「恋に悩んでるの?よかったら、相談にのるよ~」とミモロが心配そうに見つめるのは、京都の宇治川沿いにあるモニュメントの前で…
源氏物語の「宇治十帖」に登場する浮舟と匂宮の姿です。
う~ミモロに恋の相談は、無理でしょ…色気より食い気なんだから…
今、NHK大河ドラマで注目される「源氏物語」。実は、あまりよく知らないミモロ…「もっと知りたい!」と宇治へ。
目的地は、「宇治市源氏物語ミュージアム」です。
京阪「宇治駅」から徒歩10分ほどの住宅地にあり、平成10年に開館したモダンな建物で、中には「源氏物語」の世界が展開されています。
入口でミモロが立ち止まったのは、避けては通れない「スタンプラリー」台。
「めぐり逢ひて、紫式部」題されたスタンプラリーで「源氏物語」のゆかりの地を巡るもの。
期間は、3月24日までスタンプ4つ集めると、宇治市、大津市の記念品が抽選で10名に当たるそう。
「う~でも、このスタンプラリー結構大変だよ、集めるの…」とミモロ。
スタンプポイントは、ここ「源氏物語ミュージアム」、京都八幡市の「石清水八幡宮」、滋賀県大津市「石山寺」、そして滋賀県高島市「白髭神社」です。
「みんな場所離れてるし~行ける人多くないかも…ということは、賞品もらう当選確率が高いってこと?!」とミモロ。
すでに参拝したある場所なので、改めてスタンプ集めに行くのには…でも、「源氏物語というコンセプトで参拝したことはあんまりないかも…」と。そういう視点で、参拝するのは、今年らしいかもしれません。
さて、館内に進みましょう。
館内は、さまざまな展示と映像で「源氏物語」の世界をわかりやすく伝えます。
宮中の暮らしなど、人形をモデルに実物大で迫ってきます。
「葵祭なんかで見るよね~黒毛和牛さんが引っ張る牛車だ~黒毛和牛さんは、いないんだ~」とミモロ。
多くの人が熱心に見つめる平安時代を解説する映像。
そこには、内裏の姿を表す模型の展示も
「宇治十帖」の場面を再現した展示がある「宇治の間」
ひとつひとつを見てゆくと、かなり「源氏物語」の内容がわかります。
モダンな建物の中には、洒落た橋もデザインされています。
ミモロをはじめ、訪れた人に人気があるのは、「映像展示室」で上映されるアニメや人形の映画。ミモロは、ホリ・ヒロシ作の人形による映画の「浮舟」20分を鑑賞しました。「なかなか見ごたえあったね~わ~声、岩下志麻、監督、篠田正浩だって~」と最後のロールを見て「なるほど~」と納得。この映像は、ミュージアムオリジナル映像だそう。
ミモロが一緒に歩くのは、アニメ「GENJI FANTASY ネコが光源氏に恋をした」に登場するネコです。
上映は、30分毎に行われます。「他のも見たかったね~」と思うミモロです。
さて、今までご紹介したのは、有料ゾーンで600円の入館料が必要ですが、ミュージアムには、無料ゾーンも。
それは、ミュージアムショップやカフェ。
カフェでは、宇治茶のスイーツが味わえます。
ミモロが興味を抱いたのは、図書館。
ここには、「源氏物語」関連の書籍が豊富に収蔵され、館内で自由に閲覧ができるのです。
小説や研究書などだけでなく、マンガも揃っています。
「ここで、1日中、源氏物語の本に没頭するのもいいねぇ~」と思うミモロでした。
「源氏物語」ファンには、おすすめの場所…でも、何日も通わないと、読破できない「源氏物語」です。
執筆活動をしていたのは、13年ほどと言われる紫式部。その間に、世界最古の長編物語などを書いたパワーと才能は、今の作家も及びません。「よっぽど書くことが好きだったんだね~」とミモロ。でも好きなだけでは、1000年も愛読される物語が生まれるはずはなく、やはりその才能に驚きます。
長編物語「源氏物語」は、与謝野晶子、谷崎潤一郎、円地文子、瀬戸内寂聴などが、現代語にて執筆する作品があります。
「う~なかなかそれでも途中で挫折しちゃうんだよね~」とミモロ。そう「宇治十帖」まで読んでない人は多いのでは?
このミュージアムに来て、「宇治十帖」に興味を抱く人も…。
「また、読んでみようかな?」と思うミモロです。
*「宇治市源氏物語ミュージアム」の詳しい情報はホームページで
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