ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ミモロの町歩き、京都・祇園。きのこカレーが登場「RYOKAKU」。悪縁切りの「安井神社」など

2013-09-30 | 京都


「さぁ、『ミモロの世界 写真展 -大好きなクラフト作家さんといっしょー』のご案内ハガキ配らなくちゃー」と、日曜日にお散歩を兼ねて、京都祇園へと出かけたミモロ。

「ここのお店にお願いしちゃおう!」と、まず立ち寄ったのは、大和大路通にあるカレーの店「RYOKAKU(リョウカク)」です。
8月11日のミモロのブログでもご紹介していますが、ここは昨年11月に「黒七味」で有名な「原了郭」が作ったカレー店。
種類豊富な野菜や果物、10種類のスパイスを合わせて煮込んだカレーは、一度食べるとまた食べたくなる味。

「あ、ミモロちゃんお久しぶりー」と、すでに顔なじみのミモロ、さっそく「あのー今度、写真展イベントするんで、この御案内のハガキお店に置いてもらえませんかー」とお願いを…。
「わー楽しそう…ぜひ、伺いまーす」と、お店の目立つ場所に置いてくださいました。

もちろんカレーも食べました。「ちょうどよかったー。キノコがいっぱい入った秋のカレーライスが登場したばかりなんです。ミモロちゃんに食べて欲しかったんでー」と料理長の森長さん。

カレーが運ばれる前に、いつもサービスで出るカレー風味の小さなハムサンドと試食の品。
まさにミモロサイズ。
ミモロ、見つめ過ぎ…目が寄ってます。はい、一口でパクリ。やがで運ばれたカレー。「わーキノコや野菜がいっぱい…」
「牛すじが溶けるほど、煮込んではいってるから、リッチなお味…キノコや野菜とピッタリ!」と、ペロリと完食。

さぁ、お腹もいっぱいになったので、少し町歩きをして帰りましょ。

大和大路通を四条通方向に進むと、「この郵便局個性的…」
「京都祇園郵便局」赤いフレームの窓枠が目立ちます。「でも、京都にあると、なんか神社を思わせるねー」
郵便料金の値上げも決定。でも、「やっぱりお手紙っていいよねー」とミモロ。確かにメールで受け取るより、特別な感じがして記憶に残ります。「御礼状なんかは、やっぱりお手紙でだしたいよねー」

京都の祇園の路地は、結構歩いているミモロ。歌舞練場の後ろ側の道をトコトコ進むと、ひときわ木がこんもりと茂った場所が…。「あれ?神社?」。そこは、「崇徳天皇御廟」です。「あの崇徳天皇さまの御廟…」
と、ちょっと緊張するミモロ。
崇徳天皇は、保元の乱で、讃岐に流され、血書をもって都へ戻ることを願いますが、聞き入れらず、流罪されてから9年後に46歳の若さで崩御されます。この御廟は、崇徳上皇の寵愛を受けた阿波内侍が、遺髪をうけて、ここに塚を築き、御霊を御慰めしたと伝えられます。「あれ?阿波内侍さんって、大原の寂光院にお祀りされてなかった?」ミモロ、よく思い出しました。その通り、彼女は、崇徳天皇の寵愛を受けた女性で、建礼門院徳子にもお仕えしていたのです。「ウワー歴史的悲劇にみまわれたお二人のそばにいたんだー。辛かっただろうねーきっと…でも、本当に心やさしい方なんだねぇー」と。

ここに御廟を構える崇徳天皇をはじめ、平安遷都の前(785年)に憤死した崇道天皇(早良親王・桓武天皇の弟)、901年に大宰府に左遷され、その2年後に亡くなった菅原道真など、都に心を残しながら、復帰叶わず、亡くなった方たちは、後に都に禍をもたらす怨霊と畏れられ、上御霊神社・下御霊神社・白峯神社・北野天満宮に、それぞれ後にご祭神としてお祀りされ、その御霊を鎮めています。(すべてミモロのブログでご紹介しています。ミモロ○○で検索を…)

「この方たちは、身分が高いから、歴史に残っているけど、一般の庶民でも、辛い目に会った人って多いはず…」とポツリ。「今、なんか自分が認められていないとか、不本意な人事にあった人なんか、そういう神社にお参りすると、きっと気持ちわかってくれて、『ヨシヨシ辛い気持ちはよくわかるから、そんな辛い思いをしないようにしてあげよう…』って、きっとご祭神のみなさん思われて、助けてくれるんじゃないかなぁー」と、ミモロならではの勝手な解釈を…。

でも、それってあり得ることかもしれません。きっと強力なパワーを発揮されるかも…。

さて、さらにその道を進むと、「安井神社(安井金比羅宮)」に至ります。
ここは、悪縁切りで有名なところ。いいご縁は、まずは、悪い縁をリセットしてから…。この日も大勢の参拝者が、お願いのお札が、いっぱい下がる「縁切り、縁結び碑」に列をなしていました。
境内の拝殿では、「奉祝祭」が行われ、雅楽が奉納されていました。
知らずに来たミモロもしばし見学。

「秋って、京都の町をお散歩すると、いろいろなものに出会うね!」と、町歩きの楽しさを満喫。

確かに、9月下旬から10月は、京都の町では、週末イベントが目白押し。町歩きをするときっと何か楽しいことに出会えます。

「さぁ、おうちに戻って、写真展イベントの準備しなくちゃ!」と、トコトコと東大路をもどるミモロでした。




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粟田神社の「粟田祭」。13日の夜渡り神事に登場する「大燈呂」。修復作業にミモロも参加

2013-09-29 | イベント

ミモロの住む東山岡崎エリアの氏神様の「粟田神社」。平安時代初期に創建された由緒ある神社です。ご祭神は、素戔嗚尊(スサノオノミコト)と大己貴命(オオナムチノミコト)をお祀りします。
10月12日から15日に行われる秋の「粟田祭」が、近づき、地元では、その準備が進みます。

ミモロも自分の写真展イベントの準備の合間を縫って、28日の土曜日には、「大燈呂」の修復作業のお手伝いに、三条通にある白川小学校へ出かけました。
大燈呂は、針金の枠に、紙を貼り、中に光を灯すもの。青森のねぶたのルーツとも言われます。


1階のスペースには、祭りの「夜渡り神事」の「大燈呂巡行」に登場する昨年使った大燈呂が並んでいます。
「あれー穴が開いてる…」。祭り以外にもイベントに参加した大燈呂には、紙が剥がれ、穴が開いた、ちょっとか可哀想な姿。

この大燈呂も歴史が古く、祭りには、すでに江戸時代に登場。当時、3.6メートル四方の大燈呂が20基あり、その迫力に人々が驚く様子が、記録に残されています。平成20年に180年ぶりに復活。京都造形芸術大学の関本徹生教授や学生たち、そして地元の方々がその歴史ある大燈呂の復活と、祭りのでの巡行を担っています。


「あのー何をお手伝いしたらいいですか?」とミモロは、学生さんに尋ねます。

「じゃ、紙が剥がれかけた部分は、裏から小さな紙で補修して、それでも無理なところは、紙を貼りなおしてください」と。

補修は、短冊に切った紙を後ろ側からノリで貼り、紙が浮かないようにする作業です。
「どこに貼ればいいのかな?」
まずは、貼る部分を確認。

でも、小さなミモロには、手が届きませんでした。そこで、恵比寿様の紙貼り作業へ。
「ノリは、針金の上に塗って、あまりはみ出さないように…。そして、穴の大きさより少し大きめの紙をそう、上からやさしく押さえてねー。乾いたら、はみ出した部分をカッターでカットします」作業する方のそばで見ながらやり方を学びます。これが、なかなかむずかしい…。針金に指でノリをグルリと置いて、「わー手がベトベトになっちゃったー」。紙を貼る部分は、湾曲しているので、平らな紙は浮いてしまったり…。「少し押さえておかなくちゃ…」

重なり部分は、できるだけ細くするのが、ポイント。中に光を入れた時、重なり部分が影となるため、細い方が、美しいのです。

ミモロの作業をするそばでは、学生さんたちが、手慣れた様子で、次々に作業を…。

京都造形芸術大学では、「大燈呂プロジェクト」があり、学年、学部を越えて学生さんが参加しています。

「みなさん、お昼ですよー」と、地元の世話役の方の声で、ミモロたちは、ランチタイムへ。

「お弁当食べるから、午後は、もっと働かなくちゃ!」

さて、午後は、より細かい、複雑な部分の補修を…。
「台座に乗せるので、下の部分目立つんですよ」と横になりながらの作業です。

朝10時から始まった作業も14時過ぎには、ほぼ紙貼りの作業は終わりました。
(修復前)(修復後)
穴がなくなり、「でも、顔に絆創膏貼ってるみたい…」ご心配なく…上から、色をスプレーします。


この日、ミモロは、恵比寿様の大燈呂を主にお手伝い…。
ネコが鯛を修復です。
「13日の夜渡り神事に来るでしょ?いっしょに曳こうねー」と、学生さん。「ハーイ、よろしくお願いしまーす」とミモロ。

ミモロがお手伝いできる部分の作業を終えて、三条通を歩き帰路へ。
「なかなかむずかしい作業だった…。でも、年末の障子貼り、上手にできそう…。早く大燈呂に光が灯ったところが見たいなぁー。すごく幻想的なんだー」と、ミモロが作業した恵比寿様の姿を想像するミモロでした。


*今年、大燈呂が町を巡るのは、13日の17:30頃から始まる「夜渡り神事」の時だけに。昨年までは、14日の昼間も剣鉾、神輿と共に巡行していましたが、交通規制の時間が長くなりすぎるとの理由から、警察からお達しがあり、縮小することに。「昼間もすごくきれいだったのに…見られなくなって残念…」

祭りの中で、「大燈呂」は、剣鉾や神輿と異なり、職人さんの手によるものではなく、学生や地元の人たちの手づくり。京都造形芸術大学の協力が不可欠です。地元の人たちだけでは、とても作ることはできません。
「大燈呂」の寿命は、2年。昨年登場したキツネの親子は、今年は見ることができませんが、、新たに作られたものも加わり、行列は、いっそう華やかなものになるとか…。

ぜひ、13日に東山エリアに・・・・

「あのねーこの夜渡り神事が始まる前に、ぜひミモロの写真展イベントに寄ってね…だって、すぐ近くなんだもの…」と、またしてもミモロはPR.

この13日は、平安神宮の前の神宮道では、「京都学生祭典」も開催。ミモロの写真展イベントは、まさに「京都学生祭典」と「粟田神社」の中間、通り道沿いでやっています。どうぞお立ち寄りくださいませ。




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東山エリア「粟田神社」の「粟田祭」。12日からのお祭りに向けて剣鉾の練習も本格化

2013-09-28 | 祭事・神事・風習

ミモロの写真展イベントと同時期に、地元東山の「粟田神社」では、恒例の「粟田祭」が、10月12日~15日に行われます。

「わーお祭りももうすぐ…」写真展イベントの準備をしながらも、ミモロの心は、地元「粟田神社」のお祭りにどこかウキウキした様子。

京都は、祭りの多さでは、おそらく日本イチ。そのため、ミモロもすっかり祭り好きになりました。

「粟田祭」は、長保3年(1001)に始まったとされる歴史ある祭り。室町時代、祇園祭ができなかった時には、この「粟田祭」がその代わりを務めたと言われる由緒ある祭りです。

この祭りは、とても見所が多く、立派な神輿、夜渡り神事に登場する迫力ある大燈呂、そして剣鉾祇園祭の山鉾のルーツとも言われる剣鉾など、12日の出御祭(おいでまつり)、13日の夜渡り神事、14日の神幸祭、15日の例大祭へと、連日、町は、祭りの熱気に包まれます。


「あ、リンの音がする…」祭りが近づく9月下旬、ミモロは、耳をピクピク…夜、20時を過ぎるころになると、風にのって、カーン、、カーンと、涼やな鐘(リン)の音が、近くの山の方から響いて来ます。

「いよいよ始まったんだー」というと、ミモロは、写真展イベントの準備もそのままに、夜の粟田神社へと走って行きます。
「わーやってるー」。昨年の訪れた剣鉾のさし上げの練習が、いよいよ本格的に始まりました。
境内では、さし上げる剣鉾のセッティングが…。「こんばんはー」と、すでに顔なじみの剣鉾保存会のみなさんにご挨拶。「あ、ミモロちゃん、今年も見に来たんだー」「もちろん、だって大好きなんだもの…」。そこで、ミモロもちょっとお手伝い…小さいので、全身でおさえます。
「毎年見ても、飽きないねー」
粟田神社の氏子町内には、剣鉾が18基あり、その数は、京都最多と言われます。それぞれの剣鉾の細工の見事さにも目を見張るものが。ミモロは、剣鉾の魅力にはまっています。
古いもので、江戸期のものが残る粟田神社の剣鉾。なんども修復を繰り返し、今に伝えられています。

さて、剣鉾は、神輿行列の前に、邪気を払うお役目が。祇園祭の山鉾と同じですね。
長さ約7~8メートル、重さ約数十キロといわれる剣鉾を、垂直に立てて、剣鉾の下についた鐘(リン)を揺らし、差し棒にぶつけて音を出しながら、歩きます。


これが、なかなか技術がいること。何年も練習しなければ、できない技。
後継者を育てるためにも、毎年、特に祭りが始まる前には、夜の特訓が行われます。


「リンって、結構重いんだよー」ずっしりと重さを感じるリン。これが、剣鉾の先端近くに。「すごくバランスとるのむずかしいんだから…」
「剣鉾には、それぞれ個性があって、棹や先端の剣のしなり具合が違うんです。その剣鉾の個性を察知して、それに合う動きをしないとリンは、うまく鳴りません」と、剣鉾保存会の廉屋さん(ミモロのブログでご紹介したツナギのお店のご主人です)。確かに、まだ初心者の差し手が鳴らす音は、響きも大きくなくて、とぎれとぎれに…。ちゃんと鳴らせるようになるには、数年はかかるそう。

「あれーリンによって、音が違う…この音いいねぇー、深く響く感じ…」とミモロは、耳をピクピクと。「そう、リンの音の違いもミモロちゃんよくわかるようになったんですねー」。「はい、お祭り見るの、もう今後で3回目ですから・・・エヘン!」とちょっと鼻を膨らまえながら、胸を張るミモロです。


14日の剣鉾の巡行は、正午ごろから、粟田神社をスタートして、東山三条通を中心に、沿道の氏子町を巡ります。ぜひ、勇壮な剣鉾巡行をお見逃しなく…。それにつづく、神輿も見応え十分です!

「ミモロの写真展イベントも、すぐ近くだから、こっちにも来てねー!」と、PRも忘れずに…。


*「粟田神社」の詳しい情報は、ホームページで。



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「ミモロの世界 写真展」に参加くださる刺繍やフェルトアクセサリーのironomoriさん

2013-09-27 | アート

「キャー後、ミモロの世界 写真展まで、10日しかない…」と、やっとエンジンがかかり、毎日、写真選びやDMハガキ配りをしているミモロ。

「エーと、まだあれとこれとやってなーい・・・わーどうしよう…」といささかお尻に火がついてきた感じです。

さて、今回は、ミモロが出会ったクラフト作家さん5名にご参加いただく楽しいイベント。

この時期、会場の岡崎の神宮道エリアは、剣鉾、神輿、大燈呂など見所が多い『粟田神社の大祭』、『京都学生祭典』をはじめ、「みやこメッセ」でもイベントがあり、秋の祭りの花盛り。

「ミモロのイベントにも大勢の人が、立ち寄ってくれるとうれしいんだけど…」と、作業をしながらブツブツと心配そうにいうミモロです。

さて、今日は、いっしょにイベントをするironomoriさんをご紹介します。
「キャーカワイイブローチ…」とミモロが見ているのが、ironomoriさんの作品。

主に、百万遍・梅小路などの手づくり市やさまざまなイベントに、その作品を出品されています。


イラストなども手がけられていたironomoriさん。その心がふんわりと温かくなる作風を、フェルトや刺繍で表現。やさしい色調で、思わずかわいいとつぶやきたくなる作品は、多くのファンを持っています。

現在、刺繍の作品がメイン。ジャージ素材の布にデザインした図柄を描き、そしてひと針、ひと針、ironomori
ワールドを示すやさしい色合いの刺繍糸をチクチクと刺して行きます。


「ちょっとやってみる?」

ミモロのちょこっと針を持たせてもらいます。
「うーむずかしい…すごく細かい…」と、じっと見つめる目も真剣に…。

図柄のアイディアは、日常生活で、ふと思いついたもの…。絵本などもよく見るそう。

OLさんの経験もあり、「でも、やはり私は、なにか作ることが好きなんです…」と、作品づくりに専念したのは、3年ほど前から。手づくりの品は、同じモチーフでも、どこかそれぞれ微妙に表情が異なります。

「つまり、世界にひとつしかないってことねー」とミモロ。

今回、さまざまな作品をお持ちくださるそう。
「これね、ミモロのためにつくってくださったのー」と自慢そうに見せるのは、鯛と小判のブローチ。

あ、ネコに小判ね!なるほど…

イベントでは、ミモロが身に付けた写真なども展示します。


「ねぇ、これなあに?」「お顔をポンポンするもの?」いいえ、それは、フェルト小物をつくる針のカバー。

ironomoriさんは、フェルト小物もお得意。「今は、あんまり作ってないんですけど・・・」

「わーこれもカワイイ…フェルトってフワフワで気持ちいいねぇ」
ミモロ、おいたしちゃダメよ…「うん、触ってるだけー」

ミモロは、フェルトのベレー帽が欲しくて、ironomoriさんに特別お願いしました。後日、郵便が届き、中には真っ赤なベレー帽が。
ミモロ、まるで絵描きさんみたい…「似合う?」はい、とても…。

このベレー帽も会場に展示します。

イベントには、フェルト小物も、出品してくださることに…。

お気に入りのカワイイブローチを見つけに、ぜひ…。
「来てねー」。

「ミモロの世界 写真展」-大好きなクラフト作家さんといっしょー
10月8日~14日 11:00~17:00 京都市左京区岡崎円勝寺町140 ポルト・ド・岡崎1階「きねや 岡崎店


ironomoriさんのブログも、ぜひご覧ください




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第11回西陣伝統文化祭。古き町並みを留める「千両ヶ辻」。町家公開、和装雑貨の販売なども

2013-09-26 | イベント

9月23日は、京都の町では、イベントの花盛り。秋祭りをはじめ、いろいろな催し物が、市内各所で行われていました。「ホントに、いろいろあって、見きれないねー」と、ミモロは、新聞のイベント欄などを見ては、唸っています。

「晴明神社」のお祭りに出掛けたミモロが、少し足をのばして訪れたのが、「第11回西陣伝統文化祭 千両ヶ辻」でのイベントです。

「千両ヶ辻」は、西陣の中心地。今出川通から大宮通を南に下がったエリアで、江戸時代より大きな糸問屋や織物商が軒を連ね、反物などを載せた荷車が行き交い、1日に千両にも値する商いをしたといわれます。

2年前も訪れたミモロ…「あの時よりも人が多いみたい…」
通り沿いの町家では、帯締め、バッグ、傘などさまざまな和装雑貨や、衣料品を売るワゴンが出され、この日限りのお買い得の品々に、多くの人が足を止めます。


「この糸巻インテリアにもいいかも…キレイな色の糸…」
西陣織の糸を扱うお店です。

軒先に人が集まっているところがあります。ミモロもさっそく人をかき分け前へ。
「わーステキー」「ここ写真家の水野克比古先生フォトスペースの『町家写真館』だー」以前も伺ったことがある場所。先生のお写真のハガキが、なんと5枚100円で並び、10枚、20枚と、まとめて求める人たちがいっぱい。ミモロも美しい京都の四季を表現したハガキを10枚選びました。「どれもすてきで迷っちゃうー」

ここは、明治時代の町家で、この日は、水野先生の作品が並ぶお座敷も見学自由です。
さっそく中へ。
昔の京都の暮らしぶりがわかる町家で、台所やお座敷、坪庭などが公開されています。

「あ、布袋様・・・」台所の釜場の上に並ぶ人形たちは、火伏の役割も…。「うーカエル…きっと無事に帰るようにっていう思いがこもったものかもねー」と。

水野先生ご家族とは、顔なじみのミモロ。ちゃっかり椅子で寛ぎます。「先生のお写真眺めながら過ごすのってステキ…」「おや、ミモロちゃんいらっしゃい…元気にしてましたか?」とミモロを見つけてお声をかけてくださった水野先生。「はい、元気でーす」と、お返事を。

奥様にクッキーを頂き、ちょっとお店お手伝い?

*「町家写真館」は通常事前予約<無料>で見学できます。詳しくは、ホームページから

このお隣は、前にブログでご紹介したパンケーキのお店「ラインベック」です。

「まだ、見る場所がいろいろあるー」
「どうぞ、見て行ってください」と迎えてくださったのは、木村卯兵衛さん。創業274年という西陣の帯問屋の10代目御当主です。
お店の歴史を物語る品々が、店内に展示されています。
「これは、昔の花嫁衣装。白、赤、黒とあって、次々にお色直しをしたんですよ」と。「わー見事な打掛…」と、うっとり。
商いの様子を留める記録帳また、明治天皇から賜った品なども。
「明治天皇が、東京に行かれるときに配られた品で、この辺りの商家に残っています」と。「もう京都に戻れないって思われたのかな?」。歴史的に、いろいろな場所に都を移された天皇ですが、東京へ行かれてすでに150年。
「でも、京都にいらっしゃった時の方が、うーんと長いよねー。やっぱり京都が、故郷なんじゃない?」
京都の人々によると、遷都は、天皇による詔によりなされるもので、今だ、東京遷都の詔は、出ていないので、都は、本当は、京都という話も…。

他にも、公開された町家も。



「いろいろ楽しいわねー」と、訪れた方々。

「うん、たった1日だけのイベントだけど、町内のみなさんが、頑張っているのがよく伝わって来るねー。大きなお祭りだけじゃなくて、京都の町のイベントも、ぜひ見て欲しい…」と、ミモロ。ほぼ半日を「千両ヶ辻」で過ごしたミモロでした。


*「千両ヶ辻」では、雛祭りにも町家公開などが行われます。ぜひ、ホームページをご覧ください。
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