「すごくキレイ~どうやって染めるんだろ?」とミモロが見惚れるのは、「辻が花染め」の着物。
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京都の伝統工芸の京友禅…でも、これはその中でも「幻の染め」と言われる「辻が花染め」で作られたもの。
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「辻が花染め」とは、安土桃山時代に最盛期を迎えた染色技法の1つ。図柄を筆で描く一般的な友禅とは異なり、絵柄のラインなどを絞り染めで表現する極めて高度な技術を有するもの。江戸時代、京友禅が多くの人に普及してから、あまりに手間のかかる技法ゆえか、自然に消滅…。それで幻の染めと言われます。
さて、4月27日にミモロが訪れたのは、京都の北「三宅八幡」のそばにある「絵絞庵」という辻が花染め工房です。
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ここは、現代の「辻が花染め」作家である福村健さんの工房。4月29日まで、そこで作品の展示および販売などを開催。
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「近くでゆっくり見たい~」というミモロです。
工房内には、福村さんの作品がいろいろ展示されています。
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「どうやって作るんだろ?」とじっと見つめるミモロ…「こんにちは~ミモロちゃん…ちょっと作り方お話しましょうね」と、何年か前にお目にかかったことがある福村さんの奥様が、お話してくださいました。
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ここを訪れる人のために、技法の一部を解説するサンプルを前に、お話を伺います。
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絞り染めを基本に…
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図柄によって、何度も絞りを繰り返したり…とてもミモロの理解を超えるもの。
一見、描いた模様のように見える着物も、すべてさまざまな絞りの技法が施されています。
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工房の2階もこの日は展示スペースに…「拝見します~」と階段を上ります。
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2階にもさまざまな作品が…
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「ミモロちゃん、いらっしゃい~」と、2階で接客なさっていた福村さんにご挨拶。
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福村健さんは、大学在学中から、さまざまな伝統工芸展で輝かしい賞を授与された「辻が花染め」作家のお父様に師事。その技法を継承し、さらに独自な技法などを創作なさり、工芸展などでその実力が高く評価されています。
お二人の仕事は、着物雑誌などでも取材され、着物を愛する人たちの憧れの品になっています。
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この日も、福村さんの着物ファンが工房を訪れ、新たな品をご注文。
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辻が花染めのお話に花が咲きます。
「いいなぁ~ミモロもいつか着てみたい…」と憧れるミモロ…ちょっと顔に合わせて、その気分を味わいます。
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この工房では、下絵から染め上げまで、すべての工程を行います。お客様は、生地、色、模様などご自分の希望などを伝え、自分好みの着物を作ることができます。帯は15万円~、着物は20万円~模様などの多さにもよりますが、特別な品として代々受け継いで行けるものとして、全国から注文が…。
「へぇ、こういうのあるんだ~」となんとも贅沢な大島の生地に辻が花染めを施し、新たな表情を作ったもの。
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福村さんは、着物だけでなく、和装雑貨なども多く製作。「より多くの人に辻が花染めの魅力を感じて欲しい」と。
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「え~なんでネコの形に絞りができるの??」と不思議でたまらないミモロです。
また、インテリアにもなる作品も…
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「辻が花染め」の特徴は、絞りならではの温かさと立体感…
生地を張って、その上に筆で線などを描くのとは異なり、布は、絞られくちゃくちゃに…
「どこをどう絞ればいいか、はじめに考えるんですか?」とミモロ。「はい、そう、どういう順番で絞り、染めてゆくかが一番考えるところかも…」と福村さん。
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「う~わかんない~」何度も作品を見ても、よくわからないミモロなのです。
「ともかく素敵な作品、たくさん拝見しちゃった~」
ミモロは、奥様がご用意くださったお茶を頂き、「辻が花染め」でいっぱいになった頭を休めます。
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ミモロのように「辻が花染め」にご興味がある方は、予約で、工房の見学が可能です。
また、ストールなどを製作できるワークショップも開催しています。
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着物のさまざまな技法の中でも、複雑な「辻が花染め」。その魅力は、今、新たに注目されています。
*辻が花染め工房「絵絞庵」京都市左京区上高野大橋町20 ☎050-7110-6060 尚・4月29日の17時まで展示会のため、予約なしで伺えます。
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