ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

菊の御紋章を戴く黄金の神輿、巡行のフィナーレーは下御霊神社の前で

2011-05-31 | 旅行
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京都、中京区の下御霊神社のお祭りに出かけたミモロ。
雅な装束で町を巡行する稚児行列を見物し、
次に、大勢の男たちが担ぐ大きな神輿の勇ましい巡行に感激!
すっかりお神輿が気に入ったミモロは、ずっとその後をついて歩きます。

そもそも神輿は、その文字の通り、神さまが乗る輿。
祭りでは、神様に本殿から神輿に乗り移っていただき、町を巡行し、氏子たちの住む場所を清め、
暮らしの平穏を祈ります。英語ではportable shrine (持ち運び可能な神社)と訳されます。

「なんか英語だと軽いねぇー」とちょっとミモロは不満のよう。



下御霊神社のお神輿は、とても豪華。金色の金具が側面いっぱいに飾られています。

屋根には、りっぱな鳳凰が。これは王朝型と呼ばれる神輿のスタイル。
鳳凰は、人々に幸せをもたらす伝説の鳥。
神輿の原型となる鳳凰を屋根にのせた輿が登場したのは聖武天皇の頃と言われ、
今も、その形が伝わっているのです。


下御霊神社では、屋根に菊の御紋章を白く染め抜いた赤い幕が掛けられています。
それが、宮中に縁の深い神社の格の高さを示すと同時に、
赤と金の色が、華やかな品格を漂わせています。

「どこか雅な感じがするのは、色づかいのせいかな?」

神輿の胴の部分には、必ず鳥居があり、この中が聖域であることを示しています。



神輿の四方には大きな鈴や、細かい細工を施した金具が下げられ、神輿が揺れるたびに、
シャラシャラと音を立てます。

神輿をシーソーのように前後に激しく揺らし、音を立てるのが京都の神輿の特徴のひとつだそう。




「あんなに揺らしたら、神さま気持ち悪くなっちゃうんじゃない?」とミモロは心配します。
いいえ、神輿を揺らすのは、神の御霊を揺り動かして、いっそうパワーアップさせるため。
大丈夫、神様も嬉しいのよ、きっと・・・。


神輿のそばで、木の燃えガラをもった方に出会いました。


「それ、なんですか?」ミモロは興味津々で尋ねます。


「これは、宵宮(巡行の前日の夜)に灯した松明の燃えたあと。
これを家に飾ると、家内安全になるんや。
近所の人に頼まれたんで、もっていかな・・・」と。

「来年は、宵宮にも行かなくちゃ!」宵宮に行けなかったことが残念なミモロです。

神輿は、ゴールの下御霊神社を目指し、最後のがんばり・・・。


いっしょに歩く子供もちょっと疲れ気味。
親子代々で参加する祭り、そこで体験することは、きっとたくさんあることでしょう。



下御霊神社に神輿がもどったのは、もう夕暮れ時。




ミモロは、なんと2時間以上もお神輿の後ろをついて歩いていたのです。
本当に、好きなんだから・・・・・。

ミモロの期待通り、最後に神輿は、神社の前で、何度も何度も大きく揺すぶられ、
「ほいっとう、ほいっとう」の掛け声も大きく響き、神輿巡行のフィナーレを飾ります。

そして鎮まった神輿の屋根から鳳凰が外され、社殿へと戻ります。

「神様が神社にもどったんだね・・・お疲れ様でした」


最後に、神輿は、再び男たちに担がれ、社殿の中にと戻されます。
大きく、重い神輿を高い場所に安置するのが、また大変。
指揮を取る人の声が、響き、緊張感が高まります。

やっと無事に神社に戻った神輿を前に、
参加した氏子たちが、〆の手拍子を。ミモロも混じって手拍子・・・。

「あー楽しかった!ずいぶん歩いたけど、お神輿の後についていって、
いろいろなお菓子も食べちゃった・・・あー楽しかった!
もっと観光客の人たちも来ればいいのにね」


本当に、その通り。
なかなか情報が入らない地元のお祭り。

ぜひ京都に来る前に「京都市観光協会」などのホームページでイベントのチェックをおすすめします。









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黄金色の神輿が揺れる勇壮な男神輿は、見る価値も十分

2011-05-30 | 旅行
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京都御所の南側のエリアを練歩く下御霊神社のお神輿。
大勢の男たちに担がれた神輿は、ミモロには「ほいっとう、ほいっとう」と聞こえる
掛け声に包まれて、氏子の住む町の通りを進みます。

ミモロは、その神輿の後に続きます。

しばらく進むと、突然、神輿が止まりました。


そして、担いでいた人のまわりには、周囲にいた男たちが集まります。

すると、神輿の下に男たちが回りこみ、次の瞬間、掛け声に合わせて
その神輿を両手で、頭より高く持ち上げました。


「うゎーすごいねぇ」。ミモロは、ただ呆然と見蕩れるばかり。

さらに、次の掛け声で、その神輿を、なんと左右に勢いよく揺らし始めました。


神輿についた金色の金具が、大きく揺れて、シャリシャリシャリと音を立てます。
まるで神輿は、大きな波に揺れるよう・・・。神輿の上の鳳凰の飾りも
大きく揺れて、まるで今にも飛び立ちそう。その迫力は圧巻です。

神輿を揺らし、金具の音を響かせるのは、その土地を清める神事。なんども要所要所で繰り返され、氏子の住む町を清めて行きます。

「京都の祭りでも、こんなに勇ましい祭りがあるんだね!」
もうミモロは、神輿に夢中。

「もっと見たい!」と、それからも神輿の後に続きます。

「あの神輿を持ち上げて揺らすのは、さし揺らしと言うんですよ」と
ミモロの近くにいた学生さんが教えてくれました。



ふたりは、「京都学生祭典」という京都にある大学や短期大学が連携して、
京都の文化の発展、および地域との交流を図る組織のメンバー。

今日は、下御霊神社の神輿巡行に参加しています。

「伝統文化を守るために、若いパワーの参加は必要。
いろいろな祭事に参加したり、自分たちでもさまざまなイベントを企画し、
開催してるんですよ」
とのこと。京都から発信される学生たちの文化活動。ぜひ注目したいものです。
「ホームページを是非見てくださいね」「ハーイ」。

「面白そうなことしてるんですね。またお祭りのことなど教えてね」とミモロ。
素適なお友達ができたみたいね。

すっかり神輿に夢中になって、後をついて歩くミモロ。
神輿が休憩する場所では、氏子の方が、飲み物や食べ物で、
男たちをもてなします。

休憩する人たちのそばに立っていたミモロに、
「これ食べな・・・」と、神輿を担いでいたお兄さんが、
アイスキャンディーをくれました。

「えー、もらっていいの?氏子じゃないけど・・・・」
はじめは遠慮していたミモロですが、
「どうもありがとう!」
嬉しそうにアイスキャンディーをもらいました。

「なんか氏子になったみたい・・・」と、すごく嬉しいミモロです。

京都以外の場所から訪れた観光客は、京都には閉鎖的なイメージを抱いています。
だから、なんかちょっとでも仲間に入れてもらうような行為を受けると、
すごく感激します。観光客は、京都人の生活に、とにかく興味津々。
京都に知り合いが住んでいると、すごく京都との距離が縮まったように感じます。
これって、他の地域でも同じでしょうが、なかでも京都は特別なようです。


それからも、ミモロは、お神輿について歩きます。

「もっと近くで、お神輿見るのー」



コメント (2)
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ミモロの前に押し寄せる大勢の男たち。下御霊神社の勇ましい男神輿にビックリ。

2011-05-29 | 旅行
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下御霊神社のお祭りで、神幸列という稚児行列を見物したミモロ。
もうひとつ同じように氏子の住む地域を回るのが神輿の巡行です。

「京都のお神輿ってどんなんだろ?きっと静かにお神輿を運ぶんだろうな・・・」
と、ミモロは、想像しています。

神輿の巡行コースを、マップで調べ、今度は追いかけずに、じっと待つことに。
「あれお巡りさんたちがいる。ということは、ここをお神輿がと通るんだ・・・」

ミモロは、今か今かと、お神輿が来るのを待っています。

しばらくすると、提灯をつけた竿をもつ人の姿が見え来てました。


「やっとお神輿が来た・・・」と思った時、ミモロの前には、大勢の男たちが
ドドーと押し寄せて来ます。


「ギャー何が始まるの?」。突然現れた大勢の男たちと大きな神輿に、
ミモロはビックリ!目も点に・・・。


そして、あっと言う間に、ミモロの前を、金色に輝く大きな神輿が、
通り過ぎてゆきます。


その神輿の後にも、男たちが何人も、何人も続きます。その数、およそ150人。


「す、すごい数だねー」。京都らしい雅で、静かな行列を想像していたミモロは、
あまりに勇ましい行列に、ただ呆然。


「なんかよくわからないうちに、過ぎちゃった・・・」

ミモロの想像を越えた状況に、その場に立ちすくみ、
ボーっと神輿の行列を見送ってしまいました。

「だって急に、たくさんの男の人が押し寄せて、ビックリしちゃったんだもの。
ちょっと怖そうな顔のおじさんやお兄さんもいたし・・・・」。

男たちの勇ましい姿と、その人数に、ただただ圧倒されたミモロです。

「でも、もっとよく見たいから、後ろをついて行こうっと」
ミモロは、ドキドキしながらも、
先程、通り過ぎた男たちの神輿の後に続きます。



しばらくして、神輿の行列が歩みを止めました。

「うわぁースゴーイ!スゴーイ!」。ミモロは、思わず大きな声を上げます。

だって、ホントに予想もしなかった、ビックリすることが、始まったのです・・・。
それは・・・・。






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カワイイお稚児さんの神幸列巡行。京都、下御霊神社のお祭りへ

2011-05-28 | 旅行
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5月22日は、京都、寺町通にある下御霊神社のお祭り。ミモロも張り切って出かけました。



京都御所の南側の中京区の氏子が行なう地元のお祭りで、
氏子の家には、祭の幕が下げられたり、氏子であることを示す札が玄関先に
張られて、町には、祭りの雰囲気が漂っています。
21日の松明が灯される宵宮と22日の還幸祭の稚児行列と神輿の巡行が、
この祭りのハイライト。寺町通には、金魚すくいやたこ焼きなどの露天が
軒を連ね、お祭りムードを盛り上げます。


22日の午後、行列を見ようと、下御霊神社にミモロが到着したころには、
すでに稚児行列も神輿も神社から、かなり離れた場所に。
「どこにいるんだろ?」ミモロは、行列を追いかけて
京都の町を西へと歩きます。


突然、足を止めたミモロは、耳をピクピク。
「祭囃子の笛の音が聞こえる・・・。どんな行列かなー」。さすがネコ、美味しいものに敏感な鼻だけでなく、耳もいいようです。

風にのって、かすかに聞こえる笛の音を頼りに、ミモロは、四辻ごとに、立ち止まり
通りの奥を眺めます。

「あ、やっと見つけた!」通りを進む稚児行列の姿です。

太鼓を先頭に、
大きな鉾や神輿、

カワイイ装束のお稚児さんたち



楽隊などが続きます。


「思っていたより、豪華な行列。東京の祭りと違って、静かな感じ。葵祭に似てるね」と、東京生まれのミモロがイメージして町の祭りとは、違ったようです。

装束も平安時代のような雅な感じ・・もちろん葵祭などに比べたら、規模はかなり小さめですが、なかなか美しい行列です。

その行列は、時々、休憩をしながら、進みます。

休憩中の行列のそばに行き、
「今のうちに近くで見せてもらおう・・・」とミモロは、輿に近づきます。


「どうぞゆっくり見てください。もっと近づいてもいいですよ。
なかなかりっぱなもんでしょ!」と、裃姿の方が。


お言葉に甘えて・・・。ミモロはすごく近くで輿を拝見。
「この菊の御紋章はりっぱだね」。




稚児行列と神輿巡行の範囲は、実に広く、特に東西に広がっています。
西は、油小路通から、東は、なんと鴨川を越え、新高倉通まで、
その間には、なんと南北に約30本の通りがあるんです。
それらを越え進みます。
また一部は、通りごとに、南北にまるでジグザクに進むことも。

狭い通にも、行列が道幅いっぱいに進みます。

午前10時にまず、神社を出発する稚児行列が、戻るのは18時近くに。
まる1日かけて、まさに氏子の住む町の隅々までめぐります。

これだけ町をめぐるのは、祭りが、疫病除けの祈願に由来します。
神輿が、町を清め、平穏な暮らしを保つため、氏子たちの家をめぐるのです。




お稚児さんたちもひと休み。後、半分くらいだから、がんばって!


しばし、休憩した行列は、ふたたび、町を廻ります。


「あれ人力車が来る」
行列の最後辺りには、神職の方が、人力車で続きます。


京都府庁舎の前で行列が来るのを待つミモロ。

「また、見られるね」


行列は、変わらぬペースで大きな通りを進みます。

「なんか見物人がいないねぇー。すごくもったいない感じ。
観光客の人も来ればいいのにね。もったいなーい!」

ミモロは、行列を見送りながら、「もったいなーい」と繰り返します。

ホントに、ミモロの言うとおり、京都らしさにあふれる地元の祭りに、
もっと注目が集まってもいいのでは?と、思わずにはいられません。

「あと、お神輿も見なくちゃ!」そういうと、ミモロは、
また、町のどこかを進む、神輿を探して通りをめぐります。

「どこにいるのかなぁ?」

なかなか神輿が見つからないミモロです。













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京都で見たい地元のお祭り!寺町通の下御霊神社のお祭りレポート

2011-05-27 | 旅行
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京都の祭りといえば、葵祭、祇園祭、時代祭が、京都三大祭りに挙げられます。
いずれも、全国から多くの観光客が訪れ、その期間は、市内のホテルや宿は、
予約が難しく、料理屋さんも満席状態に。

もちろん、それらの祭りは、一度は見たい京都の基礎知識です。

でも、それ以外にも、京都には、古くから今に伝わる地元の祭りが各所で行なわれています。地元の氏子たちが、大切に受け継ぐ祭りには、大きな祭りとは異なる楽しさが
溢れています。



去る5月22日の日曜日。その日、ミモロは、朝からウキウキ。
「今日は、寺町通にある下御霊神社の還幸祭が行なわれる日だから、
午後にお出掛けしなくちゃ」。

地下鉄東西線の京都市役所前駅で降りて、その建物の西側の道が寺町通。
地下鉄から地上に上がると、まず目の前には、京都市庁舎の建物が聳えています。

「洋館風で、歴史を感じさせる建物だね」と市庁舎を眺めるミモロです。


京都の中心部、京都御所の南側は、昔から御所に縁の職人や商店が数多く住まうエリア。その氏神さまが、下御霊神社です。

そもそも下御霊神社は、御所の鎮守として吉備真備をはじめ、早良親王、伊予親王など御霊八所神を祀ります。吉備真備を除く、その多くが、政争に巻き込まれ憤死した人々で、その御霊を鎮めるために創建されたと伝えられます。その後、都に度々流行る疫病を治める神として、また人々の平穏な暮らしを守る神として、敬われているのです。

下御霊神社がある寺町通沿いは、骨董店やお茶、紙、錫工芸、竹製品などの老舗が並ぶ、ミモロも散策したお気に入りの通り。(ミモロのブログ、開始当時にレポートしています。よかったらそちらを参考に)

以前、訪れたお茶の老舗「一保堂茶舗」の軒には、この時期だけ、祭りの幕が下がります。


いつもは落着いた雰囲気が漂う大人好みの通りである寺町通も、祭りの日となれば、
趣は一変。通り沿いには、たこ焼きや金魚すくいなどの露天が軒を連ねています。

通りを京都御所方向に北に進む途中で、ミモロは、一角に飾られていた祭事飾りに足を止めます。

「これ錦の御旗?菊の御紋章が大きく刺繍されている!」
まばゆいばかりに輝く御紋章は、この神社が、御所と深いかかわりがある証です。
そのそばには、金色に光る大きな鉾も飾られています。

これは「重菊御鉾」で、享保20(1735年8月15日に中御門天皇ご寄付と伝えられる品です。
「こんなりっぱなお品が、町にあるって、さすが京都・・・」と思うミモロです。

さて、露天のお店を覗きながら、ミモロは、下御霊神社に到着。

「あれ?お祭りやってないの?人が少ない」。祭りというのに境内には、人影もまばら。本当にお祭りなの?とミモロならずとも思ってしまう静かさです。

でも、境内の舞台には、風格漂うお神輿が、どっしりと鎮座しています。

大きな鈴が神輿の四方に下がり、金色の飾りが神輿全体に施された、
りっぱな姿。

ともかく社殿にお参り。
ふと社殿の一角に、小さなお皿に海のもの、山のものが盛り付けられたお膳が。

「神様のご飯・・・・」祭りは、神と人とがより親しく交流するとき、
神様もお神酒を召し上がり、この御膳の品々を味わわれることでしょう。

それにしても、お祭りはまだ?

ミモロが神社のそばをウロウロしていると、
氏子の役員さんが、
「稚児行列と神輿は、今、町をめぐっている最中。
ここにいても、まだ夕方まで戻ってこないから、
町で行って見たらどうですか?」と、
巡行予定コースのマップをくれました。

「えーと今は、3時だから、稚児行列は、油小路通の付近にいるのかな?
わー一番、西側だー。お神輿も見たいし・・・・どうしよう・・・」
地図を前にミモロは悩んでいる様子。

「まぁ、そのうち、ここに戻ってきますから、待ってたら?」と
氏子のおじさん。

でも早く見たいと思うミモロです。
「ちょっと遠いけど、追いかけてみます」と言うと、
町を東西に走る竹屋町通を、西に向った歩き出しました。

「どこで行列に追いつくかなあ?」
少し心配そうな様子のミモロです。

祭りの幕が下がる京都の町家の前などを通り、

ひたすら行列を追いかけます。

「あの稚児行列は、今、どこら辺を通ってますか?」
裃姿の方に尋ねます。

「あ、稚児行列は、さっきここを通ったばかり。でもまだ近くにいるはずですよ」
と教えてもらいました。

あと、少し・・・ミモロ、がんばれ!







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