ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ミモロの日帰りバスツアー。外国人観光客でいっぱいの「有馬温泉」。駐車場から町まで長い坂道にヘトヘト

2024-03-13 | 温泉
「やっと温泉場まで着いた~」と、ミモロが町の中央部を流れる川を眺めるのは、日本屈指の温泉地兵庫県の「有馬温泉」です。


以前も何度か来たことがある「有馬温泉」。その時は、車や電車、ロープウェイを利用したので遠さを感じることもなく温泉場で過ごせたのですが、今回、ミモロたちが乗った大型バスは、なぜか山の上の方に駐車。
そこから長~い坂道を下って町へと降りたのでした。

「有馬温泉」は、もともと山の間という意味の「有間」と書いたのだそうで、六甲山地の北側の山峡に位置しています。
そのもともとの漢字が実感できるほど、ミモロたちは、山から町へ降りてきました。

ここに来る前にバスツアーが訪れたのは、「綾部山梅林」で、そこも「結構坂道多かったよね~」とミモロ。すでにバスツアーの参加者は、坂道に歩き疲れていたのです。そして、止めと言えるような坂道が「有馬温泉」にありました。

「ねぇ、これだけ坂道を下るってことは、後で登らなくちゃいけないってことでしょ???」と、温泉場へ向かう足取りも重くなります。

「でも、折角来たから~」ということでミモロは、町歩きをすることに。一部のバスツアー参加者は、温泉に入る人も。
「なんで、あんなに不便な場所にバス止めるんだろ?」と疑問がわくミモロです。

「有馬温泉」での滞在時間は、約60分。「集合時間までに駐車場に戻るための時間考慮すると、30分くらいしか町歩きできないかも…」

それでも来たからには、楽しまないとね~
「あ、これ温泉饅頭かな?」と、温泉地らしい食べ物に足を止めます。


町を流れる川にかかる「太閤橋」。ここは豊臣秀吉とゆかりの深い場所。何度も訪れている温泉好きの秀吉です。
「これ、寧々さんの像だって~」

秀吉は、北政所寧々を伴って訪れたことも。

さて、「有馬温泉」の歴史は古く、神代の昔、大己貴命と少彦名命の神様が源泉を発見したという言い伝えも…。
体を癒す効能があると言われ、6世紀ごろ、舒明天皇と孝徳天皇の頃に行幸があり、その名が一躍有名になったそう。
その後、幾分寂れた「有馬温泉」を再興し、現在の温泉地の基礎を作ったのが、行基です。
せっかく復興した温泉地は、承徳元年(1097)洪水に襲われ、またしても壊滅的な状態に。
それからなんと100年近く、荒れた状態が続いたとか。再び現れた救世主的存在、それが、僧の仁西。かつて行基が開いた温泉を探し当て、復活させます。
鎌倉時代以降、戦国時代の混乱期はあったものの、温泉の人気は高く、多くの人が訪れたそう。
「きっと戦場でケガした人が多くて、それを癒しに温泉に入りたかったんじゃないの?」と想像するミモロ。

しかし、享禄元年(1545)大火により温泉地は焼失。その後も戦乱に巻き込まれたり、再び大火に見舞われたり、地震にあったりと、大きなダメージを被ることに。それを現在の姿の基礎へと整えたのが、あの温泉好きの秀吉です。
「やっと登場した秀吉さん~有馬温泉って、壊滅的な状態から何度も蘇ってるんだ~知らなかった~やっぱり温泉って、日本人好きなんだよね~」とミモロ。


秀吉は、近畿一円を襲った慶長伏見大地震で、またもや壊滅的な被害に襲われた「有馬温泉」を、翌年の慶長2年(1597)から大規模な改修工事を行います。
「秀吉さんが、温泉好きでよかったよね~今「有馬温泉」があるのは、彼の功績が大きいんだって~」と、ミモロは温泉に関する資料を見て、秀吉をリスペクト。しかし、秀吉は、整った「有馬温泉」に入ることなく残念ながら亡くなってしまいます。「絶対、温泉に入りたかったよね~可愛そう~」

温泉場に、秀吉を象徴するかのように瓢箪が…


町のあちこちには、温泉の湯けむりが…


以前訪れた時は、浴衣姿の湯治客などの姿もあったと…しかし、今は、外国人観光客がリュックなどを背負って土産物店などに押し寄せています。

「若い人も多いね~」のんびりとした温泉場の景色という感じはありません。

観光客に人気は、足湯…

いろいろな国の人が、次々に裸足になってお湯に足をつけて、足を温めています。
ミモロもやりたい?「ううん、いい~温泉には、のんびり入りたいから~」と足湯をパスして町歩きを続けます。

観光客をできだけ避けて、路地へ。

山間にある温泉地は、車が通行できないような細い道が網の目のように続いています。

「ここ源泉のひとつだって~」

「時間があれば、温泉に入りたいけど…やっぱりお泊りしてのんびりしたい~」と思うミモロです。

「あっちの方も行ってみようかな?」と。
ここ数年で「有馬温泉」には、たくさんのお店が増えて、洒落たカフェや飲食店が軒を連ねています。


「あ、もうすぐバスの出発時間だよ~早めに行かないと…」と町歩きはここで終了。
ミモロは、山の谷間にある温泉街から、バスが駐車している山の上へ、必死に歩きます。
「う~やっぱり結構キツイね~」同じ坂道を、バスの同乗者も次々に息を切らせて登ってきます。

「ふ~」バスに到着。そして全員が乗ったところで時刻通りに出発。一路、滋賀県大津駅前を目指し、高速道路を進みます。はい、もちろんミモロは、バスに乗るや否や眠りに落ちました。

「え?もう大津?」約2時間でバスは大津駅前に到着。ミモロの日帰りバスツアーも終わりました。
「行ったことがない場所に行けて楽しかったね~。もっとゆっくりしたかったけど、次は自分で計画立てて行けばいいね~」と。

*「有馬温泉」の詳しい情報はホームページで

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春を感じる伊豆の旅。露天風呂でのんびり河津の「離れ家 石田屋」

2019-01-25 | 温泉

東京で過ごしたミモロは、そこから京都に帰る前に伊豆の河津温泉に立ち寄りました。
「わ~海~」
久しぶりに見る太平洋。遠くに伊豆七島が見えます。
「やっぱり海って好き~」京都では、見られぬ景色ですから…。

伊豆急で訪れたのは「河津駅」。
「伊豆の踊子」の像が迎えます。

「やっぱり伊豆って温かいね~」すでに春の訪れを感じさせる花々が…
「水仙や菜の花も咲いてる~」
 
「河津桜ももうすぐ咲き始めるね~」枝にはすでに花がみられます。
河津は、「河津桜」の発祥地。ここからいろいろな地域に広がってゆきました。
桜祭りは、2月上旬から…河津川沿いの土手が、桜色に染まります。

ミモロが、河津で宿泊するのは。山間の谷津温泉にある「離れ家 石田屋」という旅館です。
 
すべて平屋の離れになっていて、のんびり過ごすにはピッタリのお宿。

入口にも水仙の花と、伊豆の吊るし雛がお出迎え。
 
伊豆の稲取など各所では3月には「吊るし雛の雛祭」行われます。

さぁ、お部屋に行きましょう。


山に抱かれたように建つ離れ家。かやぶき屋根の離れもあります。


ミモロの宿泊するのは、池に面した離れ家です。
 
「お部屋から鯉に餌あげられるんだよ」山を眺めながら過ごす時間。なんとも心やすらぐひと時です。


ミモロは、さっそく部屋の露天風呂へ。
 
「やっぱり温泉っていいね~」久しぶりの温泉に旅の疲れも癒されます。

湯上りは、ミカンと食べたり、身づくろいをしたり・・・「こういう鏡台って懐かしいね~」
 
決して豪華さや新しさある宿ではありませんが、どこか懐かしいのんびりできる宿なのです。
「最近、こういう旅館少なくなったよね~」すでに創業100年を超える宿。各部屋に露天風呂があるのが魅力です。

伊豆の金目鯛のしゃぶしゃぶやお造りなどと共に、大好物のお味噌汁をいただきます。
新鮮な魚介類をたくさんいただき大満足のミモロなのです。

お腹がいっぱいになり、「もう眠くなっちゃった~」とお布団へ。

あら、もう寝ちゃった・・・

東京の旅から伊豆にまわったミモロ。さすがに疲れたよう・・・しかも温泉で癒されたので、熟眠。

「まだ京都は、寒いけど、春はすぐそこに来てるんだよね~」そう実感したミモロです。



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体が蘇る「北白川天然ラジウム温泉」。国内トップクラスのラジウム含有天然温泉。

2016-09-18 | 温泉

京都の三条京阪からバスで20分で行ける天然温泉が「北白川天然ラジウム温泉」です。
ラジウム温泉は、人体の内側と外側から微量な放射線が刺激を与え、万病を癒すといわれるもの。
ガン治療をしている患者さんが、よく訪れる東北の玉川温泉もこれと同じラジウム温泉。
実は、ここにも多くのがん治療をしている方が、訪れるそうです。

宿泊もできますが、一般的には、日帰り温泉が人気。1450円プラス100円の入湯税で思う存分温泉が楽しめます。

建物2階にある大浴場は、男女入れ替え制で、露天風呂や、大きいな窓が開放的な湯船を利用できます。
「さぁ、もう1回、お湯に入ろう…」
「かごにお洋服いれて…」
さっそくお風呂へ。

「わ~いい感じ~」。山の緑が窓一面に広がります。

温泉が注ぎ口から湯船に、ラジウム温泉をみたします。
「湯気吸い込むだけでも、すごく体にいいんでしょ…。露天風呂ならそれに森林浴もでききゃうんだよ」
大好きな露天風呂です。

ミモロは、何度もお湯に入ったり、でたり…。全身から汗が湧きだします。
「家の中で、暑くて、ジワ~とかく汗と違って、なんか体の中から老廃物が出てる感じがする~」

「こっちにも湯船あるんだ~」ドアを開けると、ボワ~と湯気が…
 
ここでミモロは深呼吸。「湯気にラドンが含まれてるんでしょ…ここのお風呂もいい感じ~」
 
何度も出たり入ったり。

「北白川天然ラジウム温泉」の大浴場は2か所。日替わりの男女入れ替え制です。

もうひとつの湯船がこちら・・・


存分にラジウム温泉を満喫したミモロ。「あんまり長湯しちゃうと、かえって体によくないんだよね~」と、さすが温泉ソムリエのミモロです。入浴前にも、十分に水分を補給しています。

湯上りは、休憩所の広間で過ごします。
「マッサージチェアもある~」
ミモロ、バスタオル姿で休憩しちゃダメ~。「あ、そうだった…でも、寛ぎ着、持ってくるの忘れちゃった~」と。
何度も、入浴する方は、休憩所で過ごすための浴衣などの持参をおすすめ。

入浴用のタオルは2枚、無料で貸してくれます。バスタオルは、別途費用がかかります。

ちょっと古い感じの休憩所。なんでも来年、リニューアルする予定だとか。

しばらく休憩したミモロ。
「もう1回入ろう…」

再び露天風呂へ。ミモロは、ここがお気に入り・・・。
「紅葉の時期は、目の前の山が真っ赤になるんだって…。ここで紅葉狩りしようかな~」と。

京阪三条から、比延平行きのバスで約20分。
「近いから、また来ようね~」と、ミモロ。

「比叡山に参拝した後に、ここに来たら、すごくパワーついちゃうんじゃないの~」とミモロ。
確かにそれはすごいかもしれません。



*「北白川天然ラジウム温泉」の詳しい情報はホームページで

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ミモロの温泉旅、東北編。大正ロマン薫る「銀山温泉」。老舗旅館「能登屋」の夕食

2016-02-14 | 温泉

雪深い山間の温泉地「銀山温泉」に、昨年の冬に訪れたミモロ。

「やっぱり雪の降り方が半端じゃない…京都の町なら翌日は溶けてるもんね~」

この冬の京都は、寒さこそ厳しいものの、積雪量は昨年より少なめ。
楽しみの雪景色も、ミモロは1日しか見られませんでした。しかし、東北は、今年も雪が多かったよう。

ミモロが宿泊する「能登屋旅館」は、木造4階建ての大正ロマンが薫る宿。

「ここアニメ映画の『千と千尋の神隠し』の湯宿のモデルになったんだって~。湯婆婆が出てきそうだよね」と、その建物を見上げます。

そして、ここは「おしん」のロケにも使われました。「おしんのお母さんが、芸者になって、出稼ぎに行った旅館だって…」
まさに「おしん」の時代がそのまま今も残っている温泉地です。

近年、「能登屋旅館」は、古い面影はそのままに、全面改修が行われ、耐震構造の強化と、館内どこにいても暖かく過ごせる設備などが整備され、いっそう快適な宿になりました。

「京都のお家にいるより暖かい…」とミモロ。確かに京町家のおうちに冬にお邪魔すると、お座敷が寒く、またトイレは、一度外に出なくてはならないところもあります。そう、この宿は、どこを歩いても、寒さは感じません。
「床暖房とかしっかりしてるんじゃないの?」と。ミモロが裸足で走り回れるほど…。

でも、外は、凍るような寒さ…。夜になり、吹雪もふたたび…。

「もう、寒くないもん…」と、夜の銀山温泉を散策し、宿に戻ったミモロ。
いよいよお待ちかねの夕食です。
ミモロは、別館に宿泊するので、お食事は本館のお部屋でいただきます。

ここで味わうのは、この地方の郷土料理。「なにが出るかな?」とワクワク。


田楽や鯉の煮付けなどが次々に…
「お酒が進むね~」と、日本酒をペロペロ。ミモロ、調子にのって飲みすぎないでね…。

「ようこそおいでくださいました~」とこの宿の女将。
「一度宿泊したかったんです」とミモロ。モダンな宿が増える今、日本情緒満点の銀山温泉の宿は、外国人観光客に大人気。
畳に、浴衣、温泉と日本料理…日本に来た感が、存分に体験できます。

日本旅行のリピーターは、都市部より、地方へと向かう傾向が顕著。
「おもてなしって、日本らしさを提供するのがいいんだよね~」。

「どうぞ尾花沢牛のしゃぶしゃぶをお楽しみくださいね。特製のみそだれがすごく合いますよ」と女将。

「これが、尾花沢牛…ほどよい霜降りでおいしそう」と、今にもよだれがでそう。「これも黒毛和牛?」そう…

さっと出汁の入ったお鍋でしゃぶしゃぶ。
「あんまり煮過ぎないで~ピンクになったくらいで…」と、鍋をじっと見つめながら、注文するミモロ。そんなに真剣にならなくても…。

「お口の中で、とろけるね~」と、目を細めながら味わいます。

京都でもしゃぶしゃぶを食べる機会はありますが、温泉地で、お酒を飲みながら、「このまま寝られる~」。そんな状態はたまりません。

ほかに、タラの身がゴロゴロはいった山形名物の「鱈どんがら汁」やところてんと豆腐を混ぜてつくる「滝川豆腐」なども。

ミモロが食べるスピードに撮影がついてゆけませんでした。あしからず…。

さて、食事を終え、お部屋でぐっすり眠ったミモロ。翌日、起きるとすぐに雪をチェック。

「わ~また積もったみたい…」昨日よりさらに雪深くなった感じ。

さぁ、朝ごはん頂きましょう。
「わ~食べきれないくらい…」テーブルに並ぶ品々の数に、さすがのミモロも全部は食べられないよう…。
「この混ぜご飯おいしそう・・・」


朝食を済ませ、しっかり防寒対策をしてから宿を出発。


しんしんと降り積もる雪。枝は綿帽子のように雪が積もり、その重さで、枝がしだれています。

「京都の町の雪景色は、1日か2日くらいだけど、ここは冬の間ず~と雪景色でしょ。キレイだけと厳しいね~生活するの…」
と外をみて思うミモロ。「雪っていいね~」というのは、たまにだからです。
「白銀の世界って色がないんだ~」とミモロ。白銀…モノトーンの世界が目の前に広がります。

昔、秋田出身の友人が、道でボールがつけると、春だなぁ~と思ったという話を思いだします。

雪が解けるのは、まだ先…。

「京都って寒いけど雪は、そんなに降らないもの…生活するの楽だよね~」

温泉地からは、タクシーで駅に向かいます。
車から見える景色には、めったい人の姿がありません。

「温泉よかったな~。お料理も美味しかったし~」と、はるばる訪れ、新たな経験を…。

ミモロを乗せた山形新幹線は、東京をめざします。

*「能登屋旅館」の詳しい情報はホームページで


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ミモロの温泉旅、東北編。レトロな温泉街「銀山温泉」。明治創業の「能登屋旅館」へ

2016-02-13 | 温泉

今日も、東北の温泉旅リポートをお伝えします。2か所目は、山形尾花沢市の山間の温泉地「銀山温泉」です。
 
ここは、500年の歴史ある温泉地で、大正から昭和の面影を留める木造4階建ての宿が、川の両岸に聳える情緒あふれます。
海外からの観光客にも大人気なのです。

山形新幹線の大石田駅からバスで40分。山形空港からは、車で45分です。はるばる訪れる…でもその価値は十分。温泉好きには、見逃せない温泉です。

そもそも銀山温泉は、1456年室町時代に銀山が発見され、江戸の寛永年間から元禄年間に掛けて、銀山採掘の場所として栄えます。元禄2年に銀山が閉山されてからは、かつて工夫たちを癒した温泉は、一般の湯治客でにぎわう温泉地となります。

大正時代に洪水があり、川岸の多くの宿が流され、現在の宿は、それ以降のもの。

ミモロが宿泊するのは、その温泉街でも、ひときわ大きく聳える「能登屋旅館」。創業は明治25年という歴史ある宿。
「なんか迫力あるね~」と、宿を見上げて思わず…。この宿、実は、アニメ映画「千と千尋の神隠し」のモデルにもなった宿です。

現在の建物は、大正10年に完成。その後、改修や増築を行っています。

 
良質の温泉が湧く「銀山温泉」で、ここは「日本秘湯の会」の加盟宿。玄関脇に、昔ながらの岩風呂があります。
玄関脇に風呂があるのは、外を通る人たちに温泉があることを示すためとも言われます。寒さ厳しい東北では、露天風呂はかつてはほとんどなかったそう。近年、ゲストの要求で露天風呂を設ける宿も増えました。ここ「能登屋旅館」にも露天風呂付大浴場があります。「でも、外はすごく寒いから、よ~く内風呂で温まってからじゃないとね~」

「あ、こけし…」。山形といえばこけしが有名。そして、昔ながらの雰囲気が宿の至るところに残っています。
  

ミモロは、チェックインを済ませると、まずは宿の探検に…。木の階段を上って吹き抜けの2階へ…
 
 あれ?戻ってきたの~?
遊んじゃダメでしょ
「だって、京都の町家の階段には、こういう手すり少ないんだもの…」と。木の階段は、京都では珍しくありませんが、手すりがあるところは、多くありません。
上には、談話室があります。ここの吹き抜け部分が外から見える塔の部分です。
大正時代そのままの姿。「ハイカラだね~」不思議に落ち着く空間です。

川が見える窓から外を見ると、なんと外は吹雪。
 
時折、ドサーっという不気味な大きな音が響きます。それは、屋根に積もった雪が下に崩れ落ちる音。「こんなにいっぱいの雪みたことないかも…」雪好きのネコながら、その圧倒的な量に、さすがに少し怖いよう…。

かつては湯治客などにぎわった宿。昔は、ふすまで仕切られていた部屋も、今は、よりプライベートを重視した鍵のかかる客室になっています。ミモロのお部屋は、別館で、宿では新しいタイプのお部屋。
 
「天井が高いから、すごく広い感じ~。暖房もしっかりしてて、外が吹雪でもすごくあったかい」とすっかり気に入ったよう。


「あ、少し雪小降りになったみたい…」
ミモロは、温泉街のお散歩に行きたいのです。
宿では、そういうリクエストに応じ、厚手のコートや長靴を用意しています。
 
みんなミモロには大きいサイズなので、自前のセーターと長靴を用意しました。

防寒対策も万全。宿を出発して、温泉街を歩きます。外には、こんなにたくさん雪が積もっていました。
 

東北の夜は早く、しばらく歩いていたら、夕暮れに…。川沿いの街燈に灯りがともり始めました。「うわ~また吹雪だ~」
ミモロは、急いで宿に戻ることに…。
「う~寒かった~」とストーブに駆け寄り、体を温めます。

さぁ、そろそろお待ちかねの夕食の時間です。

*「能登屋旅館」の詳しい情報はホームページで


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