月曜日に映画を、見にいってから、あっという間に数日過ぎてしまって、結局のところ、なにもせぬまま週末の土曜日になっていて、時間の感覚もあまりなくて、このまま、今年も終わってしまうような・・・そんな曖昧な感じで、何時までたっても、現状を抜け出せないでいる。
何かしようとしても、何も出来ず、ただぼんやり日を送るだけである。
・・・そんな日々をもう長いこと過ごしている。
深夜に、新開誠監督の『言の葉の庭』という映像の美しいアニメーション映画を見た。
梅雨に出会った淡い恋の物語である。
映画の中で、懐かしい曲に再開した。
大江千里さんの『Rain』である(別のひとが歌っていたけれど)。
この曲に出会ったのは・・・もう随分と前の事で、『1234』というCDのアルバムに収録されていたのだと思う。
あの頃の大江さん、可愛かったね。
大きなアラレちゃんメガネの都会的な青年(今でいうなら、草食系?なんだろうか。清潔な感じがする)。
随分と懐かしい曲(ひと)に出会ったもんだ・・・。
あの頃は・・・自分の車には、まだカセットデッキだったし、CDをテープに録音して聞いていたように思う。
レコードがコンパクトディスクに移行し始めたのが、1980年代の中頃?だったし、それから、デジタル化の波が一気に押し寄せてきて、今は、データの時代か・・・。
1曲づつダウンロードして購入できるようになった。
昔は、シングルレコードが、2曲で、500円くらいだったと思うけれど、音楽単価は、あまり変わっていないというか、貨幣価値から考えれば、格段に安価になってきたのだろう。
考えてみれば、あのとき、勤めていた会社は、今年になって、跡形もなく解体された。
あの『Rain』を聞いていた昔・・・。
大好きな曲だ。
そして、あの頃の私と、今の私は、まったく同じところにいる。
何も見つけ出せず、惰性のまま、生きている・・・。