最近は、オパールになりたい・・・と思っている。
人間的にどうの・・・というのではなくて、死んで、土に埋められて、骨か化石化して、オパールになる。自分の骨がオパール化したら、いいなぁ・・・などと夢想している。
『・・・だからさ。火葬しないで、どっか土に埋めて貰ってさ。』
例の如く、相方は、憐れむように言った。
『大根じゃあるまいし、なんでもかんでも、埋めればいいってもんじゃないよ。あのね。カルシウムとかが、オパール化するには、地熱だとか、火山とか、圧力だとか、物理的な要因が重ならないと、そういうふうにはならないんだよ。』
そういうことらしい。
骨が、オパール化するには、我家の裏の雑木林では、ダメなようだ(もともと、他人様の土地だしな)。
オパールの産地と言えば、オーストラリア、メキシコなんかが有名なところだから、あのあたりに、埋めて貰えば、何万年後か、何十万年後か・・・オパールになることが出来るだろうか?
『だから・・・そういうことじゃなくて。宝石は、ダイヤモンドにしろ、ルビーにしろ、偶然の条件がかさならないと宝石にならないんだよ。ダイヤモンドだって、ダイヤモンドにならなければ、只の炭素。墨と同じ。埋めるにしても、相当、深く、掘らないと、ダメだから。』
残念・・・。
(↓恐竜オパールの画像集です)
http://www.google.co.jp/search?q=%E6%81%90%E7%AB%9C%E3%82%AA%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AB&nord=1&rlz=1W1SNJB_jaJP443JP444&biw=1222&bih=519&site=webhp&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ved=0ahUKEwjVzbfYoNHLAhUCLaYKHd1UBAIQsAQIIg
オパールになった恐竜や鳥の骨、貝類・・・太古に、確かに、生きていた者たちが、美しい燐光を放ちながら、宝石になる・・・。
なんだか、とても、憧れる。
自分が生きた証拠が、宝石になる。
いいなぁ。いいなぁ。オパールになりたいなぁ・・・。
本日の画像(恐竜オパールではありませんが)
昨日と同じく、過去に相方からいただいて、宝石箱の片隅にいたメキシコ(ウォーター)オパール。
銀細工。
朱色と緑色の遊色の小さなもの(1カラットくらいかも)。
オパールは、不吉なイメージがあるのも、遊色が浮かんでは消え、消えては浮かび、その本質が見極められないためだという。西洋では、忌み嫌われているようだけれど、日本人には、人気が高いと聞く。
そういえば、家人もオパールが好きで、所有していたオパールは、私が、借りて、出先で失くしてしまった。
現在、やっとオパールの美しさが、解る?年齢になったのかもしれない。
家人は、最近、宝石など見向きもしない。
それにつけても・・・やっぱり、死んだら、オパールになりたいよなぁ(←しつこい!)。