「さぁ~今日はがんばるぞ~」と、ミモロは張り切って出かけます。向かったのは、修学院離宮のそばにある「禅華院」です。


この日、ミモロは、ここに美化活動にやってきました。1年で何回か参加する「NPO法人 京都観光文化を考える会 都草」の活動です。
「禅華院」は、臨済宗大徳寺派のお寺で、寛永年間に大徳寺第百七十世の清巌禅師によって再建されました。その昔は、比叡山三千坊のひとつで、その当時は天台宗だったそう。
文政9年に、修学院離宮の建物を拝領。現在の本堂は、昭和4年、昭和天皇のご即位の大典の建物の一部を下賜されたものだそう。
そしてお庭は、小堀遠州作と伝えられます。

「みなさん、こんにちは~。ミモロ、どこお掃除したらいいですか?」と、都草のメンバーさんに伺います。
「ミモロちゃんは、お庭の草取りしてください~」と。「は~い」


苔の中に生えた小さな草を摘みます。「これ摘んでいいのかな~」苔には、楓などの芽も出ていますが、それも摘みます。「小堀遠州作のお庭のお手入れ・・・うれしいなぁ~」
「ふ~あっちのお掃除しよう~」ミモロは、ゴミ袋を引きずりながら、別の場所に移動。そこでは落ち葉を拾います。

箒で履いて、袋の中へ。

さらに奥に行くと、「わ~落ち葉いっぱい~」

一生懸命、箒ではいて集めた落ち葉の山。「ふ~もうダメ~」

「ひとりじゃ運べない~」と、メンバーさんに来てもらい、大きな袋に落ち葉を入れてもらいました。

作業すること1時間。「そろそろ上がってください~。お疲れ様でした~」とご住職の隅田さん。

ミモロのお友達です。いつもお寺の庭の手入れは、隅田さんひとりでやっていて、なかなか手が回らないと聞いたミモロは、神社仏閣などの美化活動をする「都草」の方にご相談。それで今回、伺うことになったのです。
作業が終わると、本堂でまず般若心経を唱えます。

本堂に響き渡る隅田さんの声。「隅田さんの読経はじめて聞いた~いい声~」とミモロ。
続いて、メンバーさんたちとお寺の中を拝見。実は「禅華院」は、非公開のお寺。拝見するには予約が必要です。
ご本尊は、釈迦如来、そばには地蔵菩薩と観音菩薩が…この配置は、とても珍しいもので、天台宗にその例があることから、以前は、天台宗の寺院だったと想像できるそう。

江戸時代にここを開いた清巌禅師は、多くの文化人とも親交があり、茶道の千宗旦をはじめ、小堀遠州などもここに訪れたといわれます。
「このお寺のことはあまり知りませんでした~」と、京都検定1級をもつメンバーさんも感激。
お寺のお話を伺ったあとは、お抹茶をいただきました。


ミモロもお手伝いして、お抹茶を点てました。
「本日は、本当にありがとうございました~」と隅田住職。「こちらこそ~伺えてよかったです」と都草のメンバーさん。
きれいになったお寺のお庭、「お寺や神社を観光で訪れるのもいいけど、ご奉仕するのって気持ちいいんだよね~」とミモロ。

*「解脱山 禅華院」京都市左京区修学院烏丸町20 電話075‐781‐2609 参拝希望は事前に電話を
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