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水郷の町、近江八幡にやってきたミモロ。
豊臣秀次が作ったという八幡堀。周辺の産物を運ぶ船が行き来した水路です。
それに沿う遊歩道を歩くと、「ポンがし」と書いた大きな旗が出ている古い町家の前に。
「ポンがし?」ミモロは、知らないよう。
「美味しいよ。食べてごらん」とお店のご主人。
「あ、お米がサクサクして、香ばしく、甘い味がする。美味しいね」
ポン菓子は、お米に圧力をかけて膨らまし、お砂糖をまぶした昔懐かしいお菓子です。
「この中にお米を入れるんだって・・・・」
昔、よく田舎の祖父の家に行ったとき、ポン菓子の業者が来て、
庭先で、「バーン」と大きな音をさせて、ポン菓子を作ってくれたのを思い出します。
さっそくミモロは、一袋購入。
このポン菓子屋さんは、もともとは、肥料を扱うお店だったそう。
店は、荷車が奥まで入れるようになっています。
「この敷居は、簡単に取り外しができて、荷車が通れるんだって・・・。
昔の商家には、工夫がいっぱいだね」とミモロは感心しきり。
ミモロが店先で、ポン菓子を食べていると、目の前の堀に屋形船がやってきました。
八幡堀では、船に乗って、近江八幡の古い町並みを眺められる水郷めぐりの遊覧船があるんです。
「今日は駄目だけど・・・今度、乗ってみたいね」ミモロは、羨ましそうにその船を眺めます。
「あー見えなくなっちゃった・・・」
本当は、すごく乗りたかったみたい・・。
さぁ、もっと町を歩きましょ。何に出会うか楽しみね、ミモロ・・・。