ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

有職雛人形司「たくみ人形」の槙野巧雲さんが手掛けた着せ替えできる雛装束。ハンス君の男雛の構造を公開。

2023-03-04 | ものづくり

京都の雅びを映す雛人形の内裏雛。ネコのミモロとお友達のクマのハンス君による「みもろ雛」。今日は、ハンス君の衣装をご紹介。

凛々しい姿のクマのハンス君。「カッコいい!いつものハンス君と違う!」とミモロが、その姿にうっとり…。

この装束を手掛けてくださったのは、千本通、西陣の西側にいる京雛人形の「たくみ人形」の有職雛人形司 槙野巧雲さん。その奥様の発案で実現しました。

「二人とも、すごくよくお似合いですね~」と…ぬいぐるみに本物の雛人形の装束を着せるのは、画期的なこと。
「たくみ人形」は、お誂え雛人形の専門店。装束の色や組み合わせ、雛人形のスタイルなどをお客様の要望に沿って作ってくださるところだから実現できたのです。

お客様は、唯一無二のご自分のための雛人形や思いを込めた品を贈り物などになさるそう。
男雛、女雛の1対の内裏雛ではなく、別々に1体でも注文できます。

さて、今日は、クマのハンス君の平安時代の公家を思わせる装束で、束帯という正式な衣装を見てゆきましょう。
もちろんハンス君も、事前に体のサイズを採寸。首、足、腕など、ミモロとは違い、いっそう細かく採寸。
「ハンス君は立ち姿にしましょうね…その方が凛々しい感じだから…」と槙野さん。

採寸してから3か月、ハンス君もドキドキしながら工房へ。
「はい、脱いでください~」と、即、着替えが始まりました。

主なパーツは、足袋、袴、袍(上着)など。

まずは、足に足袋を装着。

「サイズピッタリです~」とハンス君。

次は、表袴の装着です。本来は、朱色の大口袴を下に履いて、その裾がチラリと見えるように白い表袴を着るのですが、今回は、それが一体化したものです。

一般的な男雛では、袴を作ることはないのですが、着せ替えできるようにするために、見えない部分にも手を抜きません。

「この紐結べばいいですか?」とハンス君。

人間の袴のように前後で紐を結びます。


次に、人間なら下襲(したかさね)などを着るのですが、そこは見えないので省き、袍(ほう)という上着を付けます。

黄土色の装束は「桐竹凰麒麟文黄櫨染という天皇がお召しになる衣装と同じもの。最も格式高い装束です。すごい!

「ここに腕を通して…」と自分で着ようとするハンス君。

「いいんですよ、お手伝いしますから…」と槙野さん。昔の公家は、お付きの方が着せてくれたのですから…

着せ替え衣装の工夫でスナップで着脱がしやすいようになっています。


それから、長い布の裾を付けます。

「わ~なんか尻尾みたい~」と冷やかすミモロ。

男雛の小物もハンス君に合うサイズが揃えられていました。

冠、笏(しゃく)、石帯など…

ベルトのように胴に巻く石帯を付けて…

後ろ姿も凛々しい感じ…


ネコのミモロとクマのハンス君の内裏雛の完成です。

小さな雛人形に使われる錦などのゴージャスな布は、人形のために文様を小さく作られたものなのです。
「人間の着物の布だと、なんの模様だかわからなくなっちゃうの…」とミモロ。
日本の雛人形に込められた本物志向はさすがです。

「こんな衣装もってるネコっていないと思う!幸せ…」と感激しきりのミモロ。
「うん、こんな豪華な衣装着られて、嬉しい」とドイツ生まれのクマのハンス君も目をうるませです。

「たくみ人形」の槙野巧雲さんと奥様、本当に、ありがとうございました。

お誂えの雛人形…大好きなあたなのお人形やぬいぐるみをお雛様にしませんか?
すべてのぬいぐるみや人形に着せ替え可能な装束が作れるわけではないので、まずはご相談を…。

*「たくみ人形」の詳しい情報はホームページで
3月中旬からは、店内に五月人形が並びます。

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有職御雛人形司 槙野巧雲さんによる伝統の京雛人形の技で作られた「みもろ雛」!

2023-03-03 | ものづくり

京都の伝統工芸、有職雛人形の技で作られた「みもろ雛」。

誰でも驚くその技の凄さを、今年もご紹介します。

この「みもろ雛」を手掛けたのは、京都千本今出川にある京雛人形の工房「たくみ人形」。

有職御人形司である槙野巧雲さんが、ぬいぐるみに京雛人形の衣装を着せるという画期的なことに挑戦なさったのです。
「ミモロちゃんなら、きっと可愛い京雛人形になれると思う…」と奥様の思いを形にしてくださいました。

コロナ前の2019年の夏、ミモロは、千本通りの「たくみ人形」を訪れました。


「たくみ人形」は、お誂えの雛人形を専門にする工房。お客様が望まれる大きさ、衣装、顔などを伺い、その方だけの唯一無二の雛人形を手掛けています。
工房には、さまざまな雛人形の衣装のための布などが…京都西陣の特別染めや織りによる正絹の豪華な錦などが種類豊富に棚に…。


店内のショールームには、初夏から早春にかけ、槙野さんが手掛けた京雛人形がサンプルとして並んでいます。
「わ~お雛さま素敵~豪華だね~いいなぁ~こういう衣装着れて…」と憧れの眼差しを向けるミモロです。


ぬいぐるみのミモロが京の有職雛人形になる…というのは、実は画期的なことなのです。
十二単を着た雅な雛人形は、ボディがなく、細い木地に衣装で囲み、そこに顔や手をつけ、形を作ります。
 

もちろん着せ替えなどは不可能。同じ姿のまま、飾られ、木箱に納められるものなのです。
「え~ミモロ、ずっと雛人形の衣装着てるわけにはいかない…お出かけするし~何も食べられなくなっちゃう…」とちょっと心配に。
「大丈夫!着せ替えできる衣装を作ります!」と槙野さん。そんなことができるのか、正直、私も半信半疑に…

この豪華な衣装で細い中心部の空間に、どんなに押し込んでもミモロの体が入るとは、とても思えません。

まずは、ミモロの体のサイズを細かく採寸。

ミモロ、お腹引っ込めちゃダメ!「だってさっきランチ食べたばかりだから…」とポッコリお腹が気になるよう。

それから待つこと3か月…京都の町が紅葉に彩られたころに、ふたたび「たくみ人形」さんからご連絡が…
「できましたよ~ミモロちゃんの衣装…」と槙野さん。「え~ホント!」と、喜び勇んで工房へ。

「では、さっそく着付けましょう。ミモロちゃん、脱いで…」と。すっぽんぽんの姿になったミモロ。
そこには、これから着付ける雛人形の衣装が用意されていました。着付けやすいように考慮された部分パーツ。

ホックなどもあり、着脱が簡単になっています。

まずは、十二単の内側に着る朱色の長袴をつけます。

「はい、前で結んで…きつくないですか?」と槙野さん。「大丈夫です…」と言いながら、やや緊張気味のミモロ。

座ってポーズで着付けることに…見えない部分もしっかりできています。

通常の雛人形では、袴は衣装の一部なので、このように袴として独立した姿にはなっていません。

「はい、できました!」「わ~なんか、三人官女になったみたい…」ともう興奮気味のミモロ。


次は、十二単の衣を装着します。単衣だけでなく、一番目立つ表着までセットされたもの。

人間ならば、一枚ずつ単衣を重ねていくのですが、雛人形の衣装は、美しい色を予め重ねたもの。
着せ替えができるように、すでにミモロの体のカーブに沿ったものになっています。

「はい、装着完了!」

「わ~お姫様になった!」と、それらしい顔つきになりはじめたミモロです。

さらにその上に唐衣という装飾的な衣装を装着してゆきます。

「はい、手出して…」と槙野さん。「はい、ここにあります~」と衣装から手を伸ばすミモロ。

「うん、サイズぴったりですね~」と言いながら、ミモロの衣装を整えます。


「わ~後ろ姿も素敵~」と奥様の声…。

本当に平安時代のお姫さまのよう…

さらに裳を装着。


これで衣装の装着は完了です。

雛人形の姿には、さらにそこに扇などの小物が用意されていて、それは後で…
「すごい!本当にお雛様になった!」と思わず感激の声…

「あの~僕のこともお伝えしてほしいなぁ~」と、そばにいた雄雛役のクマのハンス君。

すでに立派な衣装を着ています。では、そのお話は、また明日…

*「たくみ人形」の詳しい情報はホームページで

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和蝋燭って、こうやって作るんだ~!和蝋燭と洋ローソクって、随分違いがあるんだね

2023-03-01 | ものづくり

京都のオープンファクトリーで、ミモロは和蠟燭の専門店「中村ローソク」の工房にお邪魔しました。


ここでは、櫨や米ぬか、パームヤシなど植物油を原料に、木の枠に入れて作る「型流し」という方法で作られています。

工房では、小さなサイズの蝋燭づくりを見せて頂きました。

桜の木でできた木型に、竹串をさした灯芯をセットして、そこに蝋を流します。


タイミングを見て、竹串を抜き、上部が固まったら、そこを庖丁で切り取ります。


「わ~なんか小さなたこ焼きみたい…」と、色が似ていることから連想するミモロです。

そして、灯芯がつぶれないように、ひとつひとつ穴を確認。

「そこの部分で蝋燭立てに立てられるようになるんだ~」とミモロ。

そのまま蝋燭の大きさによって、適度な時間で冷やします。


「はい、固まりましたね」と、蝋燭を型から外します。


形をさらに整えて、生地蝋燭という和蝋燭の内側が完成です。

「わ~完成?!」と出来立ての生地蝋燭を見せてもらうミモロ。


この作業を見せてくださった職人さんと記念撮影。


でも、生地蠟燭は、まだ完成ではありません。

白色の蝋燭には、よく練って白くなった上掛け蝋を、また別の串にさした生地蝋燭に手でぬる仕上げの作業が待っています。

4代目店主の田口さんがなさっている作業は、赤い蝋燭作りです。


朱色の顔料を溶かした蝋を、柄杓を使って、蝋燭一本ずつに丁寧に流します。


朱色に染まった蝋燭…触らせていただくと、「あれ?もう蝋が固まってる~手につかない…」とビックリするミモロ。


「あの~櫨の蝋で手が荒れることないんですか?」と聞くミモロ。
「いいえ、ほら見てください…」と田口さんが手をミモロの前に…「あれ~すごくスベスベしてる~」と、ここでもビックリ。

そう、櫨蝋は、なんと上質のハンドクリームになるのです。
なんでも、櫨蝋は、昔からお相撲さんの鬢付け油、舞妓さんの化粧下地、ポマードなどにも使われているのだそう。

お店には、櫨蝋入りのハンドクリームもあります。

「これ、ぬると、毛並みピカピカになるかも…」と、そのサンプルを頂いたミモロです。

「みなさん、和蠟燭と洋ローソクの違い知ってますか?」と田口さん。

洋ローソクは、原料がパラフィン、芯は糸が使われ、機械による大量生産で作られます。炎は、小さく、青く、消えやすいもの。一方和蠟燭は、植物性の蝋で、芯は、和紙とイグサの髄で太いもの。もちろん1本ずつ手作り。炎は、大きく消えにくいのだそう。
「ということは、バースデーケーキのローソクを和蝋燭にしたら、吹き消すの大変なんだ~」とミモロ。
まぁ、そういうことはないと思うけど…

「あ、和蠟燭は、仏壇などでも、手で払ったり、息で吹き消すことはしないでください!炎の一番下を蝋燭を少し残して芯を切るか、菜種油やサラダオイルで、芯の先を油につけると消えますよ」と。
「え~油で消えるの?」と、またまた驚くミモロ。「はい、植物性の油でね」と。絶対動物性の油はダメ!

「また和蝋燭は、油煙が少なく、仏壇やお部屋が汚れにくいんです。煤は植物の油煙ですから、水拭きで落とすことができるんですよ」と田口さん。
「なんか、和蠟燭って凄い!」と感激するミモロでした。

「ところで、和蠟燭って、真っすぐなのと、幾分上が大きくなってるのがありますけど、その違いあるんですか?」との質問が…。

「はい、棒型と碇型ですね。本来は上が大きい碇型は、主に浄土宗と浄土真宗で使われるものなんです」と。でも、今は、あまりそのことを知らない人も多いよう。しかも洋ローソクに比べ、価格が高い和蠟燭。なかなか大きな和蠟燭を使っている寺院は、京都でも多くありません。

「でも、お家では、和蠟燭の灯りがいいね~」とミモロ。「そう、和蝋燭は、芯の中が空洞ですから、神秘的な炎の揺らぎがあり、心安らぐ感じになりますよ」と。
「そうなんだ~ミモロも何本か和蠟燭持ってるけど、もったいなくて使えなかった…でも、今度、部屋の照明消して、和蝋燭の炎を向き合ってみます」とミモロ。

お店には、素敵な絵が描かれた和蝋燭がいろいろ。


「さぁ、次は、ミモロちゃんにも蝋燭に素敵な絵を描いてもらいましょうね」とお店の方。


工房見学の後は、場所を変えて、和蠟燭絵付け体験が待っているのです。

「じゃ、絵付け体験してきます~またね~」と言って、工房を後にするミモロでした。


*「中村ローソク」の詳しい情報はホームページで

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京都伏見の竹田にある和蝋燭(ろうそく)専門店「中村ローソク」の工房見学へ。

2023-02-28 | ものづくり

2月のある日、ミモロは、京都のまちあるきツアーを企画する「まいまい京都」が行う「ものづくり工房見学」ツアーに参加。今回は、京都伏見区の竹田にある和ろうそくの「中村ローソク」の工房を訪ねます。


ミモロにとって、工房見学はワクワクする体験が待っているツアー。「わ~赤い和ろうそくだ~」と興味津々です。

近鉄・地下鉄烏丸線「竹田駅」から徒歩5分にある「中村ローソク」。

京都西洞院二条に創業した和蝋燭の「中村商店」から明治10年に分家し、その後、現在の場所に移転し、すでに4代目となります。


現在の御店主の田川さんに、和蝋燭のお話などを伺いながら、その制作現場を見学します。

「今日は、ようこそ~和蝋燭って、本当に素晴らしいものなんですよ」と。

奈良時代、大陸から入ってきた蝋燭…我が国にとって、画期的な灯りの登場です。ミツバチの蜜からできた「蜜蝋」で、朝廷や寺院などごく限られた場所でしか使われない超高級品。
日本で現在のような蝋燭が作られたのは、室町時代から…材料は櫨(はぜ)の実から採取した蝋。江戸時代になって、急速に普及、明治時代に洋ろうそくが登場するまで、蝋燭といえば「和蠟燭」だったのです。


さっそくまずは、和蠟燭作りを学びます。
熟練の職人さんが、製作の工程を教えてくださいました。


「みなさん~和蠟燭の芯は、何かしってますか?これが、芯です」
串に巻かれたフワフワのスポンジのようなもの。

「何だろ?」とミモロは首をかしげます。

それは、なんとイグサの内側の部分。

「え~あの畳のイグサ?」とキョトンとするミモロ。そう、畳表の材料のイグサの外側の皮をはぐと、内側は、フワフワのスポンジ状の組織になっているのです。

「畳に弾力を感じるのは、実は、この組織があるからなんだ~」と初めて知ったミモロです。
「キャ~軽い~」と驚くほど軽く、フワフワというよりスポンジのような感触で、芯に巻けるほどの強さも備えているのです。

串に和紙を巻き、その上からイグサの髄を巻き付け、蝋燭の芯(灯芯)になるそう。

次は、蝋燭の材料などを見せて頂きます。

和蝋燭の原料は、植物性。ここでは、櫨蝋、そして米ぬか、パームヤシの蝋をブレンドしたものの2タイプを用途に合わせて使っています。「以前は、すべて櫨蝋だったんですが、雲仙普賢岳の噴火で、産地だった場所の多くの櫨が絶滅して、米ぬかとパームヤシを使うようになったんです」と。
「え~あの噴火が、和蝋燭に影響してたなんて知らなかった~」と驚くミモロ。

そもそも仏事に使われる灯りの蝋燭。石油系や動物や魚の脂は使用せず、さらに虫が寄ってくる蜜蝋も避けられるのだそう。
(今は、経費の関係上、多くの神社仏閣は洋ろうそくを使用していますが・・・)

櫨などの蝋の実を細かく潰し、加熱して含まれる蝋を抽出します。

蝋燭づくりは、温度管理がポイント。それは職人さんたちの長年培った経験も大きな役割を担っています。

「こっちは、冷えた蝋…硬い!」とミモロが触っても手が濡れることはありません。


和蝋燭の作り方には、蝋を直接、灯芯に手で流しながら作るものと、型に入れて作る「型流し」があります。ここでは、「型流し」の作業を見学します。

*「中村ローソク」の詳しい情報はホームページで

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京都五条坂の「京都陶磁器会館」で出会った現代感覚の京焼「マエストロ貴古」の器やオブジェたち

2023-02-14 | ものづくり

「これ、酒器なんだって~とっくりの体とおちょこの帽子の雪だるまなんだ~可愛い~。こういうのないよね~」とミモロ。

この品は、京焼の窯元「貴古窯」の新しいブランドの「マエストロ貴古」のもの。

ミモロが、この雪だるまの酒器に出会ったのは、五条坂にある「京都陶磁器会館」です。

ここには、京都の文化を代表する京焼・清水焼の品々が、豊富に揃い、「ここに来れば、お気に入りの品を見つけられる」と観光客に人気の場所。


ミモロは、その前を通ると、中に入って、いろいろな作品を見て楽しんでいます。

「可愛い動物をモチーフにしたものもあるんだよ~」


京都で活躍する陶芸家や窯元の作品が、手ごろな価格で買えるのも嬉しいところ。

さて、この日、ミモロは、入口のところに並ぶカラフルな作品に足を止めました。


モダンなデザインと色彩…モダンなライフスタイルにマッチする品々です。


器という用の機能を備えながらも、どこかオブジェのような雰囲気も漂わせます…。


これは大正時代に清水坂に創業した「貴古窯」という京焼の窯元四代目の今橋剛和さんが、奥さまである裕子さんと共に立ち上げた陶芸のブランド「マエストロ貴古」の品々です。剛和さんは、煎茶の小川流のお道具を手掛け、またさまざまな百貨店の美術サロンで個展を開催される陶芸家。

京都市立芸術大学で、剛和さんは、陶芸専攻科、裕子さんは、油絵科をそれぞれ卒業。それぞれの分野で数多くの賞を授賞されているお二人がタッグを組んで、ものづくりに取り組んだ作品は、独特の魅力を備え、今、多くの注目を集めています。

個性的なフォルムに加え、その色彩の美しさ…新しい京焼の世界がそこに…。

ご主人のもつ伝統の確かな技と奥様の自由な発想が生み出した作品…「本当に斬新だよね~」とミモロ。

「いろんなものがある~これ箸置き?」と興味津々…


愛らしさと親しみやすさ…「可愛い」と思わず言ってしまいますが、そこにアーティスティックな感じを備えた「大人可愛い」という言葉がふさわしいもの。ユーモアもあり、思わず大人がニッコリしてしまう器たちです。


「あれ?アヒルの酒器もあるんだ~」先ほどご紹介した雪だるまの酒器と同じタイプのもの。

「これなら、一人で飲んでも寂しくないかも…」とミモロ。どうもこの酒器が気になるよう…

「マエストロ貴古」の作品は、3月以降「京都陶磁器会館」でも一部販売されます。
新しい感覚の京焼…暮らしをいっそう楽しくする品々です。

「今度、窯元に見学に伺いたい~」と思うミモロ。

*「マエストロ貴古」の詳しい情報はホームページで

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