年も押し詰まった30日。「うちで御餅つきしますけど、ミモロちゃん、お手伝いに来てください…」とお友達に言われたミモロ。「はい、喜んでうかがいま~す」と、マイ杵をもって、張り切ってお友達のおうちに伺いました。
「こんにちは~お手伝いに来ました~」と、ミモロが、お友達の家に到着した10時過ぎには、すでに御餅つきの真っ最中。
京都の町中から、少し西にあるお友達のおうちは、大きな一軒家。建物の裏手のスペースには、臼が置かれ、そばではもち米を蒸す蒸籠から、盛んに湯気が上がっています。毎年、使う御餅つきの杵や蒸籠などの道具も、1年ぶりに活躍。
「このお米、蒸すの?」
1晩、水につけたもち米を、丸い蒸籠に入れて、蒸してゆきます。
ミモロは、竈の火の番のお手伝い。「この薪入れなくちゃ…」竈の上には、蒸籠が3段重ねになっていて、蒸しあがったものから臼へ移され、ペタンと…。
「まず、米粒をつぶんだよね~」 ミモロは、臼のそばでじっと作業を見つめます。
ほどほどに米粒がつぶれたところで、いよいよペッタンペッタンと御餅つきがスタート。
ミモロは、柱に寄りかかりながら、遠慮がちに、その様子を見ています。「ミモロちゃんも、御餅つきやりたいの?」とお友達。「うん…」「じゃ、やってごらん…」と言われ、持ってきた杵を手に、臼のそばに…。「あ、自分の杵、持ってるんだ~」「ま~ね~」と。
さっそく杵を持ち、餅つきを…。ペッタンペッタン「ヨイショ、ヨイショ…」ミモロは、懸命に杵を下します。じんわりと額に汗も…
「もうだめ~」」と、1分足らずでギブアップ。ミモロの杵は、あまりに小さすぎ、作業効率が悪いので、ミモロの出番は、これでおしまいに…。
1年に1度、大阪や伊勢、滋賀に住む親戚が集まって、みんなでワイワイ御餅つきをするのが恒例というお友達。妹さん、いとこたちの家族など、十数名が集う一家の最大規模のイベント?それぞれの近況を報告しあったり、子供たちの成長に目を細めたり…。ワイワイ楽しく過ごします。
京都の町でも、家族で餅つきをする家庭は、年々減っているそう。それは、家族の人数の減少と、高齢化などから…。お友達の家族には、中学生や小学生の子供たちがいるので、これからも御餅つきは、続けられることでしょう。
お正月のお餅は、餅屋さんやお米屋さんに依頼するのが、ほとんどとなったのは、京都も変わりありません。
親戚たちが集まって、なにかする…ということ自体、全国的に、今や結婚式、葬式、法事など、冠婚葬祭以外なくなる傾向にあります。そういう式典関係ではなく、気楽に交流しあう機会が少なくなっているのです。
「あんた、どこの子?」「へぇ~○○ちゃんの子供?いや~大きくなったなぁ~」と、子供たちは、あまり馴染みのないおばさんから言われる言葉に、家族の繋がりを覚えるのです。
さて、つきあがったお餅は、家の中へ。待ち構えていた女性たちが一斉に餅を丸めます。「ミモロもやらせて~」と参加。
「こうやって、丸めるのよ~」と、いっしょに…。
「わ~あったかい…モチモチ…赤ちゃんのほっぺみたい…」つきたての餅は、温かく、モチモチの感触が手に伝わります。
「たくさんできた~」お座敷には、丸められた餅がズラリ…。「後で、食べられる?」とミモロ。あとでね~
真剣なまなざしのミモロです。
関東は、四角いのしもち。京都など関西エリアは、丸もちです。白みそ仕立ての御雑煮の中には、小芋、金時人参、大根などがはいるそう。そして餅は、焼かないで湯で温めたものを入れるのが京都流。白みその雑煮にもちの焼け焦げが散らないようにとのことからとか…。「白みその甘いお味が美味しんだよね。体が温まるんだから…」と。
お醤油仕立てのすまし汁で、鶏肉、かまぼこ、菜っ葉をいれる関東の御雑煮。「どっちも美味しいよね~」とミモロは、京都に来てから、毎年、両方食べています。「京都に来て2種類の御雑煮食べられようになったの…うれしい」と。
「あ、あんこ玉がある…ということは、大福もできるんだ~」と、期待するミモロ。お友達のおうちでは、毎年、草大福を作ります。
餅の中に入れるのは、春に摘んで、冷凍保存してあったヨモギ。それを臼へ。
はじめは、白っぽい餅も次第に、緑色を帯びてきます。「ヨモギがいっぱい…体によさそう…」
つきたての草餅にあんこ玉をいれて、はい、草大福のできあがり…「できたてだから、柔らかくて美味しい…」と1つ頂きます。「美味しい~」
ヨモギには、体の毒素を排出する働きがあるといわれます。「ヨモギの大福ならたくさん食べてもお腹こわさない?」とミモロ。それはどうも違うと思うけど…。
ヨモギのお餅を2臼、ついたところで、今年の餅つきは終了。みなさまお疲れ様で~す。
「ミモロちゃんもお昼にしましょ…」と、野菜がいっぱい煮込まれたカレーをご相伴。
「これも美味しい…」そばに大根の柚子漬け、ホウレンソウの胡麻和え、おでんなども…。「どれも美味しい味…」と、パクパク。
「みんなでいっしょに働くと楽しいね~」ミモロ、あんまりお手伝いになってなかったかも…。
京都に住むお友達一家の恒例の年納めの餅つきは、これにて納められました。
「ミモロちゃん、お疲れ様~はい、これどうぞ…」と、渡された袋には、丸もちと草大福、そして自宅で収穫されたりっぱな大根と金時人参が…。「わ~うれしい…こんなに頂いちゃって…」これで、ミモロの御雑煮の準備も揃いました。
「みなさん、ありがとうございまいた~」楽しかったでーす。
「お正月が楽しみだね~」と、いよいよ明日は、元旦です。
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