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海外ドラマ:女王ヴィクトリア 愛に生きる

2017-09-21 23:00:00 | TV・ドラマ

暑さの残る一日。

今週の日曜日に全8回の放送が終わりました某国営放送局の海外ドラマ『女王ヴィクトリア 愛に生きる』。
19世紀の大英帝国に(結構、長い事君臨した)女王即位決定から、第一子出産までの・・・なんだか、中途半端な王朝絵巻。

女王に即位したときには、首相のメルバーン卿に恋?していたようだったけれど、いつしか従兄弟のアルバート王子に心惹かれるようになるんですが・・・。

我がまま女王と生真面目な王子の・・・なんだか、中途半端?な物語。

そう・・・なんだか、全てが、中途半端なんだよね???

ヴィクトリア女王とアルバート王子の恋愛を主軸に、アルバートのお兄さんのエルンスト王子とヴィクトリアの女官の公爵夫人との(よくわからない)関係。
そして、ヴィクトリアの侍女・スケレットさんと王室料理人のフランカテリさんの・・・これも、なんだかよく理解できない恋愛???を絡めて、物語は、進行していくのですが・・・(もしかするとスキレットさんは、自立した女は、経済的に困らない?的なことのアピールか何かだったのかな?)。

19世紀ヴィクトリア朝の衣裳、宝石、家具調度品、イギリス庭園などは、物凄く楽しめる作品です。
特に、ティアラやネックレスのダイヤモンドについては、まだブリリアントカットが、発明される前だったから、ローズ・カットダイヤが、主流だったし、ヴィクトリアが、身につけているエメラルドカット?のような明度の高い明るい青のサファイアなど・・・(たぶん、全てフェイクでしょうが・・・)ヴィクトリア朝のアンティーク・ジュエリー、衣装、髪型などは、時代に忠実に再現されていたようです。

ヴィクトリア女王は、王室は、国民の手本、暖かい家庭を築いた女性でもあったようですが、自分の子供達を、欧州の王室へ送り込み、血友病の遺伝子を媒体したひとでもありました。
そのため、ロシアのロマノフ王朝は、滅んだ・・・と言われています。

ヴィクトリア女王を演じるのは、ジェナ・コールマンという女優さんですが、かなり小柄なようです。
本邦の女優の安達祐実さんに良く似ていらっしゃるようです。
ドラマのタイトルロールのときのお顔のシンメトリーが、アンバランスな感じで、目の位置などが、右半分が、左半分より、下にズレているかのような印象がありました。

食事以外で、お菓子を摘むシーンがあまり上品とは言えないカンジがしたのと、後半のアルバート王子とのキスシーンが、クドイというか、ウザイと言えば、ウザかったです。

・・・と言う訳で、なんだか、中途半端な全8回でした。

ヴィクトリアの結婚式に用いたオレンジの白い花のヘッド・ドレスは、清楚で、質素で美しかったな・・・それくらいしか・・・印象に残りませんでした・・・。