10月は、京都各所で秋の大祭が行われました。今年、ミモロが初めて訪れたのは、京都駅からJR山陰本線で約20分「JR亀岡駅」で行われる「亀岡祭」です。
亀岡は、丹波エリア統治のために明智光秀によって築城された「亀山城」を中心に発展した城下町です。
「亀岡祭」は、その地域を守護する「鍬山神社」の祭礼として藩主の保護のもと町衆の祭りとして行われてきた歴史ある祭りなのです。
「わ~来たよ~」
この祭りは、「丹波の祇園祭」といわれ、京都の三大祭の「祇園祭」同様、山鉾が町を巡行する華やかな祭りです。
現在、氏子町を巡行する山鉾は全部で11基。車輪があり綱で引く「曳山(ひきやま)」と台車を補助に担ぐスタイルのものがあります。
「なんか夏の祇園祭みたいですね~」と祭りを取り仕切る方々にお話を伺うミモロです。
「亀岡祭」は、この地域の氏神さまの「鍬山神社秋季大祭」で、神社は、ご祭神、大己貴神(おおなむちのかみ)を祀り、和同2年(709)に創祀されました。そこに住む人々に崇敬された神社は、戦国時代には荒廃したものの、江戸時代になり、神輿などを京都に発注するなど、祭りの形態が整ってゆきます。山鉾が登場するのは、寛延2年(1749)以降で、そのころから次々に建造されてゆきました。
天保年間(1830年以降)には、風流な曳山が作られるようになり、さらに華やかなものへ。
山鉾の建造は、町衆の熱意が注ぎこまれたもの。質素倹約を定め、町をあげて山鉾建造に情熱を注いだ町衆の祭りなのです。
さらに亀岡出身で京都で財を築いた人たちも、多額の資金などを寄進。前懸などさまざま懸装品の寄贈を行い、祭りの発展に尽力します。京都の「祇園祭」を盛り立てる「誉田屋」もこの祭りに関わっているのです。
「わ~京都の祇園祭みたい~」と感激するミモロ。
山鉾の大きさは小さいのですが、「祇園囃子」が町に響く様子は同じ。
「あ、音頭取りさんだ~」豪華な装飾に彩られた山鉾の姿、音頭取りさんの動きも同じです。
本祭が行われた10月25日は、氏子町の会所から次々に山鉾が「くじ改め」を行う「旅籠町」へと集まってきます。
「亀岡祭山鉾連合会」によって行われる祭りには、地域の子どもたちも多数参加します。そのため、この日、地域の小中学校はお休みになります。
「高砂山」は翁すがたの子どもたちが先導。
「京都の祇園祭より女性が活躍してるね~」とミモロ。
そう、囃子方も音頭取りも女の子が活躍しているところが、京都の「祇園祭」とは異なる点。
そこに亀岡の町衆全員で、盛り上げてきた祭りの姿が見られます。
「そう、みんなで盛り立ててるんですよ~」と、亀岡市観光課野伊藤さん。
この日も交通整理に奮闘中。まさに市をあげての祭りです。
「わ~いよいよくじ改めが始まるね~」とミモロは、沿道で山鉾を待ちます。
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