「さぁ、いくらなんでも、もう咲いたよねぇー」と、先の土曜日に梅花祭も終えた北野天満宮へ。
16時に到着した境内は、人影もまばら…。

「あれ、おかしいなぁー。思っていたのと違う…」とミモロは、キョロキョロ境内を歩き回ります。
ガーン!

「やっぱりまだ早かったんだぁー」梅苑の入口に貼られた開花情報を見てショックを受けたよう。
確かに梅苑の彩りは、地味な感じ。

まだ蕾の状態です。
「でも前に来たときより、ずいぶん蕾も膨らんだよ」と境内の梅の木を見て回ります。




まだ蕾の方が目立ちますが、蕾もコロンと膨らんで、咲くのを待っている感じ。
「もうすぐ咲くねー。なんかいい匂いがするよ」とミモロ。

境内には、仄かに梅の香りが漂って、それはまさに早春の香り。
「もうすぐ春だねぇ」そう言いながら、梅の花に鼻をくっつけてクンクン。
「満開じゃないけど、梅ってあまりパーッと咲くより、蕾がある方が、趣があるよね」
ミモロのいう通り、桜のようにパーッと華やかに咲くより、まだ寒さが残る冬に、パラパラと咲くところに、梅ならではの風情がある気がします。桜より花も小さく、丸い姿は、寒さに遠慮するような奥ゆかしさが。
「あ、かわいい梅の花…」

濃い桃色の梅の花が、枝にたくさんの花をつけ、ひときわ華やかに。

ミモロの京都見物の予定では、梅を楽しんでから、お雛様というはずが、2つが重なり、このところ大忙し。連日、梅、雛、梅、雛・・・と町中を歩き回っています。
「でも、いくらのんびりした梅でも、今週末には、どこの梅も咲くんじゃない?まぁ楽しみが長くなって、これもいいよね」とミモロ。
*「北野天満宮」の梅苑は、3月下旬まで。10:00~16:00 茶菓子付600円。梅の開花情報もホームページで。
*今年は、河津桜の開花も遅く、伊豆の河津の桜祭りも、3月中旬まで期間が延長されました。今年の春はぜん全国的に遅く、3月に入ると、ドット春がやってくるという感じかも…。
天満宮の境内の一角に、ミモロは、小さな社を見つけました。
ひっそりと佇む社は、「伴氏社(ともうじしゃ)」で、菅原道真のお母様を祀った社です。学問に秀でた息子を持った母親として、お入学などを控えるママさんたちに崇拝されています。また、勉強好きの子供になるかも…。
実は、ミモロがその社に興味を持ったのは、鳥居の上に小さなミカン(橘)がいっぱい実っていたから。


「ひとつ落ちてこないかなぁー甘いのかなぁー」と、じっと枝を見上げるミモロです。
*平安神宮にも「右近の橘」があって、冬の間、小屋のような被いですっぽり包まれていますが、あれは寒さ対策でした。ここの橘も鳥に食べられていないところを見ると、酸っぱいのでしょう。残念…
「うー寒い…そうだ、ちょっとお買い物しよう…」とミモロは、北野天満宮の前から、今出川通りを渡り、向かい側の豆腐の老舗「とようけ茶屋」へ向かいます。「ここのお品は、美味しんだよねー」と何かいろいろ買い込むミモロ…。
*「とようけ茶屋」は、豆腐の老舗「とようけ屋山本」のお店。2階には、豆腐や湯葉などを使った丼が食べられる食事処も。天満宮に行ったら、ぜひ寄りたい場所。
家に戻り、買ってきた品を冷蔵庫に入れ、「夜になったら食べよう…」と。

しばらくして、キッチンでなにやらゴソゴソ。
「大好物を作るんだぁー。今日は寒くて体が冷えちゃったからねぇー」と。

「できたー!いただきまーす。なかなか上手にお揚げが炊けた…」と、大きな揚げが入ったミモロ特製きつね蕎麦を前に満足そうな顔。さて、お味はいかが…。


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