香水やオーデトワレなどは、一度、容器を開けたら、早めに使い切る方が、よい・・・と言われている。
空気に晒されていると良い意味では、熟成が進み、悪い意味では、劣化するという。
コレも安い合成香料を使っている場合には、あてはまらない。
天然香料だと密閉状態あれば、100年くらいは、香りが変わらない・・・という記述を何処かで、読んだ記憶があって、本や陶器、宝飾品などとは、違って、香水は、嗅覚だから、状態を保存し、記憶するのが、相当難しい。
だから、100年前のものと現在のものと、果たして同一なものなのかどうかは、分からない。
どちらといえば、ワインだとか、ウイスキーなどとカテゴリー的には、似ているのかもしれない。
私の手の届く価格帯の香水類は、コストの関係上、合成香料のものがほとんど・・・だと思う。
未だ、無収入の身だから、生存に不要な香水類などは、論外だ。
それでも、過去に買ったまま、香りが、気に入らなかったり、取っておきたいものなど、数本であるが、ストックがあって、先日、そんな中のひとつ、エルメスのローズイケバナのミニサイズを開封した。
(このローズイケバナに関しましては、拙ブログ⇒ http://blog.goo.ne.jp/minmin0235/d/20131021 をご参照下さい)
上品さは、さすがにエルメス・・・で、多分、20歳代でコレをつけこなすのは、ちょこっと至難の業かもしれない。
かのゲランの名香・Mitsuko などは、50歳をすぎないとダメだろうなぁ・・・少なくとも、40歳越というか・・・。
・・・という訳で、先月の定例の観月会(15日)、相方と食事をするので、つけていった。
『なんだか、とても良い香りがする。しいて言えば、両切りのピース(煙草)の缶をあけたときのような・・・莨(たばこ)かなぁ・・・?』
どうして、この香調(或いは、調香)が、『タバコ』なのか・・・?
後日、このローズイケバナのミニボトルを持って、試してもらった。
(このときは、セルジュルタンスのサ ジェステ ラ ローズ をつけていたのだけれど)
『あっ。明らかに違いますね。』
香水は、つける人によって、香りが変わるようだ。
私がつけると、『両切りのピース缶をあけたときの香り』になるらしい。
生憎、私は『両切りのピース缶』なる香りを知らないけれど。