友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

オリンピックの歌7つ

2010年03月19日 23時40分09秒 | Weblog
 金曜日は短歌教室の日である。ところが近頃は、なかなかじっくりと机に向かう時間がなくて、思うように作品が作れない。フトンに入って頭に浮んだ歌があり、これは面白いと思っていざ文字に書きとめようとすると、「あれ?なんだったけ」と思い出せない。今日も締め切りまで後1時間というのに、出入りがあって落ち着いて考えられない。思い切って隣の喫茶店に駆け込み、575‥と数えながら作るハメになった。そんなオリンピックの歌は次のとおり。

 1)今日もまた「メダル届かず」と報じをり 欲しけりゃやるぞブリキのメダル
 2)競技よりメダルの数が大事なの 国威示せと煽るマスコミ
 3)限界に挑むことこそ祭典の 美なれば国旗不要となるなり
 4)国の顔捨てなばさらに伸びやかに 技の祭典見らるるものを
 5)国中の声援受けて銀盤に 舞うキム・ヨナは輝きてをり
 6)銀盤の競演にただ涙する 金銀銅の差など有りしか
 7)障害があると思へぬ大滑走 拍手も忘れ涙してをり

 先生は「こういう考えもあるという作者の思いがよく出ている」とおっしゃってくださったが、帰りがけに「これを貸してあげる」と1冊の雑誌を差し出された。『正論』4月号である。タイトルは「左翼ファシズムに奪われた日本」とある。時々、「日本は中国の属州になる」とかおっしゃる先生だから、「国旗など不要」という私を教育しておかなければと思ってみえたのかもしれない。

 アメリカや中国が世界を一つの国にするならすればそれもいいと私は思う。生きられないよりもみんなで生きられる方向へ進む方がいい。国が支配するといえば抽象的だけれど、国を支配したがる実体としての人々がいるわけで、それらの人々が何を目指しているのか分からないけれど、人類を全て抹殺するわけではあるまい。支配される人がいなくては支配する人も存在できないのだから。

 こんな硬い歌ばかりではつまらないからと次の歌も作ってみた。
 1)チューリップ・桜のつぼみ膨らみて 春きたりけりもうすぐ会える
 2)窓外に冬の薔薇咲くレストラン 春待つように小鳥飛び来る
 3)歓びと儚きものは老いらくの 恋と描きし夢物語りなり
コメント
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