「やっと会えたね~」と、ミモロが毎年再会を楽しみにしてる時期がやってきました。
1年に1度、まるで七夕の彦星と織姫のように再会するミモロと桃太郎くん。
初めて会ってから、すでに数年は経っていますが、ミモロの一目惚れではじまり、片思いは今も続いているのです。
この桃太郎の人形が展示されているのは、京都の町中、四条通と堀川通が交差する南東のエリアにある古い町家の「京空間mayuko」です。
ここは、友禅作家の黒田庄七郎さんと染色作家の気谷麻由子さんが、年間を通じ、京都の伝統文化や工芸を多くの人に知って欲しいと、さまざまな展示やイベントなどを開催している場所。
ミモロも、雛飾りや五月人形飾り、大黒様と恵比須様展、また草木染体験など、いろいろな機会にお邪魔しています。
「今年も、ようこそ~」と気谷麻由子さん。
5月15日まで開催されている「五月人形飾り展」。毎年、たくさんの武者人形が展示されます。
雛人形に比べ、絶対的な数が少ない武者人形。ここに展示されているのは、明治初期から、絹織物を商う「黒田庄商店」に伝わる人形で、男子が生まれた時に、その成長を願って揃えられたものなどです。
歴史上の偉人や武将をテーマに作られた人形で、人形作りが盛んだった京都を中心に江戸末期から明治期に多く作られたのだそう。関東では、五月人形飾りといえば、武将の甲冑飾りが中心。人形は、金太郎や桃太郎などが多く見られます。
ここで見られる武者人形は、働く女性の先駆者ともいえる神功皇后。
身重の体で、夫である仲哀天皇の意志を継ぎ、海を越え、新羅へ攻め込み、帰国後、九州で出産。その子供が、後の応神天皇と伝えられます。
「すごい!旦那さん死んじゃうから、出産したときは、シングルマザーだよ~」と、そのパワーは、まさに女性たちへ勇気をもたらす存在。
お人形のそばには、子供のお世話をする武内宿禰が寄り添います。
また、こちらは成長した応神天皇で、そのそばにも武内宿禰が…
武将といえば、源頼朝や義経なども…
手前が義経、一番上の段が頼朝で、真ん中は、義朝の7男になる阿野全成です。ちなみに頼朝は3男、義経は9男になります。
三人の子供を抱く常盤御前の掛け軸も…。
少年の阿野全成(今若)、源義円(乙若)、そして赤ちゃんの義経(牛若)が描かれています。
昨年は、訪れた人たちに、大河ドラマの影響から注目を浴びた人形です。
「これ、頼朝さんのお馬なんだよ~」と、毎回乗せていただくの白馬。乗る姿もなかなか板について来たミモロです。
さて、今年の大河ドラマの主人公は、徳川家康ですが、なぜか武者人形に徳川家の人物は登場しません。
「戦争が終わって、平和な時代になったからじゃないの?」とも思うミモロですが、
豊臣秀吉の人形は、堂々とした姿で…
「絶対、実物よりハンサムになってる~」と誰もが思う人形ですが、京都では、絶対的に豊臣家の方が、人々に人気。
「そうだよね~徳川家って、江戸にいたから、あんまり民衆との触れ合いがないんだよね~」とミモロ。
そう、京都の町の区画整理や改造を行ったのは、秀吉。北野の大茶会や醍醐の花見など、民衆を楽しませるイベントも豊臣家は行いました。「でも、江戸時代は、御所や神社仏閣の修復なんかに多大な資金援助したの徳川家なのにね~。やっぱりお金だけじゃだめなんだね~」と。
つまり五月人形になれるのは、京都や大阪などにゆかりの深い人たちのよう…。
「加藤清正とかいるよね~」
そんな人形たちの中で、やはりミモロが好きなのは、桃太郎!
実は、ここには、複数の桃太郎がいるのです。
その中で好きなのが、この桃太郎。「一番イケメンだと思う…」とミモロ好みのよう。
床の間にも、甲冑などの飾りが…
立派な飾りの中で、ミモロが気になったのは…
「これ食べられないよね~本物食べたいなぁ~」と柏餅に夢中。
はい、5月5日には、柏餅食べましょうね…
「ミモロちゃん…お蔵のお部屋で、闘茶しませんか?」と気谷麻由子さん。
「ハイ!やりたいです」と即お返事。「お茶飲めるんだ~」と、ミモロの下心がのぞきます。
珍しい武者人形がいろいろ拝見できる、京都でも貴重な展示です。
*「京空間mayuko」の詳しい情報はfacebookで
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