秋の真っ只中なのに、穏やかに晴れた日中などには、なんだか、春のようなまったり感があるのがこの時期。
日差しには、まだ冬の翳りはないけれど、陽が西に傾くにつれて、弱くなってくるようで、やっぱり、もう冬もまじかなのだな・・・と感じる。
午後3時には、洗濯物などを取り込むために2階のヴェランダに出て、気持ちの良い秋なのに春めいた空気の中、ふっと・・・やっぱり、『春感』がある。
冷たい飲み物よりは、暖かい飲み物がよくて、気温など20℃か少し低いくらいで、暑からず、寒からず・・・昼間は、丁度よい気候だ。
朝晩などは、めっきり冷えてきて、もう秋の虫の声も聞こえなくなった。
アメリカでは、Indian summer というらしい。
ドイツでは、『老婦人の夏』というそうだ。
ドイツ語ではAltweibersommer、英語ではold wives' summer
なんか・・・不思議な語感がある『老婦人の夏』。
語源の意味は、よくわからないけれど、老人に夏は、キツイ。
命が削られるような思いがする。
そんな夏も終わって、寒くて厳しい冬をひかえての・・・いっとき。
そんなティー・タイムのような雰囲気があるような語感だと、勝手な事を思っている。
小春日和に、クモの糸が日差しに輝いて老婦人Altweiberの白髪のように見えるからという説もある・・・という解説があった。
日に透ける銀髪ね・・・そんなイメージなんだね。
欧州には、クモが多いのかどうか・・?
老婦人という語感は、なんだか、とても柔らかい。
小春日和に相対するような優しさがあるような気がする。
そんな初冬の日溜りの中で、過ぎ去った夏を思いながら、昔はヨカッタけれど、今もそんなに悪かない・・・。
ゆっくりと午後のお茶を飲みながら・・・
そんな小春日和の老婦人になりたい・・・と思うけれど、何だか無理ね?