鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

映画『彼らが本気で編むときは、』~春にみたい印象的な映画

2017-02-27 23:10:38 | 演劇・映画
日差しは暖かいのに、風は、冷たい・・・。

本日は、早朝より、相方と隣市のシネマ・コンプレックスへ。
月曜日のファースト・ショーなのに・・・映画館は、なんだか、物凄く混んでいた!チケットを買うのに、10分くらい並ぶ(一応、株主優待なんだケド・・・???関係ないらしい)。

上映ギリギリにスクリーンへ。


小学生のトモ(柿原りんかさん)は、母子家庭で、子供よりも、恋愛を求める母親(ミムラさん)に、置き去りされます。
これが初めてではないので、今回も母親の弟であるマキオ(桐谷健太さん)の許に身をよせることにしましたが、マキオ叔父さんは、トランスジェンダーのリンコさん(生田斗真さん)というパートナーと暮していました。

リンコさんは、トモに優しく接してくれて、マキオ叔父さんとの3人の不思議な疑似家族生活の1ヶ月を描かれます。

トランスジェンダーということで、中学生のときから、差別を受け続けたリンコさん。
一緒に暮らすトモも、学校で、イジメを受けることになります。

どうして、ヒトは、自分と違う個性を受け入れないのだろうか・・・?
ヒトと違うことは、生きづらいことだけれど、どうして、差別されなければならないのか・・・?

介護施設で、マキオの母親(リリィさん)の介護をするリンコさんに一目ぼれしたマキオさんは、
『リンコさんみたいなひとに出会ってしまうと、後のことはどうでもよくなる。』
とトモに言います。

ホモだろうが、オカマだろうが、オトコだろうが、オンナだろうが・・・そんなことは、どうでもいい。
本当に、好きな人と一緒にいられるなら、純粋にそのひとを愛しているなら・・・たぶん、他のことなんか、どうでもいいのです。

・・・こいういう『奇跡』的な出会いは、なかなか訪れません。

いえいえ、訪れる人のほうが、稀な奇跡なのです。

だから、ヒトに理解されないのです。


リンコさんを演じる生田斗真さんの不思議な透明感。
この透明さは、なんなんだろう・・・?

中学時代のリンコさんを演じる高橋楓翔さん(リンタロウ)のなんと違和感のないことよ・・・成長してそのまま大人になったのが生田斗真さんというカンジでした。

トモの同級生で、同性愛に目覚めた少年カイ(込江海翔さん)とリンタロウが、クロス・オーバーします。

ふたりとも、本当に、綺麗な少年たちです。

トモを演じる柿原さんといい・・・最近の子役って、本物の役者より上手いなぁ。


監督・脚本は、荻上直子さん。

女性ならではの視点で、物語(映画)を構築されているようです。

これは、私見ですが、私は、この作品をみて、少女漫画家の大島弓子さんの世界をみたような気がします。
大島弓子さんは、『つるばらつるばら』を始め、さまざまな作品を執筆していらっしゃいますが、その不思議な感性とのフラクタルを映像でみたような気がしました。

タイトルの『編む』は、さまざまなアレゴリー(寓意)が隠されているようです。

不思議な透明感溢れる佳き作品に仕上がりました。

物語(映画)ならではの透き通るような感性を存分に満喫できる作品だと思います。

春にみたい印象的な映画(また、来年の春に再見したい映画)です。