お餅つきを終えた後、みんなでつきたてのお餅を、からみ餅、きなこ餅、あんこ餅でいただきます。

「この時間が楽しみだったんだぁー、うわーつきたてのお餅美味しそう…」

みなさんのお仲間に加えていただき、とても嬉しいミモロです。そして…
「美味しいお餅ごちそうさまでした」と座主にお礼をいって、お別れを。

途中、大黒天に立ち寄り、「どうぞ来年も、いろいろな出会いに恵まれますように・・・。そして美味しいものがいっぱい食べられますように・・・」とお願いします。


元旦には、多くの参拝者が訪れる石山寺。
「初詣」は、元旦0時の開門から。

*「石山寺」への交通など、詳しい情報は、ホームページから。滋賀県大津市石山寺1-1-1 電話077-537-0013

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ミモロ、憧れの舞妓さんになる!振袖に似合う帯や小物づくりに挑戦!

2011-12-28 | かわいい
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お正月の振袖づくりに挑戦しているミモロ。
以前、振袖の完成までをお伝えしました。
いよいよ大詰め!帯と帯あげ、伊達衿、半衿づくりにかかります。


写真上が、前回まで。衿元に注目してください。

今回は、まず、そこに伊達衿をつけます。
伊達衿は、半衿と着物の間に重ねる別衿で、わずかに見える、まさに粋で、華やかな雰囲気を出すもの。すべての着物にあるものではなく、オシャレ度が高い着物や、振袖など華やかさが求められる着物に使う衿元のアクセントになる飾り衿です。

ミモロの場合は、約1センチほどの幅の狭い伊達衿を作ります。

袋縫いのように裏返し、縫い目が表に出ないようにする「くけ紐」のような作り方で。
ほそく筒状に縫った衿を、先に釣り針のような部分がある針を使って、裏返します。

「うーなかなかむずかしい…」ミモロの目も真剣に。「ほら、こう引っ張るのよ」と、教えてくださる赤塚先生。

裏返った伊達衿で、飾り衿として外にでる部分は、そのままふんわりとした状態を保ちつつ、ほかの部分にコテを掛け、整えた後、着物の衿元に縫いつけます。
さらに同じように白い絹生地で、半襟を作り、伊達襟から外に出ないように、後ろの一部だけを縫いつけ、重ねます。

ミモロの場合は、長じゅばんを着ないので、衿の部分だけ。ほんのちょっとだけ見える伊達衿の効果は、大きく、白衿も際立ち、衿元の感じが、ぐっと引き締まり、また華やかになりました。


「わー着物の衿っぽい!すてきー」と、感激するミモロ。


長じゅばんは、着ないミモロですが、やはり裾に、チラリと見える蹴だし(関西では、裾よけ)があった方がいい感じ。そこで、それも作ることに。蹴だしは、まぁ今でいえば、チラリと見せる下着。
「キャ、恥ずかしい・・・あんまり見つめないでー」と、蹴だし姿のミモロ。

次にいよいよ帯づくりへ。帯地の裏は、色糸が、横にたくさんに渡っています。人間の場合は、それをそのまま帯のハリとして使えますが、ミモロのように小さな場合は、帯地を裁断するため、その裏糸をある程度、切って整理します。

そして、型紙をのせて、裁断。半襟の作り方と同様に、袋縫いにして、縫い目が表にでないようにします。

「なかなかむずかしい部分…」と言いながら、ミモロったら、先生にほとんどをやっていただき見てるだけ。

袋縫いをした帯は、胴の部分とつけ帯の2つの部分をつくることに。
つけ帯は、ミモロのたっての希望で舞妓さんのような「だらりの帯」と晴れ着用の「ふくら雀」の2タイプをつくることに。


帯あげも、半衿と同じような袋縫いで仕上げます。

いよいよできた着物と帯を着つけます。

さて、どんな着物姿になったかな?

「ジャーン!舞妓さんどすえー」と、ちょっと気取ってポーズをとるミモロ。

赤い蹴だしも、まるで舞妓さん。

「ほら、後姿も舞妓さんと同じだもんねー」と。後ろの衿を抜いた「抜き衣紋」。なかなか襟足が色っぽいです。
もう、すっかり舞妓さん気分のミモロです。

「月はおぼろに東山ー・・・・祇園恋しや、だらりの帯よー」と「祇園小唄」を歌いながら踊ります。


「祇園のお茶屋さんのお母さんに見せに行こう!どこかのお座敷に呼ばれないかなぁー」と、大胆な発言。
でも、ホントによかったね!憧れの舞妓さんになれて・・・。

さて、お正月用に、ふくら雀の帯の完成。

これで、お正月の晴れ着は万全。「うん…しあわせー」とミモロ。

今回も「創作和布遊び・繭の詩」の赤塚靖枝先生にご指導いただきました。
「先生、どうもありがとうございました!」もう、ミモロは嬉しくてたまりません。

「もーいくつ寝るとお正月ー」と、晴れ着を着るお正月が待ちきりない様子です。

*あなたもぜひ、お人形の着物や、飾りになるミニ着物をつくってみませんか?思い出の着物などで作っても素敵です。「創作和布遊び・繭の詩」の赤塚靖枝先生は、京都にお住まいですが、ミニ着物のオーダーなどもお願いできます。ぜひ、お問い合わせください。
赤塚先生のアドレスは、kyo10-yae@ezweb.ne.jp です。


こぼれ話:ミモロの着物づくりを通じて、日本の和裁の技術の素晴らしさを感じます。「絹を触っていると、手がツルツルになるし、心も落ち着くんですよ」とおっしゃる赤塚先生の言葉が、心に響きます。ひと針ひと針、チクチクと縫い進める時間は、無心の境地。心鎮まる時間です。今は、縫物をする人が減りました。でも布と向き合う時間って、すごく素敵な時間です。

また、和裁の針と糸は、、洋裁のものより、細く、繊細、縫う生地に大きな穴をあけないようになっています。縫う人の布への心づかいを感じます。着物は、一度仕立てたものでも、ほどけば、再び1反の布のなります。布を織り上げた人の思いを、いつまでも大切にするように…。そして着物は、着古したら、布団のカバーなど、他のものに作り替えられたり…なんてものを大切にしてきたのでしょう。日本って素晴らしい!

ミモロの小さな着物ですが、それをつくる体験は、とても楽しく、また、いとおしい時間でした。


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京の伝統の美しさ「生間流式包丁」と「京の舞」に感激!「京料理展示大会」にて。

2011-12-27 | イベント
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明治から続く、京都料理組合主催の恒例「京料理展示大会」。
特設ステージなどでは、料理に纏わるさまざまなイベントが行われ、これも訪れる人の楽しみに。

そのひとつが、めったに見ることができない「式包丁」。

「京料理展示大会」の資料によると、「式包丁」というのは、平安時代から現在まで1100余年に渡り伝承された食の儀式。烏帽子、狩衣、袴姿で、まな板の上のさかなや鳥に、直接一切、手を触れずに、包丁と真魚箸だけでさばき、めでたい形に盛り付ける技。その流儀のひとつが「生間流式包丁」だそう。

特設ステージにしずしずと運ばれる鯉。
それを、包丁と真魚箸で料理してゆきます。

美しく、そして、流れるような所作は、まるで舞を見ているよう。


まな板の上の鯉を、あざやかな手さばきで、切ってゆきます。


「わースゴーイ!お魚に、手を触れないで、こんなに細かく切れるなんて…日本の料理人さんって素晴らしい!」。これは確か、龍をイメージした盛り付け…お正月に、ふさわしいおめでたい姿に、ミモロも感激!

この「式包丁」は、京都のさまざまな祭事で奉納されます。古式豊かな「式包丁」。日本って、素晴らしいと思ってしまう伝統の技です。

「式包丁」の感激さめやらぬ間に、次に特設ステージでは、雅な舞妓さんの舞が始まりました。

「京料理展示大会」の間、5回行われた「京の舞」。祇園や上七軒などの舞妓さんが、美しい舞を披露します。


祇園小唄などを踊る舞妓さんの姿に、ミモロは、ただただ見惚れるばかり。
「素敵だなぁー。ミモロも舞妓さんになりたいなぁー」と、憧れの眼差しで、舞台を見つめます。

「月は、おぼろに東山、
霞む夜毎のかがりびに、
夢もいざよう紅桜、
しのぶ思いを振袖に、
祇園恋しや、だらりの帯よー」
と、ミモロは、覚えた「祇園小唄」を口ずさみます。


*この有名な「祇園小唄」は、昭和5年、映画「絵日傘」(マキノ映画)の主題歌。京都の四季の風情を織り込んだ歌詞と、情緒漂うメロディーで、大流行。京舞井上流4世、井上八千代が、この歌に振付を行い、現在は、舞妓さんの定番の踊りのひとつに。ちなみに「祇園小唄」は、春から冬まで4番まであります。

「料理も美味しかったし、いろいろ素敵なものを見られたし、行ってよかったー」と、ミモロ。
ぜひ、12月に毎年開催される「京料理展示大会」へ、行ってみてください。京料理の素晴らしさが、さらにわかることでしょう。

*「京料理展示大会」に関する詳しい情報はホームページで。
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