「どんぐりがいっぱいの個展があるの…きっとミモロちゃんが気に入ると思うわよ」と、ある日お友達からのメールを受けたミモロ。「どんぐりがいっぱいだって…なんだろ?」と、興味津々。
さっそくその個展に行くことに…

その個展とは、木の造形家の大矢一成さんの初の個展。

その名の「どんぐり風呂 コノミノコノミ展」です。
6月10日(日曜)まで、京都の町中の「GALAERIE h2O」で開催されています。富小路通を三条通から少し上がったところにあるギャラリーで、富小路通からは、細い路地を通り奥の方に進むと、洒落た日本家屋が。

京都市立芸術大学漆芸科大学院を卒業した大矢一成さんが、今回、発表するのは、木のはじめとなる「どんぐり」の造形です。
展示スペースの中心には、大きなバスタブにどんぐりがいっぱい。

あら?ミモロの姿がありません。「ここだよー」と声だけが…。(どこにいるか、わかりますか?)
なんとミモロは、どんぐりの中に。

ケヤキ、ナラ、イチイ、メープルなど、20種類ほどの木から作られた大小さまざまなサイズのどんぐりが、いっぱいバスタブの中に入っています。
「いろんなどんぐりがあって、どれもすごくかわいいんだー」とミモロ。さぁ、そろそろお風呂から上がってください…「うん、いい湯だったー」と、言いながら、ドングリの中から、出てきました。

コノミノコノミ展というサブタイトルが示すのは、自分の好みの木の実を見つけて欲しい…との思いから…。
バスタブから出たミモロは、会場を訪れたゲストと一緒に、好みの木の実を探すことに。

しばらくあれこれ悩んだ末に、「これにしよう…」と、ミモロが選んだのは、中ぐらいのサイズのパデュークというアフリカ産の赤っぽい木でできた木の実です。

「木の存在感に心惹かれるんです」という大矢さん。自然の営みの中で、木のもつ役割を感じているそう。
「大地の水を吸い上げて、蓄え、また酸素を出したり、人や動物が憩う木陰を作ったり…木材は、人間の家や家具になったり…。木の実は、動物の食糧になるし、そこから芽を出して、大きな木になり、動物の住みかになることも。木そのものの存在が素晴らしい…」と。
今回の個展は、木の実(どんぐり)から始まる、木の命の尊さと、パワーを感じされるもの。
「これって、どんぐりから、芽がでたところでしょ?」

「あれ?これ、竹トンボになってるんだー」とミモロは、手で茎の部分を廻してみます。

竹トンボは、クルクルと回転しながら、フワリと宙に舞いました。
その芽が、飛んでいって、町の中に落ちて、そこにどんぐりが根をおろし成長して行く姿が、都会のビルをイメージさせる形で表現されています。「どんぐりのビルだね…」

会場の半分は、和室の設え…。ミモロは、そこの作品を見に、移動します。


床の間には、細い木で作られたヤジロベエが。


他にも、どんぐりのコマや堂々とした風格漂う大きなもの、カワイイきのこなど、さまざまな作品が。



「本物のどんぐりみたいだったねぇー。どれもすごくカワイイんだー」と、購入したどんぐりを抱えて嬉しそうなミモロです。
ぜひ、あなた好みのどんぐりを見つけませんか?見ているだけで、しあわせな気分になり、また手の平にのせると、愛おしさがつのる…そんな優しさにあふれた大矢さんのどんぐりです。
*大矢一成個展 「どんぐり風呂 コノミノコノミ展」は、6月10日(日)まで12:00~19:00(最終日は17:00)月曜休み 会場:h2O 京都市中京区富小路通三條上ル福長町109 電話075-213-3783 地下鉄東西線「京都市役所前」徒歩10分

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