昨日、宵の口を過ぎて、雨が上がって、そして、風が強くなってきた。
雨に洗われた空には、一際輝く春の星たち。
風が揺らす大気の中で、星たちは、きらきらと輝きを増す・・・。
深夜には、風の轟音。
自室裏の雑木林を揺らす。
ザワザワ・・・。
カサカサと枯葉が舞う・・・。
朝になっても・・・風は、止まず、強まるばかり。
轟々と。
日本海の低気圧。
天気図は、等圧線が、ビッシリ・・・だ。
北へ向かって、旅立った大沼の白鳥は、海を渡れたのだろうか・・・。
何処か・・・北の水辺で、春の嵐が止むのを待っているのだろうか・・・。
羽を休めている白鳥を思い、無事にシベリアへ帰ることを願う。
また冬になったら、会いにいくよ。
そのときは、白鳥のために、パンを焼いて行こう。
雑穀のたっぷり入った栄養のあるパン。
一緒に食べようね。
北に帰る途中の旅が、よい旅になるように。
嵐の中を飛び続けることのないように。
羽を休めて。
大空の大気が、透明になったら、翼に風を、たっぷりとはらませて・・・。
Take off
シベリアの夏が、終わりを告げたら、また戻っておいで。
パンを焼いてまっているよ。