ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

50周年を迎えた祇園のバー「祇園サンボア」を祝う会。京都らしいおもてなし

2022-03-31 | イベント

「キャ~素敵~久しぶりに拝見しちゃった~」とミモロが見惚れる舞姿。

京都祇園甲部の芸妓さんたちの踊りです。
ミモロがいるのは、「祇園サンボア 五十周年を祝う会」です。

まん延防止も解除され、久しぶり多くの人が集った会。

その主役となるのは、女将の中川歓子さんです。

先日、ミモロが昼間に立ち寄った「祇園サンボア」。


大正7年(1918)神戸を発祥とするバー「サンボア」。その後、大阪、東京、京都などにのれん分けをした店が誕生してゆきます。その数は、14店舗にもおよぶそう。そこのマスターになるには、10年以上の修業が必須。京都には、3店舗あります。

中川さんのご主人が、祇園に店を構えたのが50年前、二人三脚でお店を発展させます。お店が軌道に乗りかけたころ、突然、ご主人が倒れ。帰らぬ人に…。以来、歓子さんはひとりでバーを切り盛りすることに。やがて成長した息子さんがマスターに。

これで安心…と思っていたところ、数年前に突然の病で頼りにしていた息子さんを亡くされます。

以後、再び「祇園サンボア」の中心になった歓子さん。息子さんのお嫁さんと共に店を続けます。


そして2017年から、孫の瑞貴さんがマスターに。


波乱万丈の50年。今回の会は、そんな「祇園サンボア」の姿を知る常連さんたちが、発起人となり開催されました。

壇上には、発起人である一澤帆布の一澤信三郎さん、俳優の角野卓造さん、漫画家の北見けんいちさん、陶芸家の辻村史朗さんなどそうそうたるメンバーの名が連なります。

「本当に、京都の名だたる人たちに愛されているんだよね~」

会場となった「ホテルオークラ京都」の大宴会場には、たくさんのサンボアファンが、全国からお祝いに駆け付けました。

「中川歓子さんの人生を映画化したいくらい~」との声も。さまざまな試練にもかかわらず、いつも笑顔でもてなす歓子さん。ミモロも大ファンなのでした。

「カンパ~イ!」

「なんかすごく乾杯をみんなでするの久しぶり~感激しちゃう」と。長いコロナ禍で、お店の休業も余儀なくされる事態に…。今まで経験したことがなかった新たな試練に見舞われた2年間です。

歓談の時間には、祇園甲部の芸妓さんの踊りが披露されました。
 
「このおもてなしって、京都らしいよね~」と、艶やかな姿にうっとり。


「あ、舞妓さんだ~」ミモロは、ビュッフェのお料理を楽しみながら、踊りを鑑賞。

「祇園小唄だ~これ大好き~」と、舞台に近づくミモロです。

祇園の芸妓や舞妓さんもたびたびお客様と訪れる「祇園サンボア」。

会も進み、最後のお楽しみのくじ引きへ。
発起人の方々などが提供した品々がいっぱい。

「どれか当たるといいなぁ~」と、受付でもらったお土産引換券の裏に書かれた数字を凝視。

「あ、1番違いだ~」ミモロのひとつ前の番号が最初に呼ばれました。

その後は、全くミモロの番号が呼ばれることはありませんでした。


「あのね~くじ引き外れちゃったの~」としょんぼりしながら芸妓さんに抱き着くミモロ。
「いや~可愛いらしい~素敵なお着物どすね~」という言葉に、「うん、お誂えの着物なの~カツラも被ってくればよかった~」と笑顔でお返事。

そしてついに会も〆の時を迎えます。再び壇上に発起人のみなさま。そして中川歓子さんとマスターの瑞貴さんが…たくさんの拍手が会場から沸き上がります。


「こんばんは~ミモロです~」と、角野さんと一澤さんに挨拶。


さぁ、退場する時間ですよ~。「は~い」とミモロは、会場の出口へ。
そこにはズラリと芸妓さんたち。

「いや~可愛い~クマちゃん…ちゃんとお着物着てはる~」と抱っこされます。「あの~ネコなんですけど~」と小さな声で…その声は聞こえなかったよう…。

「おかあさん~楽しく過ごしました。本当におめでとうございます~」と最後にご挨拶。

「よー来てくれはっておおきに~」と歓子さん。「また、お店伺います~」とミモロ。

「またね~」と艶やかなみなさんにもご挨拶。

「日本髪にマスクって、初めは違和感あったけど、なんか普通になっちゃった~」というミモロです。当分、マスクは外せそうもない今…「昔、マスク着けてお座敷いったね~」と笑い話になる時代がくるかもしれません。

*「祇園サンボア」京都市東山区祇園町南側有楽町570 ☎075-541-7509 17:00~21:00LO 月曜休み 「漢字ミュージアム」の南方向です。女性一人でも行けますよ~

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ミモロの桜リポート。山を彩る桜の大木。哲学の道の途中に寄りたい「大豊神社」

2022-03-30 | 京都桜の名所

「春に来るの久しぶりかも…」とミモロが見上げる桜があるのは、「哲学の道」沿いにある花の神社としても知られる「大豊神社」です。


ここは、以前、ミモロが「JR東海」の「そうだ 京都 行こう」のブログでもリポートしました。ぜひ見て下さいね~

その時は、お正月だったので、境内の見事な桜は見られませんでした。

しだれ桜があるのは、本殿の脇。そこから鳥居に降るように、花が見えています。

「なんかいい景色~」とミモロは、しばらく見とれます。


平安時代に創建された神社。皇室公家をはじめ多くの崇敬者を集めた神社で、ご祭神は、「少彦名命」「菅原道真」「応神天皇」の三柱です。

本殿に参拝した後、ミモロは、境内に祀られる蛇の石像へ参拝。

「これは、金運アップのご利益あるんだって~。お小遣いが増えますように~ってお願いするんだ~」と、やたら熱心に祈っていました。

それから、末社「大国社」へ。ミモロがネズミ年にリポートした場所。

両脇には、阿吽の狛ネズミが鎮座しています。
大国主命は、昔、ネズミに窮地を救われたことから、以来、深いつながりがあるのだそう。

「お久しぶりです~」と狛ネズミさんにご挨拶。

「う~そんなに迫らないで~」とやや引き気味なネコのミモロ。

さて、「哲学の道」の桜は、8分咲き。4月1日から7日に「哲学の道保勝会」により、「哲学の道」の保全のためのイベントが行われます。

「そのころは、きっと桜満開になってるね~」と、桜のトンネルを歩く日を心待ちにするミモロです。

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ミモロの桜レポート。京都岡崎エリアの桜めぐり。聖護院門跡、武徳殿のしだれ桜や琵琶湖疏水沿いの桜

2022-03-29 | 京都桜の名所

「ここも見逃せない~」と、京都の地元住民らしい桜めぐりをするミモロです。
それは、「聖護院門跡」の門を彩るしだれ桜です。

「すごくキレイだね~」と、ここも毎年見に来る桜のひとつ。

特別公開や節分などの時にしか、本堂は拝見できませんが、門のそばにあるしだれ桜は、拝見できます。

「ここも立派な桜があるよね~」というのは、「聖護院門跡」から南へ進み丸太町通の角にある「武徳殿」(武道センター)の敷地内のしだれ桜。

通りからも見られますが、敷地内でも見学可能です。
明治に建てられた建物は、重要文化財で、なんと京都府庁も設計した松室重光が手掛けたもの。
そして、同じ敷地内には、近代剣道の大御所的存在である剣聖 内藤髙

その碑の後ろにも桜が枝を伸ばし、4月9日の命日に花を添えているようです。

「平安神宮」の桜は、もう少し…。そこで、琵琶湖疏水沿いに少し南へ。
「あ、ここのしだれ桜切り倒されなくてよかった~」とミモロがずっと心配していたしだれ桜です。

ミモロが京都に暮らし始めた頃、お散歩で出会ったしだれ桜で、以前は、ここに日本家屋があって、それは見事で感激したもの。気づくと、そのお家は取り壊され、桜だけが残りました。敷地の中ほどに植わるので、「もしここにマンションが建つことになったら、きっと切られちゃうね~」とミモロは気が気ではなかったのです。でも、きっとその土地を所有する方がこの桜をやはり愛されていたのでしょう。建物は立たず、変わって駐車場になりました。「なんか贅沢な感じの駐車場になったね~でも、桜が残ってよかった~」と、美しく咲く姿を見て、ホッとしたミモロです。

さて桜並木が両岸を彩る琵琶湖疏水。そこには、遊覧観光船の「十石船」の運航が始まっています。

「あ、船が来た~」と、橋の上から見つめるミモロ。また乗りたいの?
すでに4回は乗っていますが、見ると、その時の楽しさが蘇って、また乗りたくなるようです。

京都に桜の時期にいらしたら、ぜひ一度は乗ってみてください。きっといい思い出になるはずですから。
*「琵琶湖疏水 十石舟」は、4月10日まで。予約はホームページからどうぞ

琵琶湖疏水の桜は、6分咲きというところでしょうか?週末までもちそうな感じです。


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ミモロの桜リポート。寺町通「本満寺」のしだれ桜。高野川沿いのユキヤナギ。

2022-03-28 | 京都桜の名所

「ここのしだれ桜も見なくちゃね~」と、「京都御苑」の桜を見たミモロが訪れたのは、今出川通から、寺町通を北に上がったところにある「本満寺」です。

大きな傘を広げたような姿が美しいしだれ桜。樹齢90年とも言われる桜です。

日蓮宗の本山で、洛中法華二十一ヶ寺本山のひとつ。応永17年(1410)に、関白近衛道嗣の長男の日秀が自宅の敷地に造営し、近衛殿内道場として繁栄したそう。その後、この地に移転。
江戸時代には、8代将軍徳川吉宗の病気平癒を祈願して以来、徳川家の祈願所になりました。

しだれ桜があるのは、本堂の西側。とても姿の美しい桜なので、撮影する人がいっぱい。だからこれ以上、桜に近づけないミモロ。
「でも、ここから見るのミモロだけだよ~」と、正面から桜に臨みます。

「ホントは、桜の樹の下に入りたかったんだけど~」とミモロ。

全体を眺めるだけでも、充分です。

*「本満寺」京都市上京区寺町通今出川上ル2丁目鶴山町16 境内散策自由。
しだれ桜を鑑賞した後は。そこから、出町柳駅方向に進み、鴨川が高野川と賀茂川に分かれるデルタへ。ミモロは、東側の高野川沿いを北上します。

川沿いは、毎朝、近郊に住む人が犬の散歩やジョギングなどをする場所。春の河川敷は歩くだけでも楽しい所なのです。

「わ~すごい~たくさんユキヤナギが咲いてる~」


川沿いに、10mはあると思われるユキヤナギ。

他の季節では、あまり気づかないユキヤナギですが、白い花を枝に付け、まるで白い壁のように続きます。(小さいミモロにとっては壁のように続く感じです)


そばのレンギョウが彩りを添えて…

「ねぇ~マスク外してもいい?」とミモロ。

周囲には、誰もいないから、マスク外していいですよ。

「ねぇ~ユキヤナギって白ばかりじゃないんだね~ピンクのもあるよ~」

そう、貝原益軒もその著書「花譜」に、「…枝のすえに花多く集まり、ひらく事雪のごとし。…また。一種薄紅あり」と。

ユキヤナギは、植物学の分類ではバラ科の落葉低木。
「え~桜もバラ科でしょ?同じ仲間なの?」とミモロ。植物学上では、まぁ、仲間かも…。
バラ科には、90属2500種の植物があり、バラ、梅、桃をはじめ、イチゴ、リンゴ、ビワなどもその仲間。
「え~イチゴもバラ科なの?」そうなのです。

植物を見ると、植物分類に興味を抱くミモロでした。(変なネコ???)


「かわいいお花…」ミモロは、花のついた枝を襟巻にしたり、しっぽにして遊びます。

「桜ばかりじゃなくて、他の春の花も愛でてあげてね~」とミモロ。

「あ、チューリップ…」近くに住む方がお手入れしたのでしょう。


高野川沿いの道には、春の景色がいろいろ。「お散歩楽しいね~」というミモロです。


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ミモロの桜レポート。満開を迎えた「京都御苑」の近衛邸跡のしだれ桜

2022-03-27 | 京都桜の名所

「わ~満開だ~いよいよ京都の桜も始まったね~」と、ミモロが毎年、桜のシーズンの早い時期に訪れるのが、「京都御苑」の北エリア、近衛邸跡のしだれ桜です。


広い「京都御苑」の北側、地下鉄烏丸線「今出川駅」が最寄り駅。
京都の桜ファンには、外せない場所のひとつです。

というのは「京都御所」の門を背景に見えるしだれ桜の景色は、まさに京都らしい雅さと御所ならでは品格が漂うものだからと言えましょう。

ミモロは、朝7時15分ごろに到着。実は。すでに多くのプロ・アマのカメラが撮影をしています。
なかなか人を入れないで景色を撮影するのは、時間を追うごとに難しくなります。

ミモロもみんなでカメラポジションを譲り合い撮影します。


撮影し終わったら、サッサとその場から外れるのが、撮影のマナー。

このエリアには、他にも桜が数本植わり、それぞれが趣ある姿を披露します。

「どの桜も素敵なね~」と、その姿に見惚れるミモロ。


上を向けば、桜が降るような感じ…
 

カメラマンの集まる人気の木を離れ、ミモロは、草の上をあちこち走り回ります。
白い桜も凛としてキレイです。


ミモロの目の前にまで長い枝が下がるしだれ桜。


小さなミモロは、柵の上に立って見るのがお得意。

「やっぱり京都はしだれ桜が似合うね~」

柵は、ミモロだけのスペシャルポジション。柵の上からは、全体の様子がよくわかるそう。


「このお花が全部サクランボになったらいいのにね~サクランボ狩りもしやすいし~」と思うミモロですが、もちろんしだれ桜でもサクランボが実る木はあるのですが、実が小さくて、食べる部分が少ないので、もっぱら鳥に食べられるものだとか。


今週が見ごろの「京都御苑」のしだれ桜。ぜひお早めに~


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