ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ミモロの小豆島の旅(5)青い海を一望するオリーブの丘「小豆島オリーブ公園」

2012-09-30 | 旅行


「小豆島って、おひさまが明るくて、青い海と緑の島が、まるで地中海みたいだねぇー」とミモロ。え?ミモロ、地中海に行ったことあるの?
「ううん、TVで見たの…」

海岸線をドライブしながら、ふと思うミモロでした。

さて、そのイメージがぴったり当てはまるのが、「小豆島オリーブ公園」。
島の南にあり、海を一望できる丘の上に位置します。

「わー素敵な景色…」明るい陽射しがミモロの体を包みます。

「丘にオリーブの木がたくさん植わってるー」


そう、オリーブは、小豆島を代表する産品のひとつ。
そもそもオリーブの起源は、すごく古く紀元前14世紀ごろには、シリア、トルコを経て、地中海のギリシャに伝えられたそう。

オリーブは、温暖な気候を好む植物。また比較的、乾燥に強く、降水量が少ない地中海に適しています。

小豆島に、オリーブが植えられたのは、明治41年ごろのこと。当時の農商務省がアメリカから苗木を輸入し、三重、鹿児島、香川の3県に試験的に植えたのが始まり。
しかし、残念ながら、三重、鹿児島では、うまく育たず、香川だけが順調に育ったそう。
大正時代には、搾油ができるほど、見事な実をつけることに成功。以来、オリーブは、小豆島の特産品となりました。


ここ「小豆島オリーブ公園」には、丘一面にオリーブの木が植わり、また、さまざまな種類のオリーブが揃うハーブガーデンなど、丘全体が楽しめる公園になっています。

海からの風が爽やか吹き抜ける丘を、ミモロは、楽しそうに走り回ります。
「キャーキャー」と言いながら、本当に楽しそうなミモロです。

さぁ、記念館の中に入りましょ!「ハーイ、待ってー」と、急いで戻ってくるミモロです。


公園の中心的な建物が「オリーブ記念館」。

入口のホールには、女神アテナの像がゲストを迎えます。

そこでは、オリーブを使った品々がいろいろ。
「美味しそうなものが、いろいろあるよー」と、ミモロ。
お土産にぴったりの品が揃っている場所です。

「オリーブのチョコレートだってー」
「こっちは、オリーブの石鹸だー」

売店には、食用のオリーブオイルや、美容オイルなども種類豊富。

オリーブは、ビタミンをはじめ、血液をサラサラにするポリフェノールやオレイン酸など、抗酸化成分を多く含み、体にやさしいオイルとして、世界中で使われています。

公園の一角には、海を眺めながら食事ができるレストランも。
オリーブオイルで料理されたパスタなどが味わえるおすすめの場所です。

「なんかのんびりお食事ができて、いいところ…」ミモロは、ミートスパゲッティを味わいながら、青い海を眺めます。

「あ、オリーブの苗木を売ってるー」
「京都でも育つかなぁー」

さぁ、ミモロ、そろそろジャンボフェリーが出港する時間が近づきました。
「えー、もう帰るの?もっと遊んでいたいのにー」と、この公園がすっかり気に入ったミモロは、名残惜しそう…。


11月は、「オリーブ収穫と選果の作業体験」もできるそう。
小豆島の魅力が満喫できる公園です。

*「小豆島オリーブ公園」香川県小豆島町西村甲1941-1 電話0879-82-2200 敷地内には、天然温泉施設や宿泊施設もあります。詳しくは、ホームページで




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ミモロの小豆島の旅(4)映画の撮影セットがそのままに「二十四の瞳 映画村」

2012-09-29 | 国内旅行

京都から神戸に行き、そこからジャンボフェリーに乗ってやってきた瀬戸内の小豆島。
ここは、壺井栄の小説「二十四の瞳」の舞台として知られています。

小説のモデルとなった小学校を見学した後、ミモロは、昭和62年に、田中裕子さんの主演で製作された映画のロケのオープンセットが保存されている「二十四の瞳映画村」へ。

ここは、先ほど訪れた「島の分教場」の小学校から、南へ600メートルほどの海岸沿いにあります。

約1万平方メートルの広い敷地に、大正・昭和初期の瀬戸内の村の様子が再現され、まるでタイムトリップしたよう。

村の中心部には、川が流れ、その周辺に民家など約18棟が建てられ、当時の生活が体験できるようになっています。

「あのねー、ところで『二十四の瞳』ってどんなお話なの?」と、ミモロはちょっとためらいがちにたずねます。
小説の名前は知っているものの、実はあまりストリーを知らないというミモロのような方のための…。

ここでちょっと「二十四の瞳」のストーリーを…

舞台は、昭和初期の瀬戸内の小さな村。そこに大石先生という女先生が、赴任。島の12人の子供たちとの交流がお話の軸に。時は戦争へと進み、成長した子供たちも、いやおうなく戦争へと巻き込まれて行きます。そして終戦後、再び島を訪れた女先生と再会する当時の子供たち。戦時中という厳しい時代の中でも、明るく無邪気な子供たちと、戦争の悲劇が瀬戸内の小さな島で描かれています。


「うーあまり・・よくわかんないけど…」とミモロはポツリ。

そんな人のために、映画村には、「松竹座映画館」があり、常時「二十四の瞳」の映画を上映しています。


さぁ、村の中を歩いてみましょう…。

島らしい細い路地があったり、畑があったり

昔懐かしいボンネットバスもありました。
「ブブー右に曲がりまーす」と、運転手さん気分のミモロ。

「昔は、こういうお家に住んでいたんだー」と、当時の生活用具が展示されたお家を見学。

「わー気持ちいいー」
小島が浮かぶ青い海が目の前に…瀬戸内らしい穏やかな景色です。
「もっとよく見たいなぁー」と、ミモロは、望遠鏡をのぞきます。

村の一角には、壺井栄生誕百年記念に作られた「せんせあそぼ」の銅像も。

ミモロも子供たちといっしょに遊びます。


映画村を歩き回ったミモロ「喉が渇いたー」と、売店へ。

牛乳で喉を潤すことに。
「ふー美味しかったー」と口のまわりを牛乳で白くしながら、ホッとした様子。
でも…「うー誰かに見つめられてる気がするー」と…。
ふとそばの川に目をやると、大きなコブダイがミモロを見つめていました。
「わーこの川には、海の魚が泳いでるんだー」

京都では、いつも池の鯉を見ているミモロはビックリ!
「美味しそう…」ミモロの魚を見る視線が変わります。

さて、いままでは「二十四の瞳」が小豆島を代表する作品でしたが、今注目されているのは、テレビドラマでも放映され、映画化された「八日目の蝉」。

誘拐された子供が、見つけられる場所が、ここ小豆島です。

「本当に気持ちがいい場所だねー。ここで暮らしたら心が穏やかになるねー」と、海を眺めながら思うミモロでした。


さぁ、次は小豆島の産物を見に行きましょう…。
再び車に乗って、海岸線を走ります。潮風が、ミモロの毛並を爽やかに吹き抜けます。


*「二十四の瞳映画村」香川県小豆島田浦 電話0879-82-2455 開村時間:9:00~17:00 11月のみ8:30~。入村料:大人700円。小学生300円
詳しくは、ホームページで。





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ミモロの小豆島の旅(3)二十四の瞳の舞台となった「岬の分教場」。小さな机でお勉強

2012-09-28 | 国内旅行

神戸港から、ジャンボフェリーで快適な船の旅を3時間楽しんで、ミモロは、小豆島の東にある坂手港に到着しました。

そこから、お友達の車に乗って、向かったのは、島の小さな学校です。


ここは、あの有名な小説「二十四の瞳」の舞台となった小学校。


明治35年(1902)に「田浦尋常小学校」として創設された瓦葺の平屋建ての校舎。
明治43年から昭和46年まで、苗羽小学校田浦分校として使用され、地元出身の作家、壺井栄の小説「二十四の瞳」で有名になったところです。

今も当時の面影を留める校舎。「これ、授業のベルかな?」

校舎には、昔のままの品がいろいろあり、島の子供たちの姿が思い浮かびます。

「あのー中を見学したいんですけど…」とミモロ。
「おや、かわいいお客さん…どうぞゆっくり見てってくださいね」と係の方。
入館料200円を払って中へと進みます。


一番手前は1,2年生のお教室。
木製の小さな椅子と机が並んでいます。
ミモロは、ちょっと座ってみることに。

「はい、先生わかりました!」とお返事を。
次ぎに教壇に立ってみます。
「では、みなさん、お歌をうたいましょうー」とすっかり先生気分です。
「咲いたー咲いたーチュウリップの花がー」と、オルガンを弾くマネをしながら歌います。
「ハイ、上手に歌えましたね。よくできました!」ミモロ先生になりきっています。

この分だと、ずっと学校ごっこをやるつもり?!

「廊下は、走らないでー」と、教室から廊下の生徒を注意したり…。

ミモロ、遊んでないで、見学しましょ。「ハーイ…」

やっと我に帰ったミモロは、教室内の見学を再開。「いろんな古いものがあるねー」

分度器と三角定規が合体したもの。
72回転のレコードや、紙芝居、古い木の積み木なども。

みんな子供たちが使った品々です。

「なんか、すごく心落ち着く学校だねー。こんな小学校でお勉強できたら、楽しいよねー」

戦後、小学校は、次々にコンクリート造りの建物に。廊下は、リノリューム敷きで、窓はサッシ、机や椅子は、プリント合板とスチールパイプ製です。
最近、小学校の校舎は、かつての木造の雰囲気を出そうと、フローリングの床にしたり、教室の壁にも木目の板を貼ったり、自然を取り入れる傾向が進んでいます。
きっと木の温もりがある教室なら、子供たちの心も、もっと安らぐかもしれませんね。グローバル化と少子化が進む現代、パソコンや英語教育への設備投資も大切でしょうが、子供の心を癒すようなほっとする環境づくりも、必要なのではと思わずにはいられません。


校舎の中には、昭和29年に映画化れた「二十四の瞳」のスチール写真が飾られていました。

大石先生役は、高峰秀子さん。監督は、木下恵介さんです。

その後、昭和62年、田中裕子さんの主演で再び映画化されました。

校庭には、オリーブの木が。小豆島らしい景色です。

「ねぇ、『二十四の瞳』ってどんなお話だけー?」とミモロ。

では、明日は、そのお話をしましょうね。 


「岬の分教場」香川県小豆島町田浦 開館時間:9:00~17:00 (11月のみ8:30~17:00) 入館料:200円



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ミモロの小豆島の旅(2)「ジャンボフェリー」から見る明石海峡大橋。瀬戸内の海の気持ちよさを満喫。

2012-09-27 | 国内旅行

神戸港から、小豆島に向かうため、「ジャンボフェリー」に乗り込んだミモロ。

久しぶりの船の旅に心も踊ります。

ミモロの乗るフェリーの後ろを、やはりフェリーでしょうか、大きな船が続きます。


瀬戸内海は、昔から貨物や人の搬送の大切な海路。海軍の基地も、多数あった所です。
「きっと戦艦大和や大きな軍艦もここを進んだよねー。何隻もの軍艦が一斉に進む様子は、すごい迫力だったんじゃないかなぁー」と、この夏、テレビで海軍もの番組を見たミモロは、そのイメージを蘇らせているようです。

「まもなく明石海峡大橋を通過します」とのアナウンスが船内に流れました。

「あ、あの橋だー」
ミモロの目の前に、大きな橋が迫ってきます。

「わー大きいー」橋の真下を通過。その迫力に圧倒されているみたい…


さて、1998年に完成した、神戸市と淡路市の間を結ぶ明石海峡大橋は、全長3911メートル、中央の吊り下がっている部分の長さは1991メートルと世界最長のつり橋です。主塔の高さは、海面から298.3メートルと、周囲に高い建物がないので、あまり高く感じませんが、日本で5番目の高さを誇ります。

人や物を渡すだけでなく、この橋は、水道管、高圧送電線、通信用ケーブルなども収納されていて、淡路島のライフラインともなっています。


さすが世界最長のつり橋…」とその姿にしばし見惚れるミモロです。


「あーなんて気持ちいいんだろー」とミモロは、デッキの椅子で寛ぎます。


そのうち、ウトウトと眠ってしまったよう。
毛皮なのであまり日焼けは気にならないミモロです。

時々、目を覚まし、周囲の景色を眺めます。

青い海に浮かぶ小島の景色は、瀬戸内海ならではの穏やかで、明るい景色です。


しばらくして「なんか島が近くなって来たー。あれが小豆島かも…」

いよいよ目的の小豆島がすぐそばに。


「さぁ下船の準備しなくちゃー」と、気の早いミモロは、お友達のそばに戻り、再び車へと乗りこみます。



「わーどんな島なんだろ?」と、ウキウキするミモロです。



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ミモロの小豆島の旅(1)神戸港から安くて快適な「ジャンボフェリー」に乗って、瀬戸内海の小豆島へ。

2012-09-26 | 国内旅行

神戸の宿泊先の「ホテルオークラ神戸」をなんと朝5時にチェックアウトしたミモロ。
眠い目をこすりながら、お迎えに来てくれたお友達の車に乗って、神戸港のフェリー乗り場へと向かいました。
到着したころは、まだ夜の闇が残る時刻。待合室でちょっと待機して、いよいよ車をフェリーに積み込みます。

「ここから、車といっしょに船に乗るんだー大きな口に飲み込まれるみたい…」と、ポッカリト開いた船首に、車が次々に入って行きます。

船体は、さすがジャンボフェリーというだけあって、広々。大型のトラックが何台もすでに駐車しています。

乗客は、車から降りて、上に。そのころには、辺りは明るくなっていました。

桟橋と船を結ぶハッチが上がり、いよいよ船出の時を迎えます。


久しぶりの船旅に、ワクワクしているミモロです。

やがてフェリーは、静かに岸壁を離れ始めました。
「景色がよく見えように、もっと上のデッキに上ろう…うー結構キツイ…」とミモロは、船の急な階段をフウフウいいながら登ります。

デッキからは、朝靄の中、ポートタワーや高層ビルが一望。

「あ、あれ、さっきまでいた『ホテルオークラ神戸』だー」と高く聳える建物を見てミモロが声を。

次第遠ざかる神戸の町を、しばし眺めるミモロです。


さて、ミモロの乗り込んだ「ジャンボフェリー」は、神戸港と四国の高松港を結ぶもの。
途中、立ち寄る小豆島が、今回、ミモロが訪れる場所です。

小豆島は、淡路島のように橋で結ばれていないため、船だけが訪れるための交通手段です。
フェリーは他にも、高松、岡山、姫路などからの就航が、こちらは本数も多いコースです。

今回、ミモロは、京都からなので、一番近い神戸港の路線を選びました。
ただ問題は、1日3本しかなく、1本は、夜中に出発して翌朝着くもの。
平日は、特に朝6時神戸港発なので、京都から電車で6時までに神戸港に到着することができません。そこで、近くのホテルに前泊したのでした。
(週末は、8時の出発になるので、電車でも到着できます)

「岡山の方が、運行便数は多いけど、そこまで行くのに新幹線を使わなくちゃならないねー。それも大変…」と、PCを前に、あれこれシュミレーションをしたミモロです。

神戸港から、小豆島の坂手港までは、約3時間。

「朝早いけど、寝て行けるから、これが楽かも・・・。しかも運賃が安い!」と。
『ジャンボフェリー』の運賃は、普通車で片道4990円。同乗者は1800円で利用できます。これは、新幹線で岡山までに行くのに比べかなり割安。
車1台と同乗者1名で13300円ほどで往復できます。

時間も、新幹線を使うより短縮できます。ただ出発時間が問題ですが…


初めて乗った「ジャンボフェリー」。ミモロは、眠気も忘れて、あちこち歩き回ります。

ロビー付近は、ちょっとゴージャスな雰囲気。「豪華客船をイメージしてるのかな?」とシャンデリアを眺めてポツリ。

リクライニングシートの席などもありますが、寝るならやはり絨毯敷きのスペースがおすすめです。

この船には、女性専用のキャビンも。
「ゆったりしたリクライニングシートで、女性だけで寛げて嬉しい!」と女の子のミモロは、寝相の悪さが見られなくて、ホッとしたよう。

「この席からの見晴らしも最高!」
奥には、絨毯敷きのお部屋や授乳室、キッズルームも用意され、女性にやさしいサービスが。

2階に降りると売店や軽食コーナーがあります。
小豆島のお土産物も多数そろっていました。
「そうだー朝ご飯、食べてなかったー。寝る前に食べとこ…」と、ミモロは、うどんのダシの香りに誘われて、軽食コーナーへ。

「やっぱり四国はうどんだよねーフウフウー」
大きなお揚げの入った大好物のキツネうどんを、しっかり食べるミモロです。


腹ごしらえも済ませ、再びデッキに出てみると、そこには、青い海が広がっていました。

「あー潮風が気持ちいいー。久しぶりに海を見た感じ…やっぱり海はいいなぁー」
東京生まれのミモロは、ときどき海が恋しくなって、近くの琵琶湖に出掛けます。
「海じゃないけど、広いから…」。山に囲まれた京都に暮らすと、ミモロのように海の近くで育ったものには、広々とした景色が恋しくなるようです。

「海は広いな大きいなー・・・行ってみたいなよその国ー」と思わず歌っているミモロ。
「あ、ここは瀬戸内海だから、外国には、行けないんだったー」

爽やかな海の風が、やさしくミモロの毛並を揺らします。

*「小豆島ジャンボフェリー」の詳しい情報は、ホームページでどうぞ。







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