台風14号九州上陸、四国を横断、関東接近・・・という予報。
夜になって、まだ雨は降っておらず・・・。
かつて・・・夜間に車を運転する・・・ということは、あまりなかった。
勤め人であった頃は、月末・月初の残業で、夜9時、10時過ぎに、路上を走ることも有るにはあったけれど、せいぜい20分以内。
仕事を離れて、県央へ食事や映画など見に行くことが多くなって、上映時間によっては、最終上映終了時間が、23時過ぎになることもあったりして、そうなると、自宅迄、夜間は、30分か40分・・・の夜間走行なのだけれど。
夜間、車を運転していると不思議な気分になることがある。
なんだか、時空が違うところを、走っているような気になったりする(制限速度60km道路で、普通は、みなさん80kmで、走行している道路なので)。
早く、母の居る家に帰りたい・・・そんなことを思いながら、帰宅を急ぐのが、これまでの夜間運転だった。
母の存命中は、夜遅い時間になると、やはり母の事ばかり気になった。
一番の心配は、倒れていたり、亡くなっていたらどうしよう・・・というもので、外出するときは、いつも気になっていて、外出を100%楽しむ・・・ということが出来なくなっていた。
コレは、母の事を心配する以外に、子供の頃に起因するトラウマもあったりする。
楽しい事があって、帰宅すると、いつも何かしらトラブルがあって、楽しい外出のあとは、イヤなことが待ち受けているいると固く信じ込んでいた(・・・というか現在でもそのトラウマ?に悩まされている)。
異母姉にとって、私を甘やかしているという母に対する不満も大きかったことも一因で、帰宅が遅いと叱られたり、私の事で、母が、父に死叱責されていたりで、居心地の悪い子供時代を過ごしたこともあって。
考えてみれば、もうどうでもいいことなのに、未だに、尾を引いている。
いわれのない罪悪感と不安感。
夜間・・・といえば、夜間飛行(vol de nuit)という小説、それをイメージした香水なんかがあるけれど、星しか見えない(或いは、星も見えない)空を飛ぶ・・・というのは、一度、渡米したときに体験したけれど、一睡もできなかった。
Vol de nuit サン・テジュクベリ
Vol de nuit ゲラン
・・・で、今は、夜間運転・・・conduite de nuit
不安と慰安と・・・そして溢れてくるトラウマと罪悪感の・・・夜の時間。
そんな感情で、ハンドルを握っている(・・・ような気がする)。
母は、もう待っていないけれど・・・。