鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

アジアン・テイスト

2014-01-06 22:46:05 | Weblog

午後から、強風。


・・・去年の冬至のこの日(12月22日)。

私は、開演前の食事に悩んでいた。

特に、食べたいものがなかったし、大して空腹でもなかったのだけれど、この日は、起床が、昼の0時。
いつものとおり、数時間たたないと食欲がわかぬ。
珈琲1杯だけ飲んで、さて・・・出かけるか・・・ということになって、さて、開演前は、何を食べようか・・・と思ったのである。
観劇前の食事は、大抵、決まっているのだけれど、今日は、都内の東側(山手線の東)の地域で、このところ、あまり馴染がない・・・以前だと、銀座松屋のレストラン・フロアで、十二野菜の豆乳温麺などの定番を食すところだけれど、松屋は、閉店してしまっているらしい・・・。
日比谷方面なれば、マクロビオテックのレストランが、あったよな・・・と思いだした。

まだ、17時前だというのに、ほぼ満席であった。

・・・それに何故か、食指がそそらないのである。
玄米ご飯と、野菜にいかに手をかけ、違う味に変ずるか?・・・そして、更に健康で、地球に優しく・・・そういうコンセプトのお店だった(私流にいえば、スカした・・・お店ということになるのか)。

・・・やっぱりなぁ・・・なんか、今日の気分じゃないんだよな・・・レストラン・フロアを徘徊する。

そこで、見つけてしまったのだ・・・今一番食べたいもの・・・多分・・・マクロビとは、対極であろうと思える・・・それは、ベトナムのフォーであった。

早速、お店に入り、ベトナム+タイ料理のミックスしたようなセットメニューをオーダー。
ガツンと脳天と全身の毛孔が開くような辛さのグリーンカレー、日本のさつま揚げを甘くしたような練り物。生春巻き、そして、蒸し鶏のフォー。
極めけ・・・のあの緩さ・・・ココナッツ・クリーム・プリン・・・コレ最高。

アジアン・テイスト・・・それは、衝撃的な辛さと曖昧な甘さ、味は、ぼんやりしているようで、ぬるく、澱んだ・・・亜熱帯の不思議な味覚・・・以前なら、きっぱりお断りしたであろうこの味が、なんとも懐かしい気がするのは、何故だろう・・・?

もともと、暑い国のお料理だし、どちらかといえば、熱に対する食だと思う。

熱を下げる食材・・・。

しかし、私が、かの地(タイ・ベトナムなどの所謂インドシナ半島)へ訪れてたら、果たして、食する気になるだろうか?

湿度と熱さと辛さと甘さ・・・全ての矛盾を閉じ込めたような・・・アジアン・テイスト。