日曜日(15日)の観月会へ向かう途中、相方は、ちょっと遠回りをして、一つ手前のインターチェンジから、1区間だけ高速道路を走ってくれた。私が、この高速道路を走ったことがなかったので、一度、通ってみたいと言っていたから。
春霞に霞む街を抜けて、以前から会いたかったオウムのカルメンちゃん(2015年1月14日の拙ブログをご参照下さい)のいるホームセンターのペット館に寄った。
日曜日の夕方。
ホームセンターは、混雑していた。
相方の住む街のホームセンターの一角にあるペット館も、子供連れや、犬を連れた人達で、賑わっている。犬や猫は、当然いるし、小鳥や金魚、亀、子ヤギまで居た(売れるのだろうか?子山羊・・・ヤギ座の私には、ちょっと他人〔他山羊〕とは、思えなかった)。
鳥類のケージの片隅に、オウムのカルメンちゃんは、居た。
相方のいうように、真っ赤な羽と青い尾羽、見るからにカラフルな熱帯の鳥だ。
他にも、カラフルなオウムやインコがいたけれど、カルメンちゃんの存在感は、超ド級だ。
そこにいるだけで、カルメンちゃんなのだ(私達が、勝手に、カルメンちゃんと呼んでいるけれど、カルメンちゃんの性別は、不明であった)。
不思議な鳥だ。
カルメンちゃんは、正確には、オウムではないらしい。
ケージの片隅に取りつけられたポップには、『コンゴウインコ(スカーレット)』と記されている。
インコのようだ。
カルメンちゃんは、その派手な色とは、対照的に、とても大人しく、ちょっと眠たそうに、目を、ぱしぱしと瞬かせていて、動きもゆっくりだった。
相方は、
『カルメンは、もっと静かな場所で、ゆっくりさせてあげたいね。』
と言った。
犬の鳴き声、子供の叫び声、ザワザワしたヒトゴミの喧騒の中、カルメンちゃんは、静かに、ケージの中いる。
静寂な佇まい。
カルメンちゃんは、その静かな存在感で、ソコにいる。
カルメンちゃんの居る場所が、カルメンちゃんなのだ。
カルメンちゃんのケージの前には、いつも人がいる。
カルメンちゃんは、目立つ鳥だけれど、ケージの外には、興味がないようで、頭を背中につけて、背眠を始めた。
寒いのかもしれない。